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#111 介護福祉士国家試験 過去問解説 34−72

こんにちは。しょうです。

今回も介護福祉士合格に向けて頑張っていきましょう!

↓前回の復習↓


問題

問題 72
Aさん(87 歳,女性,要介護 3 )は, 2 週間前に介護老人福祉施設に入所した。Aさんにはパーキンソン病(Parkinson disease)があり,入所後に転倒したことがあった。介護職員は頻繁に,「危ないから車いすに座っていてくださいね」と声をかけていた。Aさんは徐々に自分でできることも介護職員に依存し,着替えも手伝ってほしいと訴えるようになった。
Aさんに生じている適応(防衛)機制として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

1 投影
2 退行
3 攻撃
4 抑圧
5 昇華

正解

今回は適応機制に関する問題ですね。

適応機制とは、無意識下において不安やストレスなどから自分の心を守り安定させる働きをいいます。

適応規制については、数多くの種類があります。

全部を覚えるのに越したことはありませんが、勉強をする上では、まずは過去問に出てきた内容から覚えると良いでしょう。

今回は、5つの適応機制について覚えていきましょう。

問題文を読んでいくと、介護職員は頻繁に,「危ないから車いすに座っていてくださいね」と声をかけていた。Aさんは徐々に自分でできることも介護職員に依存し,着替えも手伝ってほしいと訴えるようになった。の部分がポイントではないかと考えることができます。

前者の「介護職員は頻繁に,「危ないから車いすに座っていてくださいね」と声をかけていた。」について、Aさんの自発的な行動が職員の声掛けによって出来なくさせられていることが考えられます。

後者の「Aさんは徐々に自分でできることも介護職員に依存し,着替えも手伝ってほしいと訴えるようになった。」については、職員への依存傾向が見受けられます。

つまり、自分の行動した欲求を継続的に制限させられることで、自分ができることであっても自分でしようとせずに、他者に依存し甘えるような言動がみられていますね。

これを退行といい、が正解となります。


解説

1× 投影とは、自分の思いや欲求を他者に映してこれらを指摘することをいい、誤りです。

2⚪︎

3× 攻撃とは自分の欲求が満たされない時に、自傷行為や他者へ感情をぶつけたりする働きをいい、そのような様子はないことから誤りとなります。

4× 抑圧とは、自分の感情等を無意識に押し込めてなかったことにする働きであり誤りです。

5× 昇華とは、社会的に認められない欲求などを社会的に価値がある内容に置き換えて欲求を満たそうとする働きをいい、誤りです。


おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。

少しでも試験勉強の一助とおなれば幸いです。

訂正や今後のご要望等あれば、ぜひコメント欄へよろしくお願いします。

では次回もお楽しみ!

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