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リモートワークに重要なのは机と椅子だ

しばらくずっと、ものを書く気力が失せる時期があって、それがたまたま今だった、しょっさんです。

リモートワーク歴四半世紀。リモートワークに限らずですが、とにかくインタフェイスにこだわることは重視されたほうが良いです。「弘法筆を選ばず」なんて言葉はありますが、弘法こそ筆を選んだなんて話がある程度には、プロフェッショナルほど道具にはこだわりがあると信じています。そして、それはその瞬間に卓越した結果を生み出すためだけではなく、長く、継続できることでもあると考えています。そのためには、道具は重要であると信じてやまないしょっさんです。

そこで、リモートワーク、というか家で仕事をするために重要なものは何か。デスクワークで最も長く使うことになるであろうインタフェイスは「机」と「椅子」です。まず、ここから失敗すると仕事は続けられません。「こんなもんでいいや」は良い仕事を生み出しません。PCやデバイスは数年で新しいものへと置き換わっていきますが、机と椅子は、そうコロコロ変えるものではありません。もちろん、新しい技術によって洗練された机や椅子が出てくることもあります。ですが、重要なのは使い勝手と心地良さです。正しい姿勢で、正しく使い続けることのできるものが良いのであって、必ずしも新しければよいということではありません。

さて、個人的、机と椅子に関する選択のポイントを示します。まず机から。

よい机の定義

良い机とは、自分が使い続けるにあたって、なんの支障もなく必要なスペースを提供できることです。そのためには、たわまず、大きな事が重要です。

わたしが机を選ぶときに必ず注視するポイントは2つです。

1. 奥行きは 700mm 以上
2. たわまない

机を買うときに横のサイズを気にする人は多いと思いますが、横よりも奥行きです。実際に使っていると分かりますが、横に長くともテンポラリの配置スペースにしかならず役に立ちません。その場でさまざまな作業を行うときある程度のスペースを確保しようとすると、奥行きが重要になってきます。普段はキーボードが置いてあっても、ちょっと押しのけてノートを書いたり、ノートPCを配置したりすることがたびたびあります。横にどけることもいいんですが、縦に移動できる方がたいていスムーズです。横の空き地は、たいてい他の何かが占拠しています。特に紙に図を書いたり、下書きをするときには奥行きがないと、あらゆるものとバッティングします。

とにかく、横より奥行き。配置するPCが遠くなる?そんなかたはモニタアームで調整です。というか、モニタはモニタアームで配置すれば、いろいろさまざまなことが解消されます。モニタアームも買えば机上の問題はすべて解決します。

次に、当たり前ですがたわまない材質の机です。何十年もたわまない材質を選択すれば、好きな手触りの机を選ぶと良いです。個人的には「木」が好きです。なんと言っても夏は熱くならずに、冬も冷たくなりません。木材であれば、一年を通じて冷たかったり熱かったりなんてことはほぼないでしょう。MDFとかうっすいスチールとかは問題外です。奥行きがある程度ある机を選択すると、木材のものが多く、それなりの厚みがあるものになります。湿気に気をつけて使いましょう。

良い椅子の定義

身体にあったものを使いましょう。以上。

で終わってしまいがちですが、自分の身体にあったものは何かということは基本的にわかりません。人の身体の形は千差万別で、人によって合う・合わないは大きく変わります。そして、フィットするとはどういう状況かを知ることが重要です。

そこで私がお伝えする、良い椅子の定義は「正しい姿勢を(長く)維持できる」ことです。「あーこの椅子ええやんけー」と座ってみて思うものの大半は、姿勢が悪い状態がほとんどです。大人になると、良い姿勢を維持するような筋力もなくなり、ぐだっとした状態を好むようになります。そして、それを維持することで、正しい姿勢を維持するための筋力もなくなっていき、さらにグダッとした姿勢を維持し始めます。悪いスパイラルですね。せめて、仕事のときくらい正しい姿勢を維持しましょう。正しい姿勢をとることによって、集中力を高めたり、腰痛を軽減したりできます。

このように正しい姿勢を維持しつつ、身体にあった椅子とはなにかというと「ばっちり身体にあう椅子」になります。もちろん、正しい姿勢を維持してくれる椅子の形であることが前提です。

このスタイルの椅子で有名なのがハーマンミラー社のアーロンチェアです。椅子の上下はもちろん、リクライニングの固さやアームレストの調整までできます。サイズもSMLあり、身長や体重に合わせて選択もできます。むかし熱く語ったblogがあるので、「[アーロン] ITエンジニアこそ、椅子に金と時間をかけろ [ニーチェア]」も参考にどうぞ。アーロンの良いとこは、仕事モード用の前傾と、気を抜ける後傾モードに移行できるとこです。あとポスチャーフィットも素晴らしく体勢の維持には必要不可欠です。

個々人の姿勢にどこまで合わせられるかというカスタマイズ性は、オフィスチェアにとって、必要十分な機能だと考えています。アーロンチェア至上主義ではなく、個人的に身体にあったのがアーロンだったと言うだけです。高級であることが重要なわけではないのですが、この記事は参考になるかと思います。

とにかく、椅子と机は重要です。ここに手を抜くと、なかなか家で仕事を継続するには悲惨な結果になります。とにかく、仕事をする上で、もっとも身近なインタフェイスである机と椅子には、時間と金をかけましょう。

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