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エンジニアが視点を変えるということ

日が変わりそうなタイミングになって、慌てて書き始めるしょっさんです、こんばんわ。

インフラエンジニアだった頃とプラットフォームエンジニアの今

ずーっとインフラのエンジニアをやってきていたので、オンプレと IaaS くらいしか考える脳を持ってなかった時代がしばらくありました。その当時からPaaSやSaaSも存在してましたけど、あの側にいると「楽だけどなんか違う」みたいな、ちょーカスタマイズ脳でした。細部まで構成を制御できない = 素人が触るのにちょうどいい。に近い考え方でもあります

ただ、実際に SaaS や PaaS の世界に来て、アプリを使う・アプリを開発する側になった途端に、オンプレとか IaaS とかその必要性がないのに、そこにこだわる必要性ってなんだったんだろう...。ってところにきました。

立場が変わればってところではもちろんありますが、わたしがずーっとインフラエンジニアをしてれば、この視点に立つことはまずなかったはずです。そして、最近では多くのインフラエンジニアと対峙して「ええやん、この PaaS で十分やろ」って話を良くします。「なにこれ便利」ってすぐに受け入れるエンジニアと、「いやいや、全然何もできないじゃん、役に立たないのでダメです」というエンジニアにきっちり二分されます。前者はアプリとの協業がうまく言っている会社によく見られます。後者は、それ以外のどこでもそんな感じです。

SaaS と PaaS はすべてを解決する銀の弾丸ではないので、IaaS やオンプレとの組み合わせだったり、PaaS が向かない分野ももちろんあります。しかし、この PaaS が適用しやすい分野が、すぐに想像できるエンジニアは「よし、あそこで使って楽しよう」となるわけです。また、PaaS の構造などを理解してくると、インフラでの自動化や、CI/CD での自動化をどのように実現してくるのが最適解かも見えてきます。ずっと同じレイヤーで改善を繰り返していても、想像の幅を超えて改善するまでに至ることは少ないはずです。

異なる立場になって初めて分かること

前にもどこかに書きましたけど、自分がアーキテクトをやっているときには、アーキテクトってなんだか分かりませんでした。コンサルタントのロールにたった時に、アーキテクトの役割ってこういうことだったんだと、遅まきながら気が付きました。自分は、そこまで想像力の豊かな人間ではないので、自分がその立場になるまで、なかなか自分がどういった存在たるべきかを理解できなかったんです。

一つのことを掘り下げてスペシャリティを持つことは、エンジニアとしては重要なことです。ただ、それしか知らないということは、多くのものを想像する機会を失っています。さまざまな知見を得、体験をして経験することで、新しい視点で自分の立場を見つめ直すことができます。そして、ようやく自分が実現すべきことがわかることもあるでしょう。

ITのサービスは様々なものを組み合わせて成り立っています。一つのことに固執することなく、多様な視点でエンジニアリングできるような、そんなエンジニアでいたい。

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