第三回リーダーズ講座

デジタルハリウッドSTUDIObyLIGの話題(?)の新講座「リーダーズ講座」の第三回が二日間に分けて、5月26日と6月2日に開催されました。

「リーダーズ講座」の詳細についてはこちらをチェック!

講師

第三回講座の講師は株式会社シフトブレイン浦川ワタルさんでした。
講義は浦川さんの優しい口調で始まり「僕にはリーダーという言葉は不釣り合いと思ってます(笑)みなさんを応援しにきました!」といきなりリーダーズ講座なのにリーダーじゃない宣言!(笑)
浦川さんの優しいお人柄がオンラインでも見えました!

あいまいな現象をコトバにする

「力」をまとめるための「コトバ」

シフトブレインには「力」を持つ人がたくさんいらっしゃっていて、そのおかげでどんな壁もこれまで乗り越えてきたと浦川さん。
その「力」は強力であるがゆえに、まとめないとあっちこっちにバラけてしまって、せっかくの「力」を活かせないことも。
そうならないために「コトバ」を使って「力」をまとめていくことが重要。

「よくわかっていない」ものを扱うための「コトバ」

クリエイティブな現場ではよくわからないもの、モヤモヤしているものを扱うことが非常に多い。それを誰かに伝わりやすくするために「コトバ」というものが重要になる。
その「誰か」は自分自身の場合もあり、「コトバ」にすることで自分でも初めて気づくことがあるかもしれない。

【ワークショップ】「あなた」というブランドを「コトバ」にする

手順1:自分にまつわるエピソードを列挙する

自分が好きなものや頑張ってきたこと、なんでデザイナーを目指したかなど、自分を語る上で外せないワードを列挙していきます。
あまり深く考えずさくさく10個程度を目標に書き出します。

手順2:エピソードからキーワードを書き出す

列挙したエピソードから学んだことや価値観をコトバにしていきます。
例えば、「12年間バスケを続けてきた」というエピソードから「体力がある」「チームプレイ」「判断の速さ」「身体で理解する」「継続は力なり」といったキーワードを抽出することができます。
他にも、「何かに集中して突き詰めることが好き」というエピソードから「スペシャリスト」「夢想家」「シングルタスク」「インドア」などのようなキーワードを抽出します。

手順3:キーワードから情緒的な言葉を連想して書き出す

先程書き出したキーワードから情緒的(感情や形容する言葉)を抽出します。
例えば、「チームプレイ」というキーワードからは「血の通った」「信頼できる」「あたたかい」などが挙げられます。
別のキーワードから同じ情緒的言葉ができてもOK。

手順4:出てきた言葉を整理する

これまで書いてきたキーワードや情緒的な言葉で似た言葉をまとめたり、不要だと思った言葉をなくしたりして整理します。
無理に減らす必要はありません(後で精査できます)

手順5:整理したワードを3つのグループにまとめる

整理したワードを近い意味合いでグループ分けします。グループにまたがるワードも出てきますがそれはまたいでいてOKです。
ベン図のようなイメージで分類するといいと思います。

ベン図

手順6:各グループに名前をつける

グループ分けされた言葉に共通するキーワードを英語で表してグループの名前にします。
なぜ英語かというと、日本語で名前をつけると意味がピンポイントすぎて、つけた名前から意味を広げていくのが難しいため、よりニュアンス的な意味合いを持つ英単語で名前をつけます。

DAY1はここまでで、「言語化」ということで言えばほぼ完成なのかなと個人的には思いました。
この手順で「自分」を掘り下げられれば、面接あるあるの自己分析もだいぶできるようになるかもしれない!と思いながら聞いていました。

手順7:各グループの名前にあったイメージ画像を集める

3つのグループにつけたそれぞれのワードにあったイメージ画像を集めていきます。そうすることでワードがより視覚的にわかりやすくなります。

手順8:集めたイメージをもとに“何か”作ってみる

自分を表現するワードからイメージを具現化させたので、それを元に自由に製作をします。講座の中では、ヘッダーを作った人、名刺を作った人などそれぞれでした!(素敵)
グループごとに作った人もいれば、3つをかけあわせて作った人もいたり、場合によってはどれか選んで組み合わせるのも良いそうです。

講座を受けてみて

「言語化」は自分も含め苦手な人はかなり多いように感じます。
難しい「言語化」も今回の講座のようにステップに分けて進めれば、意外とサクッとできたり、自分でも見えていなかったものが出てきたり、気がついたら言語化ができていた!といった不思議な感覚でした。

今回は自分についてでしたが、仕事で関わるクライアントやサービスについても有効だと思いますし、ポジティブ要素だけでなくネガティブな要素について考えれば、デザインにつなげるのではなく、弱点を補いサービスを向上するなどの使い方も出来るなと思いました!

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