【ライブの記憶】[1×1]~MUSIC MAGAZINE BEST ALBUM 2023 @Zepp Shinjuku(TOKYO)[君島大空 合奏形態 / QUBIT / Hana Hope(オープニングアクト)] 2024/02/07

久しぶりのライブは、「ミュージック・マガジン」の特集「ベスト・アルバム2023」にて、高評価を得たアーティスト達の共演。
J-POP / 歌謡曲部門2位のHana Hopeをオープニングアクトに、J-POP / 歌謡曲部門1位のQUBIT、そしてロック(日本)部門1位の君島大空が珍しく合奏形態で望む(てかワンマンorフェス以外で合奏形態ってあったっけな?)という、豪華すぎる企画。
QUBIT:Daoko(Vo) 永井聖一(Gtr) 鈴木正人(B) 網守将平(Key) 大井一彌(Drs)、君島大空 合奏形態:君島大空(Vo.Gtr) 西田修大(Gtr) 新井和輝(B) 石若駿(Drs)って、何このバンドメンバー。
さらに、会場は出来たてほやほやのZepp Shinjuku(TOKYO)。
となれば行くしかない。

オープニングアクトのHana Hopeは初見。
とにかく歌が綺麗だった。良い意味でまだまだこれからのアーティストだと思うので、ちょっとしたきっかけで一気に飛躍するかもしれない。
お気に入りだった浦上想起が編曲の「Your Song」はやはり良かった。

続いて、QUBIT
もちろん名前は知っていたし、アルバムも通しで聴いてはいたのだが、少し舐めていた。正直めちゃくちゃ良かった。
ライブ2回目でここまで仕上がったバンドになっているのかとびっくりしていたのだが、元々Daokoのサポートメンバー達で組んだのがQUBITとのことで納得。
そりゃここまでの音になるわけだわ。

それだけ盤石のバンドに、Daokoの歌がばっちり乗れば、キュートでポップな世界観でフロアを掌握する。終始魅了されていた。
Daokoのフロウが安定感あって良いなぁと音源聴いた時から思っていたのだが、そういえば1stALの水星がひとつのブレイクのきっかけだったんだから、そりゃそうだった、むしろ十八番だ。
紅白まで上り詰めてから、Yohji Igarashiと超クールな楽曲やったり、劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」の主題歌もやってたりと、活動の幅が魅力的すぎる。
これからもやりたいことを、好きなだけ突き詰めてほしい。それだけの才能があるし、仲間もいるんだなと今回のライブでよく分かった。

そして、やはり個人的には久しぶりに見た大井一彌のドラム好きすぎた。
手数が多くて多彩な音に、あの渇いたスネアが抜群過ぎた。いつ見ても良いドラマーだなと思う。

最後にやった新曲「コンタクト」のゆったりとしたグルーヴもとても良かったのだが、個人的ハイライトは「Mr.Sonic」。
入りのDaokoのボーカルから惹かれるし、シティポップ感のあるVJに乗せて、ダンサブルでキャッチーな楽曲が、まさしくポップな仕上がり。ざくざく刻んでいくギターの鳴りもかっこ良かったな。

余談だが、このバンドメンバーのうち、網守将平・大井一彌・永井聖一の3人が関わっていた2023年のこの無料イベント「Sound & City 2023 ~MUSIC EXPERIMENT ON "DAO"~」、めちゃ間近で網守将平や永井聖一を見れたし、豪華すぎた。

そしてトリを飾るのは、君島大空 合奏形態
言葉にならない。観るのは1年ぶりだったが、こんなに良かったっけかと思うほど。

君島大空 合奏形態の奏でる曲を聴くと、音楽の解像度が上がる。
一つひとつの音の粒が、くっきりはっきりと、手に取るように感じられる。
他ではない、この感覚は何なのか。

喜怒哀楽、その他諸々の感情を、繊細さも豪快さも全て引っくるめて、一つひとつの音に詰め込まれた音楽。
そんな彼らの音楽は、人生という立体的なカオスそのものを表現しているのではないか。そんなことを思いながら、浸っていた。

ただただ感動する他ない。確実にその音楽は何かしらの極致に至っているというのに、未だ底が知れない。
観れるなら、観ておいた方がいいですよ。関ジャムで蔦谷好位置が2023年の1位に選んでいたわけですし、今一番の日本の音楽だと思います、本当に。

ハイライトは2023ベストソングにも選んだ「沈む体は空に溢れて」。
最後の最後に演ってくれた。極上の1時間だった。

夜より速く手を繋いで沈んでいこう
言いかけたことも忘れながらいくよ
呆れて笑うあなたが好きだよ
空が狭くて煙を吐いてる

沈む体は空へ溢れて

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