【ライブの記憶】UBC-jam vol.34(君島大空トリオ / No Buses / ラブリーサマーちゃん) @Shibuya WWW X 2023/01/14
ひっさしぶりに、対バンライブに行ってきた。
君島大空トリオ / No Buses / ラブリーサマーちゃんって、並びが強すぎる。
でも、似ているというわけではないから、ラブサマちゃんもMCで言っていたけれど、なかなか一緒になることはないのだろう。この3組を並べたのは素晴らしいセンス。
場所は渋谷WWW X。
いつぶりか、さっぱり思い出せないのだが、コロナになってからは行った記憶はないので、3~4年ぶりなのだろうな、やば。。。
ライブ自体は、もちろん3組とも文句なしで素晴らしかった。
なんとなくライブを観ながら考えていたのは、この3組は音楽を媒介にして感情を表現する様が三者三様だなということだ。
ラブリーサマーちゃんは、音に真っすぐに感情が乗っていて、ロックバンド然とした、力強いカッコよさが表現されていた。
君島大空トリオは、感情が100%そのまま音に乗っていた。その純度があまりにも高すぎて、音楽が壊れてしまうのではないかとすら思ってしまう程。
でも、それは必ずしも全てが熱量の高さとして表現されるわけではなく、多様な温度で届けることが出来る辺りに、このアーティストの凄みを感じた。
No Busesは、感情というよりも、衝動といったほうが近いかもしれない。ボーカルギターの近藤大彗がギターをかき鳴らす姿は、衝動そのものに感じた。その姿と、MCでの姿のギャップも面白かったが、ドラマー市川壱盛の脱退に触れる時に見せた、少し寂しそうな感情にはグッとくるものがあった。
初めてみたが、力強く響くバスドラムも、抜けの良いスネアも、刻みまくるハイハットも確かに最高なドラマーだった。
それにしても、君島大空トリオはちょっと衝撃が凄かった。。。
君島大空は、弾き語りも、合奏形態も複数回みたことあるが、トリオの形式はまた違う趣がある。
なんというか、弾き語りは一人しかいないので、ある意味バランスをしっかり意識したアクトになっていると思う。合奏形態は、玄人の集まりなので、各メンバーの120%が合わさって、200%ぐらいで出力されるイメージ。
で、トリオは、誤解を恐れず書くと、君島大空のリミッターを完全に外すことで、君島大空そのものの出力をひたすら高めようという音楽に感じられた。
リズム隊がしっかり支えてくれるので、君島大空も安心して自由気ままに演奏し、歌っているように見えた。歌にはとにかく感情が籠りまくっていて、これは危険なんじゃないかと思う程の破壊力があったし、ギターもメタラー顔負けの弾きまくり具合だった。それも、安心してリズム隊の二人に背中を任せられるからではないだろうか。
19°Cでは一音一音に温かみを感じる一方で、「夜より早く手を繋いで沈んでいこう」と歌う最後の曲では、感情が剥き出しで突き刺すような音が、溢れんばかりにフロアに充満していた。音のバリエーションではなく、3ピースのシンプル構成で、音のテクスチャーの広さを魅せてフロアを鷲摑みにするあたり、やはりこのアーティストすげぇわ、、、となった。
このトリオ、機会があれば見たほう良い。
対バンライブは本当に久しぶりだったと思うのだが、それぞれのアーティストが違った特色を魅せてくれる場というのは、やはり面白いものだなと思う夜だった。
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