東野圭吾先生『手紙』読書感想会感想(6月27日)
はじめまして。
皆様ご存じ、書三代ガクトです。
普段は読書会Vtuberとして、読書会の配信をしておりました。
その肩書き通りに読書会を6月27日にしました。
岐阜県在住読書家既婚Vtuberの冷音冷奈さんをお呼びして、
東野圭吾先生の『手紙』で読書感想会をしました。
冷音冷奈さんのご紹介
岐阜県在住読書家既婚Vtuberさんですね。
幸せな情報も入っていてぐぬぬ感がありますが、読書家さんでございます。
私のチャンネルに来ていただいたのは今回で3回目。
(1度目は青柳 碧人先生『むかしむかしあるところに、死体がありました。』読書感想会。
2回目は第2回本棚コラボになっております)
ゲーム配信がメインの方ですが、童話朗読配信や買った本紹介配信などされています。
旦那さんと配信もあったり。
本の紹介配信も丁寧で楽しいですし、個人的には冷音さんのお辞儀されている姿に癒やされていたりします。
読書会の内容
今回話している内容が共有しやすいようにスライドを作成しました。
色々話したのですが、やっぱりラストは凄まじいですね。
もちろん、タイトルにもなってる「手紙」の扱い方、
繋がりや長い時間の中で積み上がっていくものの象徴として描かれている部分がめちゃくちゃ好きです。
改めて言うと、本作は犯罪者の弟とレッテルを貼られ、ドロップアウトさせられた主人公が社会に戻る話と捉えました。
様々な体験の中で、社長と話し、人と出会って、家族のきっかけに最後の決断をするような流れの中で、ラストに至る作品だと思います。
ラストシーンは兄と繋がりを立った後の慰問コンサート。
舞台の上からもう関係を絶った兄を見ながらマイクを持つ弟が描かれています。
あのシーンで描かれるのは舞台の境界で別れている兄と弟の姿。
そして今まで歌えていたイマジンが歌えない弟の姿です。
差別のない世界をイメージしようという歌が歌えなくなった主人公。
多分、彼は差別のある世界の社会に属したという示しだと思っております。
あのシーンの中で差別する側にも、される側にもいないのは寺尾だと思います。
なので、私は寺尾になりたいと思いました。
家族についての話(冷音さんからの話題)
私は家族の視点をあまり持っていなかったのですが、
兄と弟の物語というのが本作の根本にあります。
最初の事件も弟を思うからこその出来事であり、
弟が兄からの手紙を毎回破り捨てながらも受け取っている部分も家族だからこそ。
冷音さんの話を聞いて、確かに本作は家族の物語だなと思っております。
最後の決断に至るきっかけになるのがまた家族というものもグッとくるポイント。
その部分を冷音さんの感想を聞いて気づけたのがとても良かったですね。
重点的に書かれていながら私の目があまり向いてなかった部分が見えるようになって、
やっぱり読書会って楽しいですね。
そんな感じで、次回の読書会は『1000の小説とバックベアード』で行う予定です。
7月11日(土)20時から。ゲストはうさ耳帽子のるいかちゃんさんです。
よしなに~。
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