ハリーポッターの登場人物、性格分析してみた ②

ハリーポッターシリーズの登場人物、ロンウィーズリー、ハーマイオニーグレンジャー、ネビルロングボトムの三人をMBTIで分析します。主人公であるハリーの分析やMBTIの細かいことは前回の記事をご覧ください。
この記事では心理機能を⑴関心の方向、⑵物事の見方、⑶判断、意思決定、⑷生活スタイルとして、それぞれを検証して性格タイプを決定します。


ロンウィーズリー


⑴ ロンは陽気で少しマヌケ、冗談(というか皮肉)が得意という人物です。彼はかなり率直に意見を述べます。また、目立ちたがりの側面もあるようで、クイディッチで活躍した際には空中で指揮者の真似事をするなど、ウィーズリー家に恥じぬ振る舞いを見せています(ウィーズリー家はほとんどが外向きに見えます。)よって彼の関心は外向き、E型の人間と言えるでしょう。
⑵ 彼はどう見ても現実的というよりは楽観的に物事を捉え、物事を抽象的に考えていると思います。理屈より直感や感情で物事を決めます。ハリーと無鉄砲な計画を立てた時、現実的なハーマイオニーに止められるというのはいつものパターンです。直感型、Nでしょう。
⑶ 彼の意思、判断決定は、多くの場合、感情、友情、名誉といった部分で決まり、逆に論理や損得では決まりません。それは“死の秘宝”で親友のハリーや恋人のハーマイオニーとともに危険な旅に出たことが証拠になるでしょう。彼は、純血の生まれで、“選ばれし子”でもありません。彼には三人の中で唯一旅に出る論理的な理由はないのです。彼を駆り立てたのは親友への忠義心、恋人への愛情でしょう。また、貧乏にもかかわらずハリーには一切金銭面で借りを作らないなど、潔癖さや名誉を重んじる人物でもあります。感情型のFです。
⑷ 彼は計画性とは真逆の人物です。宿題をギリギリまでやらずにハーマイオニーになんども助けられています。物事を後回しにするのは親近感を与えるロンの特徴でもありますね。他にも、ルールを尊重しない、整理整頓を好まないといった、明らかに判断型とは異なる性質を持ちます。認識型Pであると言えます。

以上の分析をまとめると、ロンは“ENFP”となります。彼は物語の中でもムードメイカーとして重要な役割をこなしています。しかし、彼の内面の深い部分では、優秀な友人や兄弟と、そうではない自分との間に劣等感を感じている、深みのあるキャラクターです。”16personalities”ではENFPを次のように説明しています。

広報運動家型の人達は、本当に真実味のある物事を見い出す前に、多大な時間を費やして、人間関係や感情、アイデアについてじっくり吟味します。しかし、世の中における自分の役割をついに見つけた時、持ち前の想像力や思いやり、勇気で、驚くほど素晴らしい結果を生み出せるのです。

ロンは、死の秘宝の旅で、一度ハリーやハーマイオニーから離れてしまいます。しかし、セブルススネイプの守護霊によって導かれ、グリフィンドールの剣に真のグリフィンドール生として選ばれた後の活躍は、言うまでもないですね。自分がやるべきことを確信するまで、彼は時間がかかりましたが、最後にはついに自分の仕事をやり遂げたことこそが、彼という人物を物語っています。

ハーマイオニーグレンジャー


(1) ハーマイオニーは思慮深く、自分の感情のままにズケズケとものを言うタイプではありません。しかし、彼女は自身が正しいと確信している事柄に関しては躊躇なく自身の意見と感情をあらわにします。それは親友の無知で無配慮な行動に対しての忠告かもしれませんし、『屋敷しもべ妖精』の権利についてかもしれません。少なくとも、彼女は自分の感情を内に閉じ込めるのではなく、外に発露することを恐れません。よって外向き、Eだと考えます。
(2) 彼女は物事に対して真摯に向き合い、現実的な解決策を常に模索しています。このハリーやロンにはない長所は物語の中でもなんども彼らを助けていますね。またルーナが話す突拍子もない話題(『しわしわ角スノーカック』とか)などの抽象的だったり現実的とは考えられない事柄に対しては、やや否定的で、あらゆることに理屈を求める点を考えても、現実型のSであると言えます。
(3) 彼女はルールを守り、論理的かつ客観的に物事を捉え、解決策を模索します。先にも述べた通り、こういった部分はハリーやロンにはない特徴です。もちろん、彼女はこういった論理だけでなく、感情から行動を起こすこともときにはあります。しかし、多くの場面で彼女は論理的に課題を捉えようとしています。思考型のTです。
(4) 勉強熱心で宿題は常にやり遂げ、ルールを守り、常に計画的に行動する彼女はどう考えても判断型、Jの性格です。特に他に言うことはありません。

ハーマイオニーは“ESTJ”となりました。頭が良く切れ者の彼女はその頭脳を生かして三人組の中でも参謀役として活躍してきました。彼女の賢く、論理的な思考は他二人にはない能力で、これによって彼らを助けてきました。”16personalities”では以下のように説明しています。

周囲の状況を把握し、明確で検証可能な事実に基づいた世界に生きています。自分の知識を確信していて、たとえ激しい反感と闘うことになったとしても、自分の信条を貫き、通用する物事とそうでないものを選り分ける澄んだ見識を強要します。また、単に絵空事を並べているわけではありません。最もやりがいのある企画に飛び込むだけではなく、その過程の中で実行計画を改善して詳細を並び替え、最も複雑な課題さえも簡単で取り組みやすく見せるのです。

これはまさに彼女という人物を端的に説明していますね。また、ESTJはリーダーシップが高い性格タイプであるとも述べられています。ホグワーツ卒業後の彼女のキャリアがそれを物語っていますね。


ネビルロングボトム


⑴ ネビルロングボトムは内気で優しい、控えめな性格の少年です。うちに秘める情熱や正義感は確かに彼の中に存在しますが、それが表に現れるのは友人の危機や、自分の使命から反する時です。基本的には自分の意見や感情を前面に出すことはあまり好まない性格であると言えますので、内向き型のIですね。
⑵ この判断は少し悩みました。しかし、『不死鳥の騎士団』における危険を顧みずに水晶玉を守ったことや、『死の秘宝』でヴォルデモート相手に啖呵をきる姿勢などから、自分の危険や理屈をよりも自身の信条や感情を大切にする理想主義者であると思います。ということで、直感型のNだと判断しました。
⑶ ネビルは非常に優しい人物で、周囲の人間の感情を読みすぎる部分があります。育て親である祖母に対して強く出れないのも、自分が祖母の期待に応えられないために、愛想を尽かされてしまうかもしれないという不安から来ているかもしれません。また、彼の勇気ある言動を見ると、論理や理屈といったものよりも、他人や自身の感情を重んじる人物であると言えます。感情型のFであると思います。
⑷ 『不死鳥の騎士団』、『死の秘宝』での活躍を考えると、計画やルールを遵守するといいうよりは、その瞬間ごとに自分の信条や感情に取って正しいと信じる行動をとる人物である事は明白です。水晶玉を身を挺して守ろうとしたり、ホグワーツの剣でナギニをうち破ったり、やるときにはやる男ですからね。認識型のPと判断しました。


私は前回の記事でハリーポッターをINFPと分析しました。でも、ネビルが同じ結果になった事は驚く事ではないかもしれません。なぜなら、彼らはお互いがお互いの運命をたどることになって何ら不思議はなかったわけですから。作者のj,k,ローリングはネビルが選ばれた子になったとしても勝利していた、と発言していますから、似た性格であることはそれを証明しているかもしれません。

落ち着きがあり控えめで、内気にさえも見られますが、内には激情と情熱があり、まさに光を放つ可能性を秘めています。

これは”16personalities”、INFPの説明にある文章ですが、まさにネビルロングボトムという人物を表現しています。


今回の記事はこれで終わりです。前回の記事でも書きましたが、MBTIの知識について間違いがあればご指摘ください、また各分析の感想や意見もぜひください。"16personalities"のリンクも貼っておきます、自分の性格診断もできますのでぜひやってみてください。ではまた。


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