ハリーポッターの登場人物を性格分類してみた①

世界中で読まれているハリーポッター。その物語に登場する主要なキャラクターたちを「MBTI」を用いて性格分類をして、それぞれの関係性やキャラクター論を考察してみました。ただし、筆者自身はMBTIの専門家ではありませんし、心理分析の勉強もしておりません。ゆえに、そちらに詳しい方からは知識や分類に対してのご指摘などあるかもしれませんが、その際はコメントなどいただけると嬉しいです。また、こちらの記事ではこの分類によってそのキャラクターをどのように捉えられるかという点を重視しておりますので、ご理解いただければと思います。これを読んでいただいた方も是非、「自分はこの人物はこうだと思う」、「この人物の分類は間違えている」というご感想も当然あると思いますので、そうした読み取り方の違いを楽しみ、是非ご自身の意見をコメントでいただければと思います。


まず、MBTIとは
 MBTIに関しての詳しい、専門的な事柄に関しては「http://www.16personaliries.com」こちらのサイトで詳しい記述がございます。ご自分の診断テストもできますので、是非やってみてください。他にも調べればたくさん出てくると思います。

「調べるのはめんどくさい。」という方に簡単にご説明すると、MBTIとは、欧米では就職の際にも利用されるらしい性格分類テストです。このテストでは個人の心理機能が4つの指標ごとに二つの型のどちらに向いているかで分類していきます。
すなわち、⑴関心の方向性、⑵物事の見方、⑶判断、意思決定、⑷生活スタイル。この四つを、個人の価値観がどのように傾いているかをみます。
⑴ は関心、それが外向き(Extroversion)か、内向き(Introversion)であるかです。外向きであれば、人付き合いが得意で、自分の意見は率直に言うし、他者から刺激を受けるのを楽しめる人で、内向きだと一人の時間を好み、慎重な言動をして、穏やかに暮らすことを望む人ですね。
⑵ は、物事を現実的(Sensing)に認識するか、直感的(iNtuition)に認識するかです。現実型であれば具体的、現実的に認識して、物事を細かく理解します。直感では抽象的で未来志向で認識し、理想を求め最終的には直感を働かせます
⑶ は意志や判断を思考(Thinking)により決定するか、感情(Feeling)により決定するかです。思考型はルールとして正しいか、論理的かつ客観的かを重視し、感情型は直感を重視して、論理より感情を優先し、感情を通して物事を表現します。
⑷ は判断型(Judging)、認識型(Perceiving)に分けて、個人がどのような状況を好むかです。判断型であれば、計画的で、整理され、ルールに忠実な生活を、認識型は臨機応変で、選択肢が多く、自由な状況を好みます。

このように個人の価値観を振り分けていき、これを組み合わせて性格のタイプ分けをします。最終的に分けられる16のタイプは上記で説明した型で大文字にした部分の4文字で表します。例えば、外向きで現実的、思考型かつ判断型という人は「ESTJ」のタイプとなります。こうしてタイプ分けされた人々をどのような性格で価値観を持つかを判断していく訳ですね。16personalitiesでは16のタイプの性格や価値観について細かく分析されていますので是非ご覧ください。

MBTI分類 ここから実際に分類し、考察していきます。基本的には原作小説準拠です。上記の(1)関心の方向(2)物事の見方(3)判断、意思決定(4)生活スタイルをそれぞれ分けて分析します。今回はハリーポッターの分析をします。
ハリーポッター
 主人公であるハリーポッターを分析していきます。
(1)彼は注目されることを望んでいないように見えます。物語の中で彼は多くの時間で好奇の視線にさらされ、注目の的です。しかし、彼はそうした時にあまり心地よく感じていないようです。“炎のゴブレット”で、彼はクラウチジュニアの陰謀で三大魔法学校対抗試合の選手になりますが、周囲の反応から、誤解を受けるくらいならと出場を辞退しようとしています。他にも、彼が注目を嫌って隠れようとする場面は多く見られます。また、彼は自分の考えを主張する際は自分の信条に基づく時や大切な人の危機以外では見られません。ロンやハーマイオニー、ハグリッドといった気心のしれた仲間以外に本音を打ち明けないことからも、彼は「内向型」であると判断できます。
 (2)彼の長所、短所をもとに考えると、分かりやすいと思います。彼の得意なもの知恵ば、一番に箒が上がりますね。他に、“闇の魔術に対する防衛術”もそうです。これらは(少なくとも小説の記述を見る限り)直感的なものであると推定できます。しかし、“魔法薬学”や“魔法史”といったより論理的な教科は得意ではありません。(とはいえ魔法薬学はOWL試験で良Eをとっていますが。)“不死鳥の騎士団”でヴォルデモート卿の夢を見た際、周囲の論理的な意見を押しのけて、自分の直感からその夢が現実であると確信しています。これらのことから「直感型」と言えます。
 (3)彼は基本的に感情を大切にしています。行動基準も基本的にそれが彼にとって大切な物であるかどうかであって、論理的に正しい、正しくないというのはあまり重要ではありません。彼とロンが無鉄砲な計画を立てて、ハーマイオニーが止めようとするパターンは物語の恒例のパターンです。なので、「感情型」ということになります。
 (4)彼の臨機応変な機は物語において随所で発揮されています。おそらくあげようとすれば枚挙にいとまがないでしょう。また、逆説的ではありますが、彼は何度もルールを破りますし、計画的に物事を進めることは多くないように見えます。これらのことから考えると、どう考えても『認識型』ですね。

この分析をもとにハリーを分類すると、「INFP」タイプとなります。「16personalities.com」ではこのタイプの性格を次のように解説しています。

理論や刺激、または実用性ではなく、自身の信条に基づき行動します。
前に進むための方法を決定する際、名誉や美点、道徳、美徳に目を向け、賞罰ではなく、自らの純粋な意思により導かれます。

 これはまさにハリーポッターという人物を端的に表した文章だと言えるのではないでしょうか。彼はいかなる困難や悪意が立ちはだかろうと、前進することをやめませんでした。“不死鳥の騎士団”において、アンブリッジがとんでもない手段で彼を妨害した際も、信念によってそれに耐え切りました。社会の風潮に左右されずに、自分の信念を貫く性格の表れです。

以上がひとまずのハリーポッターをMBTIによって分析した結果です。他のキャラクターは次回の記事でお願いします。私の知識に関しては基本的にインターネット上のMBTIに関する記事を自分なりに解釈したものに過ぎないので、間違っている部分があれば是非教えていただけるとありがたいです。みなさんのご意見や感想を是非コメントでください。





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