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口蓋扁桃摘出術の医学的情報と扁桃炎発症から術後の入院生活

 先日、12月20日に扁桃摘出術を受けました。※この記事を書いたのは昨年の入院期間中

5月、8月、10月に高熱を出し、半年間のどの痛み(嚥下、開口、会話)耳の痛み、倦怠感、微熱、悪寒など複数の症状に悩まされながら7ヶ月生活をしてきました。

さすがに、生活に支障が出てきてやりたいことがやれずストレスにもなってきたので、手術をしてもらう決断を昨年10月にしました。

 今回、僕の症状と経過は主治医の経験や知見の中で、非常に稀なケースだったそうです。

手術前は、理学療法士・フィジカルコーチである自分が体調不良であるということに、ものすごく負い目を感じており、出来れば知られたくないと思っていました。

いつもの自分なら、下記の写真の瞬間に膝の内側側副靱帯損傷前十字靭帯損傷大腿骨内顆不全骨折を呈した時でも、

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その経験を理学療法士として、その痛み・感覚を体感し、自分でリハビリすることで、今後の糧になると捉えることが出来ていました。

その時は患者さんには、気づかれないように過ごしていましたが、1人の学生にだけ気づかれました。受傷翌日から普通に仕事していることが不思議だと言われていましたが、痛み止めと根性でしたね、あの時は。

話を戻しましょう…

身体の不調はその人のメンタルに密接に関係します。コンディションが良くないなか、出会いもあり、周囲に知られることを恐れることは薄れました。 他の方からしたら、扁桃炎ごときで大袈裟だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、僕の仕事に向き合うスタンスとして、大事な部分でした。

しかし、ある方と出会い、理学療法士・フィジカルコーチである前に、石田さんは石田さんと言ってもらった事で、今回この状態に陥った事を責める自分も少し影をひそめました。

今回、僕の経験を元に、成人で扁桃炎を患ってる方、手術を検討されている方、また、周囲に似たような症状をお持ちの方、今後なり得るかもしれない方へ、何かしらのお役に立てればと思い、扁桃炎の説明と発症から術後の生活を入院中から簡単にその日の状態をまとめていました。(そんな時くらい休めよと、声がどこからか聞こえてきそうでしたが、なんせ暇だったし、なかなか熱が下がらず寝てばかりで、食事の写真を撮るのを日課にしていました。)

前置きがながくなりました…それでわ。

僕の入院生活に興味がない方がほとんどでしょうから、そんな方は途中まで医学的な文献情報を交えてますので、そこまで読んでもらえたら扁桃炎のことがわかるかなと思います。

扁桃炎とは

急性扁桃炎と慢性扁桃炎(習慣性)があります。

扁桃炎(へんとうえん)はウイルスや細菌が病原体となって炎症を起こす病気です。

一般的な症状は、

のどの強い痛み高熱による頭痛関節痛悪寒。首のリンパが腫れ、耳まで痛くなることもあります。 

急性的に、食べ物や唾液を飲み込むのが辛いほど、のどが痛むのは急性扁桃炎

これを年に3.4回以上繰り返すと慢性扁桃炎という。主に小児期に起こりやすいですが、大人になっても感染する例もあります。

ウイルス性の場合、基本的には治療薬はなく症状に応じた治療(単純ヘルペスウイルス以外)となる。

細菌性の場合、治療は主に抗生物質が用いられます。

再発頻度が高い場合(年に3-4回以上)、扁桃摘出手術が行われることもあります。

扁桃炎が起こる原因


扁桃炎は、細菌やウイルスなどに感染することを原因として発症します。具体的には溶連菌や黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、梅毒、淋菌など、さまざまな細菌が原因となります。

また、アデノウイルスや単純ヘルペス ウイルス(他にも複数あり)などのウイルスが原因で発話症することもあります。

扁桃に病原菌が常在していると、抵抗力が弱った時、新たに細菌の侵入を受けた時などに、扁桃にある病原菌の力が体の抵抗力を上回るため、扁桃炎が起きます。

気をつけなければいけないのは、免疫力の低下です。

扁桃には免疫細胞が多く、鼻や口から気管や肺へ侵入する病原体やウイルス、細菌に対しての防御機能を果たします。一方で、表面に腺窩が多いため細菌の巣になりやすく、感染源となってしまうこともあります。

扁桃炎の症状

のどの痛み(嚥下、会話など、)、発熱、食欲低下、倦怠感、口臭、首のリンパの腫れ・痛み(耳の痛み)

など、人によって様々だと言われています。

隠れているかもしれない『扁桃周囲膿瘍』

慢性扁桃炎が進行すると扁桃の奥に膿が蓄積してしまった状態になります。 ときに、のどに感染した細菌が周囲の組織深くに広がることがあります。 

この状態が扁桃周囲膿瘍です。

典型的な症状としては、のどの痛み、飲み込むときの痛み、発熱、腫れ、発赤などがあります。

口蓋扁桃摘出術についての医学的文献

東京女子医科学大学附属第二病院耳鼻咽喉科、高野信也先生が、口蓋扁桃摘出術後10年以上経過した症例に、アンケート調査を行い、その長期成績について検討されたものがあります。

「術後10年以上を経過した、扁桃摘出術施行症例の154例と、扁桃摘出なし(保存)の症例37例について」

①術後の咽頭炎は15歳以下で84%、16歳以上で90%の症例が年3回以下に減少した
②15歳以下では術後1年以内に80%が、16歳以上では60%以上が咽頭炎の回数が減少する
③発熱に関して、16歳以下では61%が2℃以上改善
④手術なし例では、平均11.4年経過すれば自然に扁桃炎の頻度は減少する
⑤手術なし例では、発熱に関しては自然治癒の可能性は低い
⑥社会生活を考慮すると習慣性扁桃炎の口蓋扁桃摘出術は有用である

と言うことが、報告であげられています。

また、和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科の藤原啓次先生らが出した、『習慣性扁桃炎の発症病態と扁桃摘出術の適応と有効性』2002.の報告のなかに、「術後3年までの経過では、咽頭感染症の頻度は手術群で有意に少ない」ということを報告している。Paradiseら.

また、藤原先生らは、「扁桃摘出術による全身免疫、局所免疫において、その機能の低下は認められず、安全性が認められた」という報告もある。

この短時間で調べた文献だけでも、口蓋扁桃摘出術は、その後の生活を楽な方向に変えていく可能性がおおいに高いことが伺えます。

誰しも手術は怖いものです。このように、医学者がデータを取って安全性を証明してくれていることは、非常にありがたいことです。


以下は、僕の手術前日から手術後の話です。
入院当日の話は少しながいので、その次から見ると術後の生活や症状、食事内容がわかると思います。

入院当日〜術前検査〜

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僕は入院して早々から、手術直前まで天のイタズラにあっていました。

手術前日に入院し、すぐに検温と診察。

何気なく測ると37.7℃。まさかの発熱です。

扁桃炎で手術される方は、微熱まではよくあるとのことだそうです。37℃後半は手術延期することがほとんどだそうです。そんな中、僕は37℃後半を入院して1時間もしない内に叩き出したのです。状態を整えて入院当日を迎えてくださいと言われていたにも関わらず…

僕としては整えていたつもりで、チームにお休みを頂いたおかげもあり、12月はわりとこの半年間の中では調子が良い月でした。それなのに、この局面で発熱するという必要ない力を発揮してしまったのです。弱さと言ったほうが良さそうですね。

でもこれが扁桃炎の怖さで、いつ熱が出るかわからないんです。

前日の話では、明日の朝の熱次第で手術が延期になりますと言われました。その時は、そう言って結局出来るだろうと思っていました。

そして、手術予定日。

朝からの検温…37.6℃…

ここでも僕は勝負弱さを発揮したのです。この年になってまじで泣きそうでした。本当に出来ないのかと、この痛みやだるさを来年まで持ち越すのかと、いろんな思いが巡っているところで、看護師さんから保護者の方を今から呼べますか?と。予定よりも3時間も早く来てもらうことに。この時点で手術延期を少しだけ覚悟しました。

母が説明を受けた後に、耳鼻科の主治医はなんとか麻酔科医に掛け合ってくれましたが、麻酔科医は僕が喘息持ちであったため、簡単に許可することはありませんでした。

今回の発熱が上気道炎だった場合や、発熱がある状態で喘息を持っている人が、手術時に気道に刺激が加わると発作を起こしたり、最悪の事態も想定されますと説明を受けました。

その説明を受けても納得いかず、血液検査をすることになりました。なんとしても解放されたかった。

結果を待ってる間に10時に再度検温

まさかの36.4℃…

どんな力を持ってるのかと。最初からその力出せよと。そんなドラマいらんぞ。と…2時間の間に平熱に下がったのです。

そして血液検査も問題なし

部屋に麻酔科医がやってきて、「血液検査の結果は炎症反応ゼロだったからどうしようかね〜喘息あるから悩むし、リスクはそれ相応にあるけど、それを理解してもらった上でやることになるけどどうしようか?」

即決でやりますお願いします!と答え、ようやく手術する方向に話が進んでいきました。

そして、耳鼻科医の主治医の診察前の最後の検温。ここでもいらない本領を発揮します。

安心からかまたもや、ほんのわずかな時間で37.6℃と37℃台後半を叩き出したのです。

どんな天のイタズラやと思いましたね。

母は看護師に数値を誤魔化して〜と笑いながら話してましたが、出来るはずがない。

そして、運命の診察です。

最後の最後で発熱したから無理だと半分思っていましたが、なんとか手術が決定しました。

本来は10時点滴開始でしたが、検査等でズレて12時点滴開始。看護師さんが急ピッチで準備を進めてくれました。

両側口蓋扁桃摘出手術の説明

以下、説明・同意書内容

病名:慢性扁桃炎(術中に扁桃周囲膿瘍に変更)

手術:両側口蓋扁桃摘出術

手術時間:約2時間(口頭では1時間弱と説明)、麻酔込みで約3時間程度。 

手術内容:開口器を掛け、口の中から手術。被膜に覆われた扁桃を周囲の組織から剥ぎ取るように摘出。 

手術目的:扁桃炎を反復しています。扁桃摘出を行うことで、感染の頻度を減らすこと、重症化のリスクを減らすことを目指す。

問題点:感染症、疼痛、出血の可能性。手術後に抗生剤、鎮痛剤の投与を行います。出血に関しては、止血困難な場合は再度全身麻酔下に止血操作を行うこともあります。(術後2週間程度は特に注意が必要)            開口器による、口唇、歯牙、舌損傷(味覚障害、舌の痺れ)の可能性。その他、予測できないこと。(僕の場合は喘息プラス、発熱状態での手術のため、気管挿管時に発作、最悪の状態が起こるリスクが大いにあると説明されました) 

術後経過:1週間後、退院予定。

この説明を再度受け、13時15分にようやく手術室に入り、無事に手術を受けることができました。

手術をしてわかったこと

 結果、僕は扁桃周囲膿瘍で、手術時間も予定より長く、点滴日数も通常より延長でした。

術前までは、特殊な慢性扁桃炎として手術をしましょうとの話でした。実際に切ってみると、左側の扁桃の奥の方にわずかに膿があり、右側の裏側は全体的に膿が溜まっており、その周りの組織にもくっついていたようです。

通常の扁桃炎の手術よりも、傷の範囲が広く、炎症が強いことも想定され、通常点滴は術後3日で終了ですが、術後5間点滴をすることになりました。

手術時間は2時間半ほど、麻酔が13時15分頃からで麻酔が覚めたのは16時頃だったか、その辺は具合悪すぎてはっきりと覚えていません。

翌日に、主治医から扁桃周囲膿瘍であったことが説明され、「これがあったのであれば、半年のスパンでのその体調不良は納得ができまとす」と言われて、原因がわかって少し安心しました。

入院から手術までで伝えたいのは

術前の発熱喘息の既往は手術延期になる恐れあり
・術中に扁桃周囲膿瘍であると確認されることがある
・膿瘍発見に伴い、術部の範囲拡大
術前の体調は整えておくこと(手術まで安心しない)

この4点です。

短期間で繰り返される高熱、扁桃炎は早めの受診をお勧めします。

これから先は、手術後の生活をまとめています。

手術直後

酸素マスクをつけられたまま、麻酔が残っていてめちゃくちゃ気持ちが悪かった。

体温:37.8℃。

症状:のどの灼熱感・疼痛、息苦しさ、倦怠感

発話:ほぼ困難

夜間睡眠:痛みと点滴確認で度々覚醒。寝不足。

目が覚めたのが16時頃で、この日はただただ痛みに耐えていたことと、痛みで目が覚めること、点滴の確認なら看護師さんが来るたびに起きていたこと、声がでらずに頷いて反応していたことくらいしか覚えていない。

術後1日目、2日目

体温:1.2日目は37℃台(1日2〜3回必要に応じて検温)

症状:扁桃炎のピーク時よりものどが痛い。常時痛みあり。嚥下、食事時は激痛。気管挿管による口角の痛み、舌の痺れ・痛み。倦怠感。

発話:1日目、ささやき声で単語程度。2日目、ささやき声、時折、努力性の発話で端的な会話がなんとかできる程度。

出血:なし

夜間睡眠:個室では痛みによる数回の覚醒、2.3日目からの大部屋では、痛みと同部屋の方のいびきで寝不足。

点滴:あり(1〜5目まで)

内服:液状痛み止め、胃薬(粉) (1〜7日目まで)

食事は重湯。術後はじめての食事は2口でギブアップ。

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朝食は前の日のレベルの食事内容が出されます。前日の晩が3分食であれば、翌朝は3分食スタート。朝の食事が1番きついです。

術後3日目

体温:36.6℃

症状:ピーク時よりやや軽減。常時違和感。嚥下、食事時は痛みあり。気管挿管による口角の痛み軽減。舌の痺れ・痛み持続。倦怠感はやや軽減。

発話:さほど変化なし

出血:1回目(口をゆすげば止まる程度)

夜間睡眠:度々覚醒(点滴、状態確認、いびき)、寝不足

点滴・内服:持続

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術後4日目

出血:2回目。夜間に軽度有り

体温:36〜37℃ 変動あり

症状:常に違和感あり。特に、開口、嚥下時に痛い。

発話:この日から少しずつ話せたが、痛みを伴い、声量が出ないのと、継続した会話は難しい

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術後初のシャワーはこの形で(あと1日点滴のため)

出血:3回目(術後、初めてのシャワー中に出血)

点滴・内服:持続

夜間睡眠:度々覚醒。睡眠不足。

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術後5日目

体温:36.8℃

症状:のどの痛みは嚥下、開口時以外は軽減。舌の痺れわずかに改善傾向。倦怠感は幾分軽減。

発話:4日目とさほど変わらず。

出血:さほどなし。

点滴:5日目お昼に除去(通常は3日で終了)

内服:持続+夕食後に抗生剤

夜間睡眠:数回の覚醒。やや眠れた。

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術後6日目(退院予定日)(誕生日)

出血:寝返りが増えたせいか、早朝に出血(4回目)  。昼食後に止血が必要な出血(5回目)。

急遽局所麻酔にて、止血作業を施してもらう。誕生日に退院予定でしたが、まさかの出血で退院延期。

体温:36〜37℃ 変動あり。

症状:夜間痛、食事の痛みはやや憎悪。舌の痺れわずかに改善傾向。倦怠感は軽減。

発話:局所麻酔後、数時間困難。徐々にわずかに可能となる。

内服:持続+夕食後に抗生剤

夜間睡眠:寝返りが増え少し楽に眠れた。寝不足。

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術後7日目

体温:36.9℃

症状:夜間痛軽減。起床時痛憎悪。朝食時の痛みが強い。倦怠感はさほどなし。立ちくらみあり。

発話:努力性の小声、単語レベルなら可能(痛みを伴う)

出血:夜間に、ごくわずかにあり。

内服:夕食後に抗生剤、必要時に痛み止め・胃薬

夜間睡眠:枕を替えて、やや目覚めが良くなった。


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食事は写真のように、段階的に固形に変わっていきます。のどの奥に食べカスが詰まったり、咀嚼する際の刺激で、食事中にのどの痛みが憎悪することもあり、普通食になってからは40分程かけて、ゆっくりと細かく噛んで食べていました。

食後のうがいも丁寧に優しく実施し、口内を清潔に保っておくことが必要です。うがいはコツを掴むと、のどの奥に入り込んだ食べかすを除去することができます。食後は、食前よりものどの不快感は強まります。

術後8日目(退院日)

体温:36.5℃

症状:のどの痛み就寝中に憎悪。舌の痺れわずかに改善。倦怠感ほぼ消失。立ちくらみあり。

発話:努力性の短時間の会話可能(疼痛あり)

出血:起床時に、ごくわずかにあり。

内服:必要時に痛み止め、夕食後に抗生剤・胃薬

夜間睡眠:同部屋の方のいびきがさほど無く眠れた。

口蓋扁桃摘出術では基本1週間で退院となることが多いようです。今回は、出血の関係で退院が伸びました。

痛みと、出血は時折多少まだありますが一旦退院となり、また1週間後に外来受診となりました。

術後の経過・症状は個人差が大きいようです

僕みたいになかなか上手く会話できなくても、比較的スムーズに会話が可能になる人もいる
僕みたいに発熱する人もいれば、しない人もいる
術後は仰向けでは気道が塞がり息を鼻から吐けないため、横向きでの就寝となる
部屋によって、いびきなどで眠れない
最初から出血する人もいれば、いたちごっこのように軽度の出血を繰り返しながら治癒に向かう人。治りかけの時に僕みたいに止血が必要なほど出血する人もいる。もちろんスムーズに治癒に向かう人もいる。
嚥下が困難で内服ができず、痛みが強い人は筋肉注射で疼痛コントロールを行う人もいる

こればかりは、手術をやってみないとわからないようです。ちなみに僕は、お酒もタバコも一切していなくても、このような経過となりました。

退院後の状況

寝ている最中に、薄ら出血しているようです。

痛みは特に、夜間に一度覚醒してからと、目覚めてから食事後じばらくはたまりません。

内服で疼痛は軽減しますが、内服が切れると痛みがまた出てきます。違和感は、特に切除範囲が広かった右側ののどに常あります。

発熱等はなく、倦怠感もありません。睡眠も徐々に取れ寝不足も解消されつつあります。

会話は痛みがあるため、端的に省エネで話すか、家族間では時折ジェスチャー、頷きで過ごしています。今は食事よりも会話がどちらかと言うとストレスです。伝わらなくて1人でイライラしています。1週間後の仕事始めに、しっかり喋れるようになるのかが、かなり不安なところです。

後は、臥床期間が1週間近くでしたが、足の力の衰えを感じています。特に階段の上り下りで筋力が落ちたなと体感しています。体重も入院前から−5Kg。見た目も少し細くなり、太ももはだいぶ細くなりました。

失ったものを取り戻すために運動をしたいところですがまだ痛みと出血のリスクが高いため、運動も激しい運動は3〜4週間禁止。これもストレスですが、せっかく手術したので、もうしばらく我慢します。無理のない範囲で散歩程度から、もう少ししたら始めようと思っています。

食事制限は年明けの1/4まで主治医に指示を受けています。なるべく柔らかいもの、小さいものを口にするように。しばらくは、脂っこいもの、硬いもの、スナック菓子等は口にしないようにと。

僕の場合、半年で3度の高熱と、度重なる微熱。その間熱はなくても、体調不良を繰り返すという、主治医の先生ですら理由がはっきりわからないという感じでした。手術をしてみると右口蓋扁桃の裏の広範囲と周囲の組織に膿がべったりついていおり、それが今回の悩みの種だったかもしれないと。今回手術が延期になっていたら、不調は続いて、重症化もあり得たでしょう。無理にでも手術できてよかったですと話していました。

正直、まだ現段階では手術の効果はわかりません。

いつか、術後の良い経過をお伝えできればなと思っています。焦らず長い目で見ていきます。

入院中の暇な時にざっとまとめていたものが、どこかで悩む人の参考に、少しでもなれば良いなと思います。


追記

術後1年を経過しましたが現在2020.12.30まで発熱することが1日もなく、これといった体調不良に悩まされることは1度もありませんでした。

おそらくこのご時世、手術をしていなかったらストレスでやられていたのではないかと本当に思います。

扁桃周囲膿瘍だった右側は摘出範囲が広く深くまで至っていた影響か違和感は残っていますが、左は何もなくスッキリしていますし本当に手術をして正解だったと思っています。

健康である事の価値を忘れずにこれからも過ごし、伝えていきたいと思います。

下記別記事

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