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経験者が語る災害必需品は「自転車」と「キャンプ用品」

最近、防災グッズの需要が高まっている中、私も先日ポータブル電源の勧誘電話を受け、災害時の備えについて改めて考えさせられました。

過去に大地震を経験したことがあるのですが、震災当時「キャンプ用品」の存在が大きな支えとなりました。

スーパーが停電し、食品はダメになるからと配布してましたが、飲料、パンなどを貰う人が多い中、カップ麺や冷凍食品などを貰い、小型のクッカーやガスを使って冷凍食品やカップ麺を調理できることは、生活を安定させるうえで重要でした。

当時しばらく車中泊してましたが、寝袋があり寒さ対策はカバーできてたし、暗くなってきてもランタンがあったので比較的快適に過ごせました。


当時住んでた辺りは幸い被害が少なかったのですが、そこにくるまでの道路が壊滅的で給水車、炊き出しがくるのに数日かかったのですが、その時役に立ったのは「自転車」です。

自転車は単なる移動手段に留まらず、水の調達に使えました。
1番近い学校に給水車がきてることを知り、いざ歩いて行くと20〜30分かかり、さらに水を持って帰るとなると大変ですが、カゴに入れて自転車で行き来できるとかなり違います。

車で行ければいいのですが、道路状況もありますし車で行くと大渋滞してかえって時間もかかったことと、ガソリンが勿体ないと思ってました。


震災当初は余震の可能性があったので家の中の整理は後回しにし、正直やる事がなかったので自転車で何往復かし、近所の食べ物に困ってた人に水とスーパーで貰ったカップ麺を作ってお裾分けした記憶もあります。

トイレの問題も、近くの公園のトイレを共有することで解決しましたし、震災直後は基本的な生活必需品が最優先となり、着替えや歯磨きの優先順位は低かったです。

これは当時の実体験であり、被害状況や家族構成には個別の要因が影響するのであくまで一例にはなりますが、地域社会の力を借りながら一つひとつクリアしていくことができました。

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