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デモとジャガイモの芽かき

4月13日に池袋で行われた「パンデミック条約IHR改正反対を訴えるデモ」に参加した。1万人から3万人が参加したと言われているが、その中にいると全体がどの位の規模であったのかわからなかった。私一人が参加したところで何も変えられないと思いつつも、何もせずにいられない思いに駆られた。そんな思いで参加した方も大勢いただろう。穏やかで静かな情熱を秘めた人々とさわやかなデモ行進をしてきた。

ここに至るきっかけは、やはり2020年からの新型コロナの流行とそのワクチン接種だった。私自身、甲状腺が弱く、昔かかっていたお医者さんに「あなたのような体質の人は、インフルエンザワクチンとか打っちゃだめよ。余計免疫が落ちるよ。」と言われた。天国の母も、インフルエンザの注射を打つとかえって体調がおかしくなると言っていた。そう言えば、小・中学校の頃は、毎年インフルエンザワクチン注射を受けていて、必ず冬になると高熱を出していたし、大人になってからは、律儀に注射している人に限ってインフルエンザになっていた。なので、新型コロナワクチンができたとしても打たないと端っから決めていた。まだテレビを見ていた当時、ワイドショーで「今回の新型コロナワクチンは、開発・臨床に時間とお金がかかるので、できないと思う。」と専門家が言っていたのも強く印象に残っていた。

にもかかわらず、2021年にあれよあれよと新型コロナ用のワクチンが開発され、接種キャンペーンが始まった。その頃には、母は亡くなり、父は認知症で施設に入居していた。施設からもワクチンを打つか打たないかの意向の確認があった。私としては、自分が打ちたくないものを父に打っていいのか、しかし、もし父が感染して他の入居者の方にうつすことがあったらどうしようと、悩みに悩んだ。それから、いろいろなサイト、youtubeを漁った。厚生労働省のホームページを見ると、まず強制ではない、治験が終わってない緊急使用なので製薬会社には賠償責任はない、その代わりワクチンが原因で亡くなった場合は政府が賠償金を払うというのが、だいたいの内容だった。製薬会社が責任を取れないような注射を誰が打つのだろうと思った。また多くの学者や医者がこのワクチンについて懐疑的な意見を発信していた。

そんな訳で、恐る恐る施設に父にはワクチンを打たせない旨伝えると、「はい、わかりました。」とあっさり。今思えば、それが全うな対応だが、心から感謝した、そして今でも感謝している。その後、父は新型コロナに感染することもなく天寿を全うした。

現在、今回の反対デモの対象であるパンデミック条約IHR改正の承認が5月27日に迫っている。これが承認されると、政府の上にWHOが位置づけられ、次のパンデミックが起きた時に、また危ういワクチンが開発されると、接種が任意から強制になる可能性があると言う。これは、えらいこっちゃである。またそれが、国会で話し合われることもないという無政府ぶりなのだ。大きなため息が出てしまう。

昔、まだ今より平和だったころ、母が「世の中、このままではいかないよ」とよく言ってたものだ。お母さん、全くその通り、どえりゃ~ことになってるよ。とりあえず今日は、ジャガイモの芽かきに行ってきます。



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