![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74819667/rectangle_large_type_2_e91583e205de22703d2f374a8a75304b.jpeg?width=800)
春はなんだか、物悲しい
桜の花が枝いっぱいに開く季節がやってきました。
陽射しも徐々に暖かさを増し、
道ゆく人々の足並みもどこか軽やか。
コロナ自粛で我慢の時間が長く続いたこともあり
桜の開花は誰もが待ち侘びていた明るい便り。
私は春生まれなこともあり、
季節の中で春が一番大好きです。
でも。
同時に四つの季節のなかで、
最も悲しさや侘しさを感じる季節でもあるんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1648559742314-cs2paTHZby.jpg?width=800)
物悲しさを感じる理由。
その一つは4月生まれだということ。
子供の頃より私は、誕生日に寂しさを感じていました。
4月といえば新学期。
いろんなお友達と仲良くなり
たくさんのお友達のお誕生日をお祝いしていても
4月になりクラス替えをしてみんな離ればなれに。
新しい環境にみんな必死で
私の誕生日を忘れられちゃうんですよね。
一人置いてけぼりになったような気分になって
寂しくなるんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1648560115150-XVZb3AyyZP.jpg?width=800)
でも大人になった今も、物悲しさを感じるのは同じ。
それは華やかに可憐に咲く桜のせい。
桜の木の下では人々は酒盛りでどんちゃん騒ぎ。
子供たちは暖かくなった芝生の上を
満面の笑みで走りまわります。
しかし。
満開に咲いた桜の花は、いずれは散リ去ります。
賑やかで華やかで、心を明るくさせてくれるからこそ
その後にくるはかなさが余計に悲しさを増幅させるのです。
春は新しい始まり。
新しい出会い。
季節が大きく変わるのに、私だけが変わらず
ずっと同じ場所で立ち止まっているような
どこか心だけが 置いてけぼりになってしまったような
桜はそんな寂しさだけを残していきます。
気がつけば今年も、桜満開の便りが続々と耳に届きます。
物悲しさでこぼれ落ちそうな滴を人に悟られないように
青い空とその空に浮かぶ爽やかな雲を見上げて
笑顔で乗り越えたいと思います。
#桜前線レポート
#春の便り
#スキしてみて
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?