Shunichi Kasahara

Associate Researcher Sony CSL, Ph.D / Engin…

Shunichi Kasahara

Associate Researcher Sony CSL, Ph.D / Engineer / Researcher. https://shunichikasahara.com/

最近の記事

TouchDesignerで心理学実験システム.005:実験結果を記録する

前回の記事の続きです。TouchDesignerで心理学実験・認知実験などを実装する方法をストループ課題を題材に説明していきます。 前回は、実験に対する反応をキーボードで取得し、結果表示を反映する部分を作りました。今回は、実験結果を記録し、他のソフトウエアで解析できるようにファイルに書き出しする部分を作ります。 今回取り扱う実験では1回のタスクにおいて、実験条件の情報と、実験参加者の反応結果の合わせて5つのデータを実験データとして記録します。 - letter : 視覚

    • TouchDesignerで心理学実験システム.004:反応を取得する

      前回の記事の続きです。TouchDesignerで心理学実験・認知実験などを実装する方法をストループ課題を題材に説明していきます。 前回は条件を変えてタスクを繰り返し実行出来るようにしました。今回は実験に対する反応をキーボードで取得し、結果表示を反映する部分を作ります。 ここまでで、基本的な画面遷移・実験条件に対応した視覚刺激を作ってきました。改めて、実験パラダイムを確認すると、実験参加者の回答として、「文字の色が赤なら[1] , 色が緑なら[2] , 色が青なら[3]

      • TouchDesignerで心理学実験システム.003:条件を変えたタスクの繰り返し

        3. 実験シーケンステーブルの作成とタスクの繰り返し前回の記事の続きです。TouchDesignerで心理学実験・認知実験などを実装する方法をストループ課題を題材に説明していきます。第一回目はコチラ 前回は、実験条件からの視覚刺激生成部分を作りました。実際の実験シーケンスでは、異なる条件でタスクを繰り返し行うことになります。実験条件はある規則性で順序を設計したり、ランダムな順序にする事が多いので、そのようなテーブルを用意します。 実験順序テーブルは表計算ソフトウエア等でc

        • TouchDesignerで心理学実験システム.002:実験条件からの視覚刺激生成

          2.実験条件からの視覚刺激生成前回の記事の続きです。TouchDesignerで心理学実験・認知実験などを実装する方法をストループ課題を題材に説明していきます。 前回は簡単な画面遷移を作りました。今回は指定した実験条件の視覚刺激パターンを生成する部分を作っていきます。 ポイントは数値(信号、音声含む)を主に取り扱うCHOPと、テキストやデータテーブル等を取り扱うDATと、画像(テクスチャ)を取り扱うTOPを相互に組み合わせことに慣れると柔軟に作れると思います。 操作動画

        TouchDesignerで心理学実験システム.005:実験結果を記録する

          TouchDesignerで心理学実験システム.001:画面遷移を作る

          0. はじめに 心理学実験、心理物理実験、認知実験やユーザースタディなどを行う研究活動において、あるタスクを所定の条件を変えながら繰り返し行い、実験参加者の行動データを記録して解析するような実験プログラムが必要になります。 そのプログラムを何で実装するか?は切実な問題です。既にチームが所属する機関で共通して使われている実装環境を用いる事が多いとは思いますし、実験プログラミング作成のためのすばらしい環境やフレームワークは数多くあります。(psychoPy, Psychtool

          TouchDesignerで心理学実験システム.001:画面遷移を作る