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望遠レンズって必要?

突然ですが「望遠レンズ」はお好きですか?

僕は写真が趣味になってから7年経ちますが、これまで望遠レンズを使用する機会はほとんどありませんでした。

これまでに2回、望遠レンズを購入してみたことはあります。
でも2回ともほとんど使用することなく、すぐに手放してしまいました。
自分にとっては無用の長物だと思いました。望遠なだけに……。

先日こんなアンケートをしてみました……。

90名の方が投票してくださったので、ある程度客観的なデータを得られたと思います。
最初はどの選択肢も同じ位のペースで増えていったのですが、次第に明暗が分かれていきました。

写真を趣味とする人の中でも、頻繁に望遠レンズを使用されている方は多くはおられないようです。

僕も、3ヶ月前にこのアンケートを見かけたら「ほとんど使わないよ」に投票していたと思います。半年前でしたら「全く使わないよ」に投票していたはずです。

どの焦点距離のレンズが好きですか?

「35mm」と「50mm」は特に人気のある焦点距離だと思います。

以前、こんなアンケートをしたこともありました……。

見事に意見が分かれていますね……。
僕も長い間、35mmメインで行くのか50mmメインで行くのかを考え続けてきました。今は即答で「50mm」と答えます。被写体との自然な距離感が心地良く、目の前の景色を程よく整理しながら撮影できるからです。歪みが少ないところも好きです。「50mm一本あれば撮りたいものはほとんど何でも撮れる」と思っていました。

新しい挑戦

そんな僕ですが、この4ヶ月間は頻繁に望遠レンズを持ち出して写真を撮ってきました。昨年11月にPanasonicさんから「LUMIX DC-GH5Ⅱ」と一緒に「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0」を貸していただけることになったからです。

マイクロフォーサーズ機の50〜200mmはフルサイズ(35mm)換算で100〜400mmです。ワイド端でも50mmレンズの倍の100mmです。

「面白い」と感じたことですが、しばらく望遠レンズで撮影をした後で50mmのレンズに付け替えると超広角レンズに付け替えたような感覚に陥ります……。 少し面白いので一度味わっていただきたい感覚です。

望遠レンズ、これからも使い続けますか?

35〜50mmの標準域しか使ってこなかった自分が換算100-400mmの望遠ズームを4ヶ月使ってみて、これからも望遠レンズを使い続けるのか?それとももう今後望遠レンズは使わないことにするのか?4ヶ月前の自分はそれが知りたくてVARIO-ELMARIT 50-200mmをお借りしました。

勿体ぶる要素はありませんので、最初に結論をお伝えします。

僕はこれからも望遠レンズを使い続けます。

ちょっとした買い物やお散歩には持っていかないかもしれませんが、ゆっくり写真が撮れそうな日にはこれからも鞄に忍ばせてお出かけしようと思っています。

妻の実家のお庭で撮影。自分もこんな所で幼少期を過ごしたかった……。

「どうして望遠レンズをこれからも使い続けたいと思うようになったのか?」ということですが、VARIO-ELMARIT 50-200mmで撮影した写真を通してお伝えできたらと思います。

望遠レンズで何を撮りますか?

望遠レンズといえば……
野鳥、動物、乗り物、絶景、スポーツ、運動会、ポートレート

代表的なのはこのあたりでしょうか?

でも僕はこれらのジャンルの写真をほとんど撮りません。そういった意味で、このnoteは望遠レンズのレビューとしてはあまり参考にならないかもしれません。
この4ヶ月間、基本的にはいつもと撮る場所や撮るものは変えずに、これまで標準レンズだけで撮ってきた町や生活の日常を望遠レンズでも写してきました。「日常スナップを撮っている者が望遠レンズを持つとどんな写真が撮れるのか?」くらいの感覚で眺めていただけたら幸いです。

今から自分が望遠レンズで撮った写真を「スナップ」「花」「展望台」「ミニマル」に分けて掲載します(最近の写真を多めに掲載します)。

望遠×スナップ

もうすっかり春ですね
つい撮ってしまう「ゾーン30」
角度を変えて……
海の見える町に行った日
圧縮感のあるスナップ写真に仕上がります

50mmレンズで撮っている時は心地良いと感じた目の前の景色を「なるべくそのまま写す」ようにしていますが、望遠の場合はより創作的に「景色を切り取っていく」感覚を楽しんでいます。

望遠×花

いつもは自分の住んでいる町を撮っていますが、本当は「自然を撮る人になりたい願望」があります。そんな自分にとってお花は理想と現実の間で出会えた最高の被写体です。

「春の入口」というキャプションで投稿した一枚。本当は駐車場の入口……。
駿河湾と桜
上の3枚は同じ一本の桜を色んな角度から撮っています
台所の住民たちと

望遠×展望台

ここからの写真は自分が撮った写真の中では一番望遠レンズらしい写真かもしれません。「いつもと同じ写真を」と言いつつも展望台に登る機会が増えたことは白状します……。

望遠×ミニマル

画角が狭く、目の前の景色を整理しやすい望遠レンズはミニマルな写真にもよく合いますね。

某サービスエリアにて

望遠レンズを持っていると写真の選択肢が広がりますね。
今回掲載した写真の中には同じ場所で撮った写真も沢山あります。望遠レンズの場合、同じ場所でも切り取り方次第で全く違う写真に仕上がります。画角は広い方が色々写せますが、狭い方が撮り方の選択肢は広がって色々な撮り方に挑戦できるので撮っていて楽しいです。

もう一つのイメージ

「絶対音感」になぞらえた「絶対画角感」という言葉があるそうです。自分はそんな感覚を持っているのか微妙なところですが「50mm」だけはファインダーを覗く前に「こんな感じかな?」というイメージが浮かんできます。

望遠レンズを使うようになって、頭の中に50mmとは違うもう一つのイメージが思い浮かぶようになりました。「目の前にある風景の一部分だけを切り取って一枚の写真として仕上げていくイメージ」です。

「この景色のこの部分だけを切り取るとこんな感じの写真が生まれる」というイメージが、モクモクと頭の中に描き出されていく感覚なのですが、文字化するとひどいものですね……。(写真で伝わって)

その感覚が新鮮で「この感覚をこれからも大切に育んでいきたいな」と思ったのが、僕がこれからも望遠レンズを使い続けたい一番の理由です。

正直言って「望遠レンズが全員に必要か」と言われたら「はい」とは答えないと思います。でも「望遠レンズは楽しいですか?」と聞かれたら「楽しい」と答えます。野鳥やスポーツを撮る機会はなくても、普段撮影しているジャンルの中で、望遠レンズを鞄に忍ばせて新しい挑戦をしてみるのも楽しいと思います。

GH5Ⅱ+VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0

今回のnoteに掲載した写真はすべて上記のセットで撮影しました。VARIO-ELMARIT 50-200は35mm換算100-400mmの望遠域をF2.8-4.0の明るさで撮影できるレンズでありながら、コンパクトなサイズ感が魅力的です。GH5Ⅱとの強力な手ブレ補正のおかげで、望遠レンズでありながら三脚は一度も使わずに撮影できました。

久しぶりに長いnoteを書いてしまいました。ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。



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