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ファクハク×静鉄×JA静岡中央会研修vol.1③ナガハシ印刷チーム

わたし的には、だいたい完璧。「いいかげんノート」 

いいかげんノート

そんなノートがあることをご存知でしょうか?
もし今日このnoteを読んで初めて知った人は、近くの文房具やさんで探してみてください。 

「なにがいいかげんなんだろう…」
そんな思いで、ノートをひらいてみると、
ノートの線はまるでフリーハンドで書いたかのようなよれよれな線でした。

高校生時代、数学の時間に定規が見つからず、
適当に図形を書いた、
あの懐かしい思い出がよみがえります。

日々忙しく働いている人たちは、
カフェでコーヒーをのんで一服したり、
車でちょっと知らない土地に行ってみたり、
そんな「ちょっとゆるっと休む」そんな余暇の時間が
あってもいいんじゃない?

忙しい中にも、休みをつくる。
いいかげんなくらいが‘いい加減‘を作り出す。 

そんな思いが込められている商品が「いいかげんノート」と
お話を伺いました。

今回、私たちJA中央会×静岡鉄道(株)の若手社員4人組は
そんな「いいかげんノート」をつくっている、
ナガハシ印刷様にお邪魔してきました。

「オープンファクトリーってなに…ファクハクって面白いの?」
そんな思いを持つ方もまだまだたくさんいるのではないでしょうか?

最初は私たちもそんな思いを持っていました。
そんな私たちが、皆様より一足先に、
ナガハシ印刷様の工場を見学させていただきましたので、
私たちが実際に足を運び、工場見学をした中で感じた、
ナガハシ印刷様の面白さを、今回このnoteを通してご紹介させていただきます。


 

ナガハシ印刷(株)とは?

静岡市駿河区にあるナガハシ印刷様は、今年で創業67年目を迎える印刷会社です。

ミッションは「描く力でアイデアあふれる世の中に」。

67年間で培ってきた「印刷技術」「デザイン」「コピーライト」といった描く力を用いて、静岡を日本一アイデアが溢れる楽しい街にすることを目指して事業を展開しています。そんなミッションを実現するために、年齢も、性別も、国籍も超えて、多様な人々が交流する場所、「世界基準のデザインキャンパス」を静岡に創ることを目標に活動をしています。

 

より良い未来を実現するために、
社内のアイデアからすでに商品を創ったり、サービスを届けていたり。 

最初に紹介した、いいかげんノートもそんなアイデアからうまれた商品の1つです。
いいかげんノートは、ナガハシ印刷(株)に務める女子企画チームのアイデアを形にした商品です。IT化、効率化が叫ばれる世の中でちょっと息苦しいと感じるとき、ココロも身体もリラックスしてちょっと良い加減くらいがいいと思っていただける文房具シリーズ。

長橋社長が本気で、「世界基準のデザインキャンパス」を目指しているからこそ、そこに向けて、社内でうまれたアイデアも形にできる、柔軟な会社だなぁとお話を伺いながら感じました。

さて、ここからは実際に私たちが工場を見学した様子をご紹介させていただきます。

あの形はどうやってつくっているのか

いいかげんノートに同封されている「タグ」。
シロクマだったり、四角だったり、、、
特徴ある形に切り抜かれていますが、
もちろん、手作業で切っている訳ではありません。

じゃあどのように同じ形に切り抜かれているのか。
これは「カッティングプロッター」という機械を使って切り抜きを行っています。
デザイナーの方がコンピューターに図形を入力し、カッティングプロッターに紙をセットし、スタート。コンピューターがデザイナーから受け取ったデータをもとに切り抜きを行ってくれます。

シロクマのかたちをしたタグが出来上がりました。 

いいかげんノートしろくま

少量のものを多品種つくりだせるナガハシ印刷様ならではの技術の一例ともいえますね。

インクは混ぜるもの?練るもの?

 ナガハシ印刷様には2色機、4色機と2台の印刷機があります。
2色機に入れるインクですが、実は職人の方が手で練ってつくっています。

実際は機械の中で練るそうですが、
工場見学中はこのように練る作業を見学できます。 

工場見学に行く際はだんだんと色が変わっていく様子も楽しんでくださいね。

色の3原色のリアルを見る

ところで、みなさまは色の3原色についてしっかり理解できていますか?
印刷やプリンターでは、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の3色にブラック=キートーン(Keytone)を加えたCMYKで色を表現しているそうです。

4色機では、それぞれの色を持つ印刷機が連なり、
順番に必要な部分へ色をつけていくことで、フルカラーの印刷物が出来上がります。

上記の写真はその4色機の内の一台(Cyan)です。
職人さんが印刷の型を入れ替えているところですね。
ちなみに、4色機の印刷のイメージは以下写真を思い浮かべてください。
順番に4つの色を付けていきます。

4色をそれぞれ重ね合わせると‥‥

フルカラーの果物が浮かび上がります。
私は3原色の仕組みはなんとなく分かっていても、
恥ずかしながら、
なぜ印刷機でフルカラーの印刷が出来ているのか
理解が出来ていなかったです。 

今回の工場見学を通して、
ご説明いただき、「そういう仕組みなのか!!」とこの歳になって学びました。
人生、常に学びありですね。 

働く人はユニークです。

工場見学と聞くと、
「機械」や「作業風景」の見学が
イメージ出来るかと思います。

それももちろん面白さの一つですが、
ナガハシ印刷様へ見学に行かれる際は、
ぜひ「働く人」にも注目してみてください。 

今回工場見学を通して、
「この会社の人はなんてユニークなんだ」
そんな思いも傍らで湧いていました。

自社開発商品である、「わりとちっちゃなバインダー」と「いいかげんリフィル」を使いに使い込んでいる営業の糸川さん。ポケットから出てきたその使いこみ具合を見ると、その商品の良さを感じずにはいられませんでした。(まさに営業!!)

講談のように説明をしていただける工務課の大石さん。ユーモアを交えつつお話いただけるので、とても楽しく学ぶことが出来ます。きっと子どもたちでも楽しく学ぶことが出来そうですね。

生産部の副工場長であり、工務課の課長でもある滝口さん。深い知識から教えていただけるお話により、私たちが知らない世界をひらいてくれます。

また、工場内で働く職人さんたち、デザイナー・クリエイターの方々のプロ意識は見て刺激を貰えること間違いありません。

そして、そのようなユニークで前向きな取り組みに挑戦し続けるメンバーがいるのも、長橋社長が「描く力でアイデアあふれる世の中に」を社内で実現しているからこそだと強く感じました。

このような新しい取り組みに挑戦し続けている会社があることをまずは知っていただき、そしてファクハクを通して、働く人たちと交流してほしい。

今回ナガハシ印刷様の工場が見学可能なファクハクは11/17-11/19にて初開催となります。

お時間が少しでもある方はぜひご参加ください。


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