shizuno

学生時代を含め、京都在住20年以上の主婦。 夫と娘との3人暮らしを楽しんでいる。街と食べ物と古典文学への興味は尽きず、本屋で観光客向けの京都本をチェックするのが趣味。  日々の何気ない事や思い付きを文章にしています。源氏物語「桐壺」の超訳にも挑戦中。

桐壷をめぐる人々 ~超訳源氏物語「桐壷」~ その三十①

30 左大臣–1 「なに、帝が…」 私は使いの者の言葉に身が引き締まるような思いがした。帝からのお召は特に珍しいことでもないが、今回は何かが違うような気がした。な…

桐壷をめぐる人々 ~超訳源氏物語「桐壷」~ その二十九

29  弘徽殿女御の思い 藤壺の宮様が入内なさってから今日まで、思ったよりもここは平穏で、わたくしは、その点は喜ばしく思っております。あの更衣に似た女性が入内す…

桐壷をめぐる人々 ~超訳源氏物語「桐壷」~ その二十八②

「ねえ、後宮の方々はみんな、とりどりに美しいよね。だけど若い盛りは過ぎちゃってるのが、ちょっと残念なんだよなあ。そこへいくと、藤壺の宮様はダントツで若くって…!…

桐壷をめぐる人々 ~超訳源氏物語「桐壷」~ その二十八①

28 典侍、光源氏を語る–1 はじめまして。帝付きの典侍(ないしのすけ=女官の役職名)です。うふふ。私、今の帝で三代目の帝に仕えていることになるんですけどね。そう…

桐壷をめぐる人々 ~超訳源氏物語「桐壷」~ その二十七

「いらっしゃったわねえ」 「いらっしゃいましたわねえ。四の宮様」 「藤壺の宮、って今はおっしゃるのよ」 「確かに、確かに容貌は申し分なく桐壷更衣だわ!」 「しか…

桐壷をめぐる人々 ~超訳源氏物語「桐壷」~ その二十六③

㉖ 入内の噂–-3 「そうよねえ!それが分かってて、その母君様は入内OKされたのかしら?!」 「いや、かなり反対されたそうよ。怖い怖い弘徽殿女御様がいるところに入…