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白灯油

沼津の街中で古めかしい商店を発見!

沼津駅北



ひさしに書かれた「白灯油」
という見慣れない文字。

調べてみると
「一号灯油」とも呼ばれ、
燃料に使用される良質な灯油
とのことです。

精製度が高く、
無色透明をしているので
この名がついたのだとか。


個人的には、
一号灯油より白灯油のほうが
言葉として味わいがあっていいです。

やはり白湯(さゆ)
連想するためでしょう。
そういえば、白湯をただのお湯だと
子供の頃は知りませんでした。



テレビドラマの古畑任三郎で、
沢口靖子さん演じる女教師から
飲み物を渡された時に

「お白湯です」
「ただのお湯ですか?」

というやりとりがあって、
「なんで普通にお湯って言わないんだろう」
と疑問に思った記憶があります。

しかし、今では分かります。
お白湯のほうが
響きが奥ゆかしいのです。

こういう言葉選びの積み重ねで
文化はできる……のかもしれないですね。



一方で、最近は白湯と書いて
「パイタン」とも読ませます。

ラーメンのスープなどで
定着しているワードです。

学生の頃、
大好きだったテレビ番組
「いきなり黄金伝説」で、
アドゴニー・ロロさんが
釣った魚でパイタンスープを作って
魚クンに振舞っていたのを思い出します。

※こうして考えると、
 昔はよくテレビを観ていました。
 しかも同じ番組をビデオ録画して
 何度も観ていました。
 根っからの陰キャオタク気質だったのでしょう。


白灯油からはじめて、
ほとんど白湯の話になってしまいました。

とにかく、白とつく言葉は
たいがい良いもの。

上白糖とか、白い恋人とか。

そう考えると、
自分の頭の白髪にも愛着が出てきました。

目指せ!ロマンスグレー(超死語)。
……って白じゃないですネ。


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