大阪環状線・天王寺駅ホーム真下に井戸?
「大阪環状線めぐり」ひと駅ひと物語
だいだい色の車両。むかしの本だ。
思わず手に取ってしまいました。
大阪環状線めぐり―ひと駅ひと物語 https://www.amazon.co.jp/dp/4885918421/ref=cm_sw_r_awdo_XJM00RM1K9VHYM2K83RV
JR大阪環状線・天王寺駅
2003年初版。ページをめくる。
そう、この色の車両。
JR…当時は国鉄。
わたしは、大阪環状線に毎日乗っていました。
1970年代後半から。JR天王寺駅までの通学定期券を持って。
JR天王寺駅の真上は『ステーションデパート』、いまは『天王寺MIO(
ミオ)』というショッピングセンターです。
いまでも、わたしは習い事や買い物、散歩にレジャーに、よく利用する大阪環状線。JR天王寺駅は愛着のある駅なのです。
輪っかになってる大阪環状線のなかで、JR天王寺駅は、南の玄関口・ターミナル駅です。
いつも略して「環状線」と呼んでいる「大阪環状線」。いつできたのか、まったく興味がありませんでした。
復習がてら、読んでみます。
1961年(昭和36)4月25日
『大阪環状線』営業開始。
『大阪市内環状線』より言いやすい、良かった。
ずっと、この色の車両。いまなら『オレンジ色』と言いますが、わたしは『だいだい色』と、言っていました。
そうそう、JR天王寺駅には、たくさんの路線があります。
わたしが通学でJR天王寺駅を利用してた頃、路線ごとに車両の色が違って、わかりやすくキレイでした。
大阪環状線 JR天王寺駅から見える電車の色…
阪和線は『水色』関西本線は『うぐいす色』いまは、関西本線ではなく、『大和路線』です。
JR天王寺駅に行けばカラフルでウキウキしましたよ。
いまは、大和路線の『うぐいす色』の車両を見るのみです。
国鉄からJRへ。
民営化は1987年(昭和62)
その間も『だいだい色』の車両が走っていました。
そして、お別れの時が。
2019年大阪環状線・環状運転60周年。
大阪環状線の19駅。
ひとつひとつの駅の歴史や、暮らす人々の思い出。
ひととおり本を見て、いまの駅の面影があるな、知らないお話だ、面白いなとか思ってましたが、やはり天王寺駅。
JR天王寺駅のホーム真下に地下水わく
通学していた45年ほど前、いまもそうですが、
大阪環状線の新今宮駅(天王寺駅のひとつ西側の駅)を出て
天王寺駅に向かうとき、だんだん電車が暗い地下に、もぐっているように感じるのです。
地下にホームがあるように感じるのです。
上町台地を車両が登るのではなく、上町台地を削り水平に線路が走っているので、駅が地下に埋もれているように錯覚するのです。
天王寺駅は、なんでこんな地下にホームがあるのか。いやいや、とんだ思い違いでした。
地下水脈に、つきあたった
「大阪環状線めぐり」メモ
◆わき水の井戸は、JRの社員でも、あまり知らない。
◆井戸は大阪環状線と並ぶ関西線、いまの大和路線プラットホームの、地下約15メートルのところにある。
◆大きさは、コンクリートの囲い
縦二メートル、横三・五メートルの長方形。
◆ポンプで汲み上げる水量(2003年)は、標準的な二十五メートルプールのほぼ半分(約百三十四立方メートル)
◆井戸水は、東口トイレとスプリンクラーに使用。
大和路線ホーム。17番線・18番線。
上町台地を掘って敷設した線路。
天王寺駅ホームで新今宮駅側・西側から写真を撮れば、夜のように暗いのです。
特急も停まるこのホーム。
この地下に井戸があるなんて。
東口・寺田町駅側から撮れば、すこしは明るい。
このホームの東口に「井戸」とか書いてないか探してみました。
駅員さんに聞けば早いのですが、まず自分の足で…
もう枯れているかも、
撤去されているかも
大和路線ホーム・東口の下
天王寺駅に水が わいているのは本当だったのですね!
嬉しい!
いままで天王寺駅を利用していたのに、まったく気づかなかったのです。古い本を読むまでは。
わたしがいつも天王寺駅で出入りしていたのは反対側の北口改札です。
北口改札外にトイレ、いまもあります。
当時は和式便器で、いつも水がチョロチョロと、少しづつ流れていたように記憶しています。
井戸水を使用していたのかも。
いまは、洋式便器になって水は止まっています。
東口は、まったく利用せず。
それで、わからなかったのですね!
トイレは、あったかもしれません。
東口トイレは、どこかわからない。
駅員さんに聞いてみました。
「奥の阪和線ホーム近くにありますよ」
再度、勇気を出して
駅員さんに聞いてみました。
「大和路線の地下、水は わいてますか?」
JR天王寺駅の、ホームの下の わき水。
みんな周知の事実でしょうか。
別に話題にもならない。
わき水。井戸。
鉄道会社の本来の業務とは別物。
だだでさえ乗降客で、ごった返すJR天王寺駅。
ホームに人が集まったりするので、侵入などトラブルがあってはならない。地下の井戸はナイショかも。
あえて伏せているのかもしれません。
そっとしておきますね。
まとめ
JR・大阪環状線天王寺駅には、ホーム真下に地下水がわく。
大和路線プラットフォームの、へ地下十五メートルに井戸がある。
豊富だった地下水にも翳りが(2003年)
天王寺駅のある天王寺区では多くの井戸が枯れてしまった。
もし、あなたが天王寺駅に来られて『排水ポンプ操作盤』を見る時は、通勤・通学など、ご乗車のお客様、駅員さんのお仕事の邪魔にならないようにお願いします。
そして、優しい気持ち、ワクワクの気持ちを持ってください。井戸だけに。
「大阪環状線めぐり」天王寺駅の最後の一文。
そうそう、先ほどの駅員さんの答え。
「わいてますよ」
いつも、こころに うるおいを。
水分 多目の おはなし。
最後まで、お読みくださりありがとうございます。
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