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銭湯の広告


町の銭湯には、広告がない


昭和30年代まで、人の住むところに、銭湯がたくさんありました。

町を歩けば、広告板や、案内板を出さずとも、どこかしこにタバコ屋さんと銭湯は存在していた。



いまは、煙突を探しても高層マンションに隠れている時代です。
銭湯を見つけたときは、嬉しい。
親しみをこめて、じぶんのなかでは、お風呂屋さん
建物はじぶんと同年代か、少し年上なので親しみがあります。
銭湯の中には、100年近く営業している老舗?も。

暖簾のれんが広告


常連さんは、じぶんの親世代。
子どものころは、よく注意された。


湯船に顔を浸けるな!
泳ぐな!
黄色い桶を片付けて!
ちゃんと身体を拭いて!

マナー教室のようだった。
近所のオバチャンは講師。
「はだか」のつきあい。
直接、その場でハッキリ注意される。


悪いことはできないなぁ。
上から降ってくるお湯で頭をガシガシ、この洗髪が当時のわたしのストレス解消法。
ここには、家にない最新設備がある。

  まぁ、いっか。



じぶんも気がつけば、銭湯みたいになってる。
毎日いっしょに暮らしていたひとり娘も巣立ち、家に一時帰宅してまた巣立ち。
いま思えば娘に結構、ガミガミと。わたしは自宅マナー講師だったかもしれない。
娘は忙しいので、たまに来る。
そして孫だけ泊まりに来るようになった。
 

銭湯も実家も、広告はないけどね。
もう、たまに帰るようなところ。
広い湯船て手足を伸ばして。
たっぷりのお湯で、たまには、気持ちよく。


じぶんのなかで広告が踊る。
散歩をしていると看板を発見。
銭湯の広告だ!

夕ぐれに浮かぶ「ゆ」と町なみ。

トタン壁に銭湯の広告


家の明かり。あのころの。


いーち、にーい、
湯船で数をかぞえる。懐かしい。
季節の変わり目。おおきな湯船。
しっかり、あったまろう。
こんど孫がきたら、お風呂で数えようね。


娘と孫に、銭湯の広告を出そう。
広告代は、安くするつもり。銭湯価格でおさめよう。


毎回、思っているけれど、
湯うだけ。言うだけ。


毎週土曜日は
銭湯の日


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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