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シンママの娘

わたしには、ひとり娘がいます。
娘)妊娠→大学卒業→結婚→出産→別居(出戻り)→新居→調停→離婚。

現在、娘は25歳。結婚のジェットコースター搭乗後、2歳の娘と暮らす「シンママ」の称号を表札に。


入社前のカミングアウト

推薦入学。バイト生活。大学4年生。就活は三社ほどで内定。卒論もクリア。入社式は間近。

娘の人生、ここまでうまくいきすぎた。できすぎた…というべきか。実際には、悲喜こもごもシーンも多数あったけれど。

「わたしの育児も終わり」…終わった。
もともと、ひとりっ子だから娘の大学卒業式が、わたしの育児卒業式。

夜明け


「入社しないかも、妊娠してるねん」

引いた。引くしかない。
うしろに倒れるかと思った。後ろから透明の糸に引っ張られたマトリックスおばさん55歳。

社会人の娘と、ランチや買い物。
結婚するまでは。旅行もいいな。
そうだ女子会。

わたしの老後の、ささやかな青写真。

 


大学の授業料を納めて、お金はない


新車1台ぶんの大学の授業料。入学金、通学定期券その他の出費。我が家の銀行口座はスッカラカン。スッカラカンとはカラッポのこと。

とてもじゃないが結婚資金はない。
備えなければ憂いあり。憂いしかない。
これから備えしなおし、という時に。

お金。実感がともなわないからお金しか浮かばない。
まさか自分の娘が「できちゃった結婚」


できちゃって結婚

よくあることだと、繰り返す。
まず、じぶんが落ち着くことだ。
娘は高校時代から、バイトに明け暮れ家に寝に帰ってくるだけ。

「彼氏は家に連れてこんとって」
娘に何度もクギをさす。
彼が変わると接待が面倒だったので。
娘が誰とおつきあいしてるのかさえ不明である。失敗した。相手の面識なし。

娘の相手がわからない。お金ない。
ないない。こころの準備もまったくない。

「できちゃった結婚」をした女性のお話は数多ある。
芸能人なら余裕? お金もあるし。
普通の人も普通にあることだろう。


経験すれば普通になる。


シン・ババ


シンママの娘。
わたしは、シンママの娘を持つ母。まだ母なのか。卒業できず留年。
ややこしい自分の立ち位置。
わたしのことは何というのだろう。

シンママの母だから、「シン・ババ」!
勝手に名乗ることにします。


ぽつぽつと、お話していこうと思います。
この三年ぐらいのことを。思い出しながら。整理しながら。

不定期ですが、よろしくお願いいたします。


いつも こころに うるおいを。
水分補給を わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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