あんこめぐり(10) 結音茶舗・ゆいおんちゃほ
大阪の空堀商店街ちかく。路地の茶屋。結音(ゆいおん)の字のごとく、夜はライブハウスに。お茶の奏でる音を結んで。
結音茶舗
大阪メトロ・谷町線。
谷町六丁目駅を出ると高い土地と下り坂。
上町台地というのがよくわかる。
戦禍をくぐりぬけた古い町並み。
路地の奥に「結音茶舗」があります。
路地を、くるぐる迷ってしまった。
むかしの地番は広い。似たような一軒家がひしめき、同じところに出てしまう。
あきらめかけた時、お店が現れた。
築100年は過ぎている、普通のお家。
ガラスの引き戸。ギシ…ギシギシ…
木の感触だ。子どものころ、毎日開け閉めしていた。足元が滑らない。
入り口ちかくに台所。厨房というべきか。
レトロ。郷愁。
お茶の木箱か空き箱か。
現代の薄っぺらい木目調ではなく、分厚い木の感触。
靴をぬいだらタイムトリップ
昭和時代。ほの暗いお部屋。この調度品は、戦前のお家だ。
お店の女性も白い割烹着。
案内されて床に座る。座布団。重心を下げたとたんに、ぼうっとする。リラックスしているけど、このお家を見てみたくて。
ちっちゃな電灯がいくつも。
ほんわか。これぐらいの灯りがいいな。
令和のいまは明るすぎ、見えすぎかも。
「ほうじいなり御膳」
こころが動く。きょうは「あんこめぐり」で来ました。
「おはぎ」にします。
茶舗というだけあって、お茶のメニューが豊富だ。
紙のメニューは、一煎のお茶と二煎のお茶と。
おすすめは黒板に。
せっかく来たし、むかしのお家に敬意を。つつしんで、三煎にします。
おすすめ三煎のぜいたく
割烹着の女性が、うやうやしく。
お茶のセットがやってきた。
なんとも可愛らしい。細長い木製のお皿というか、お盆。
最初から、一煎めが入っています。
よかった。
普段から急須を駆使して、お茶を飲まないので、蒸らし時間が不安だった。
三煎めは申し出ると、お湯をいただけます。
急須。湯飲みに全部、注ぎきる。
お茶が急須に残ると、苦味が出ると教えてもらったから。
ここは、せっかちになってはいけない。ゆっくり、ゆったり。幸せな時間。たのしんで。
おはぎ三種盛り反則レベル
ほんのりあったかい。家でおばあちゃんが作ったような。
丸めきらず、ぽてっと。もっちりとしたカタチ。
ひとくち。
いままで食べてきた、おはぎは何だったのか~?
色もキレイし、やわらかいおはぎ。
ほうじ茶のおはぎがあるなんて!
こんなに、ふんわりしたおはぎは、他所では味わえないです!
人生、損したぁ~。こころのなかで叫ぶ!もっと早くに…
これから来たらいいのだ!
それぐらい、何もかもが良すぎたのでした。
もっと早くに出会ってたら、よかった! 反則おはぎ。
お茶は三煎、お茶っ葉も全部平らげました。
おはぎも、お茶も、お家もステキな空間。目からウロコがポロポロ。
来て良かった!
散歩は空堀商店街へ
松屋町で人形や花火を見る、探す。
お散歩。雨でも大丈夫。アーケードあり。
むかしの町並み。本当に1日ぐらい歩いてても飽きない、商い。
まとめ あんこめぐり
わたしの、あんこめぐりは、これにて終了。
27店のうち10店、楽しくめぐりました。
大阪のあんこ。お店の皆さん、ありがとうございました。これからも、よろしく。
ごちそうさまでした。
■■ 結音茶舗 ■■
大阪のあんこのお店は、またまだ、たくさんあります。
また、ご案内いたします。
お店にいかれる時は、マスク着用・感染対策にご協力ください。
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?