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トップガンマーヴェリックを見た。“今”見るべき映画

大急ぎでトップガンの一作目を見てから、トップガンマーヴェリックを見ました。
なお、ここからは便宜上トップガン一作目を「無印」現在公開中のトップガンマーヴェリックを「TGM」と表記します。
トップガンもマーヴェリックも劇中で出てくる単語のためややこしいので。

まず結論からいうと、面白かったし、TGMはまず間違いなく“今”見るべき映画です。

この“今”というのは劇場公開中という意味でもあるし、“トム・クルーズが現役の間”という意味でもあります。
過去のすごい役者ではなく、“今この、トム・クルーズという役者と同じ時代を生きている”のがどれだけ素晴らしいことか、歴史というものは今作られているんだと感じて欲しいなと思ったからです。
とはいえ、トム・クルーズ主演作を何も見たことがなく、彼のパーソナリティーを全く知らない人には何のこっちゃであるのも確かなので難しいのですが、それがなくとも面白い映画です。

私は映画についてあれこれ書くとき、映画に求めるものは人によって違うのだからどういうスタンスの人間かを提示しておかねばフェアでないと思っているため、ここで先に私が好きな映画を書いておきますのでこういうのが好きなやつが書いているのだとご理解ください。

・ナイト&デイ
・天使と悪魔
・ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密
・インテンション
・風立ちぬ

以下、TGMを見に行くか迷いながらこれを読んでいる人のためにネタバレを含む場合は注意書を添えた見出をつけておきますので、適宜いい感じに自衛して気になるところだけ読んでください。
突然赤い靴を履かされ踊り狂っているオタクの高みの見物をキメたい貴族の方々は「オタクの感情が爆発してる感想※※※ものすごくネタバレ※※※」をご覧いただければ良いかと思います。

これから見る人へ

TGMはIMAXとドルビーシネマ、どれで見るべきか?

先に断っておきますが、通常上映でも楽しめる作品だと思います。でもせっかく見るなら追加料金を払ってでも特別な体験にしたい!という人へ向けた個人的意見です。私はどれも経験したことがなかったのでドルビーシネマ→IMAX(デジタル)→IMAXレーザーGTと見てみました。IMAXレーザーは体験していないのでわかりませんが、IMAX(デジタル)よりすごくてIMAXレーザーGTよりスクリーンが小さいぐらいで見てもらえればいいと思います。
個人的にはあくまでもTGMに限った話で言えば

TGMを1回だけ見るなら、おすすめ度
IMAXレーザーGT(席後ろめ)>IMAX(デジタル)>ドルビーシネマ

TGMを2回以上見るなら
まずドルビーシネマ→2回目以降がIMAX

上記の通りです。
まず前提から申し上げますと、私はそもそもTGMを見に行く気がなかったのですが100億を超えた辺りで「これは歴史的な作品になるかもしれないな」という気配を感じ、見に行くことにしました。歴史の目撃者となりトム・クルーズのこだわりを感じるには追加料金を払って見るしかねえな……と思ってのことなのでオタク的マインドがなければ普通に通常上映で見た方がいいです。通常上映で見て気に入ってから、他の特別な上映を検討してもいいと思います。とにかく“映画館”で見て欲しい!!!!という作品なので、すでに配信もされていますが家にプライベートシネマがある富豪以外は是非とも映画館で見て欲しいです。
ちなみに私は色々考えていつも真ん中ちょい前の席で見ています。ですが、調べたところそもそも映画館で見るときは真ん中よりちょっと後ろかつちょっと左右どちらかに寄ったところが一番音響がいいそうです。特にスクリーンが大きいところは前めの席は首が痛くなるし歪んで見えます。なのでリピーターでない限り基本的に総じておすすめは真ん中付近少し後ろらしいですご参考まで。

個別の感想も書いておきます。
・ドルビーシネマ
最初にドルビーシネマの説明映像が流れて「従来の映画では黒を表現することが困難でした。“これ”を黒だと思っていませんか?ドルビーシネマではこうです(ドゥン)」みたいなドヤ顔説明が入るだけあって、映像がしっかりしていて演出がダイレクトに感じられます。演出意図は一番明確にわかるかなと思いました。
音も映像も良く、素直に通常上映のあらゆる面で解像度が上がった版というか、高品質な映画だなといった感じで、気合いを入れてしっかり見るぞ!という映画はドルビーシネマがいいんじゃないかなと思います。気楽に映画を楽しみたいなら通常上映で十分だなというのが個人的な結論です。

・IMAX(デジタル)
TGMに関しては圧倒的にIMAX(のどれか)がいい。と、私は思います。
まずIMAXは単純なスクリーンの大きさだけでなく画角そのものが広く、飛行シーンの空が広いなと思いました。爽快感というか解放感というか、空の抜けが感じられ、縦横無尽に空を飛び交う様子を見ているとマーヴェリックを地上に下ろすのは自由を奪うことに等しいのがよくわかるなと思いました。
ほとんど室内で展開していく、画角の広さが生かされない作品だとそんなに向いていないのかもな~という予感と共に、TGMはIMAXと非常に相性がいいと感じました。
IMAXをとりあえず体験したい人にはTGMで体験するのがいいよ!というぐらいおすすめです。

・IMAXレーザーGT
映画館にもよるのかもしれませんがIMAX(デジタル)のときもスクリーンを見たときデッカと思いました。IMAXレーザーGTはスゴすぎて笑いました。スクリーンのデカさやばない???と思いながら座り、始まったらスゴすぎてこれはまじで特別な体験だな……と個人的には感じました。
関西人なので例えがUSJになってしまうのですが、ずっとスパイダーマンのアトラクションやハリーポッターのフォービドゥンジャーニーを体験しているような感覚で、没入感がえぐいです。
前めの席をとってしまったらスクリーンがデカすぎて首が痛かったのと、単純に人の顔がデカすぎてめちゃめちゃ近くにいる錯覚に陥り、慣れるまでパーソナルスペースに入られているように感じて落ち着きませんでした。あとは、スクリーンが体感で視界の9割以上を占めて没入感が行きすぎたのか終わってからものすごくふわふわしました。IMAXレーザーってもしかして人の視界と近い縦横比なのか?と思うぐらいまじで視界がスクリーンでいっぱいになります。4Kの美しさもあり没入感が圧倒的です。画質も音質もよく、他では聞こえなかった音も聞こえてあらゆる意味で臨場感と没入感が桁違いでした。まさに“体験”であり、情報量がすごすぎていっぱいいっぱいにはなるのですが、そこがいいんだろうなといったところです。行ける範囲にあるようなら1回だけでもいいので情報の嵐にのまれてわけがわからなくなり、ふわふわしながら帰り、すごいものを体験したな……と噛みしめて欲しいなと思いました。

無印を見ないでTGMを見ても大丈夫?※押さえておいた方が良い無印ネタバレあり※

無印を知らず簡単なあらすじだけ教えてもらって見に行ったフォロワーさんが楽しまれたようなので大丈夫だと思います!
これを押さえとくとわかりやすいかなというポイントだけ書いておきます。

■二人で乗る機体・複座機と、一人で乗る機体・単座機がある

■コールサイン
コードネームを「コールサイン」と呼ぶ(トップガンではヘルメットにコールサインが書いてある)
一部本名とコールサインが入り乱れます。本名もコールサインもわかってた方がいい4人↓

本名:ピート・ミッチェル
コールサイン:マーヴェリック
ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大佐

本名:トム・カザンスキー
コールサイン:アイスマン
トム・“アイスマン”・カザンスキー大将

本名:ニック・ブラッドショー
コールサイン:グース(Goose)
ニック・“グース”・ブラッドショー

本名:ブラッドリー・ブラッドショー
コールサイン:ルースター(Rooster)
ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショー大尉
↑グースの息子

マーヴェリック、アイスマン、グースはトップガンでの同期。
グースはマーヴェリックと複座機に乗っており緊急脱出の際に頭をぶつけて死んでしまった。

映画の感想

映画の出来とイデオロギーの話※無印ネタバレあり※

“面白い映画”とは言いました。娯楽映画だとも思います。しかしながら、“楽しい映画”と思えるかは個人の政治思想等がたぶんに絡んでくるので難しいところです。
軍隊の話でありもちろん敵を打ち負かすことを良しとする価値観なので単なる娯楽映画として消費するには難点が多々あります。イデオロギーの問題は個々人がどこまでフィクションと現実を分けて考えるかにもよりますし、印象を操作しかねないのも事実ではあるので、難しいところだなと思います。
主題はよくある物で話の構造自体は難しくありません。軍隊を舞台装置のひとつにすぎないと考えればまず間違いなく娯楽映画であったと思いますが、現実世界にかなり寄っている(実在する国の実在する組織の実在する戦闘機)のにプラスして、無印を見たときの個人的な感想が「あまりに良くできたプロパガンダ映画だな……」だったので、私はその印象を引きずっているのもあると思います。

無印に対する“良くできたプロパガンダ映画”という感想についてですが、約100分と短く、破天荒な若者が英雄として扱われるまでの物語であること、No.1にならなくとも同列・あるいはそれ以上に称賛され、自分の過失ではない仲間の死、自分を責めない遺族、エリート女性との恋、仲間の死を乗り越え再び戦うという、本人は悩んでますがとにかく何かにつけあまりにも都合がよすぎないか?ということが連続する物語がストレスを感じない時間内でごくコンパクトにまとまっていると見受けられたからです。あと主演がめちゃめちゃ男前。
過去にプロパガンダ映画を見たときの「なんでだよ……」に近いものを感じたんじゃないかなと思います。
しかしここで1つ問題なのは、無印公開は私が生まれる前のため、当時の世間の空気感を肌で感じ取っていないことです。当時の映画は皆そんなもんだったと言われればそれまでで、そっかーで済む話なのですがいかんせん何もわからないのでどうにもなりません。
というのも、世間の空気感は娯楽に関して非常に強く作用しますし、エポックメイキングを知らなければ微妙なニュアンスの違いや前提が異なることを理解できず的外れな意見になりがちなので現在の価値観でしか物を見られない私が何か言ったところで無駄であり「そういう時代だった」で飲み込むべきものだからです。
当時はまだソ連があってもっと露骨にピリピリしてたんじゃないかなあと想像はしていますがどうなんでしょうか。その中で無印を素直に娯楽映画として消費することに抵抗を感じる人もいたんじゃないのかなあと思うわけで、しかし映画の作りとしては完全に娯楽映画なのでまた難しくもあり、楽に見られはするが楽しい映画か?というと人によるとしか言えないところです。

“面白い(興味深い、高揚感がある)”と“楽しい(いい気分である、愉快である、心地よい)”は必ずしも一緒にあるわけではなく、完全に一致するわけでもありません。そしてイデオロギーの問題は非常に個人差が大きいです。
私としてはあくまでも“リアリティを持たせたフィクション”として非常によく出来ており、面白い作品だと思いました。圧倒的な面白さがあり、わざとらしく泣かせるわけでもなく、ただ心が動き、“今”に思いを馳せ、映画としてのひとつの完成形を目にしたような気になりました。自分でも分類や分析がまだ上手く出来ていないのですが、ひとまずTGMは間違いなく“面白い映画”ではあると言えます。

TGMの面白かったところ※ちょっと台詞と宣伝動画程度のネタバレ

さて、TGMの面白さに関してです。
まず第一に映像の迫力です。劇場で見て欲しい主な理由はこれです。
作中で「パイロットは時代遅れ」といった発言が出てきます。それはある意味最先端(最新機器だから出来る)で古臭い手法(CG等を使わず実際に撮影する)をとり制作されたTGMにそのままふりかかる言葉です。この件に関しては改めて後述するとして、その迫力がすごいので是非映画館で見てください。
映像のすごさに関しては説明不要かと思うのですが、少しだけ言及しておくと隊列を組んでいるシーンで僚機が近すぎてびっくりしました。距離を詰めるのは本当に難しいみたいですね。一歩間違えれば大変なことになるギチギチの距離感が大丈夫だとわかっていてもドキドキしました。高速道路で車間距離がない的な……
映像の迫力は説明不要というよりは「いいから見ろ!!!!見たらわかる!!!!」になってしまうので見てください。見たらわかるから。

無印を履修してからのTGMは、続き物なので当たり前といえば当たり前ですが冒頭から無印へのリスペクトが非常に感じられます。
個人的に二重の意味で面白かったことがあります。私は宣伝動画でTGMのマーヴェリックがトップガンの教官だと知っていたので、無印を見終わる前からマーヴェリックがどうなるのか大体予想していました。しかしその予想があってなお意外性のある着地だったのでTGMの予告や宣伝を見ても無印のネタバレにならないという点が面白かったですね。無印へのリスペクトはあれどTGMは無印をただ延長しただけの物語では決してないし、無印自体も物語として上手く作られているからこそだと思います。そしてTGM単体で見ても恐らく洋画に慣れた人であれば話はなんとなく読めてきますが、無印を見た人はその何倍も面白くなるというのが良いです。

無印は上映時間の短さからもわかる通り非常にテンポよく進んでいくのですが話の筋とは直接関係なさそうなシーンも入っており、TGMではそこも拾うことで“トップガンとはこういうもの”という定型に仕上げていて上手いな~と思いました。
また、TGMもかなりテンポよく進みますし、一見あまり必要なさそうなシーンも無印のオマージュや背景設定を生かしたものになっているので無駄がないなと感じました。
中弛みがなく、感情面でのストーリーラインもしっかりしているので非常に見やすいです。
同じ作品を繰り返し見ると中弛みに感じる部分でどうしても飽きが来てしまうのですが、TGMがそれがないので何度見ても面白く見られました。

TGMの面白さは普遍的なテーマが主軸にありつつ、同時に「アヴィエイターは時代遅れ(今後は無人機の時代になる)」という可能性の提示が「映画はアクションが出来る俳優ではなく、よりレベルの高いCGを求めるようになっていく」という、マーヴェリックにかけられた言葉はそのままトム・クルーズにもかかってくると感じられるところにもあると思います。トム・クルーズは60歳になり、アクションをあと何年こなせるのか?ポストトム・クルーズは?それは誰もが感じるところではないでしょうか。そしてそれにマーヴェリック(トム・クルーズ)は「そうかもしれないが、それは今日じゃない」と答えるわけです。そして「どちらが勝つかは機体じゃない、乗り手の問題だ」的な言葉が度々出てきます。これもまたトム・クルーズだからこそを感じてよかったです。出来るだけ実写でTGMを作ったトム・クルーズのこだわりが、TGMに映像面やリアリティのみならず、物語の文脈にも深みを与えているなあと感じました。
TGMではビーチのシーンが出て来て、これは無印のオマージュでありながらトム・クルーズの肉体を見せつけて「アクション俳優がやれることはまだある、トム・クルーズはまだアクション俳優として死んじゃいないのをその目に焼き付けろ!!!!」みたいな主張を勝手に感じ取れてよかったです。
個人的な経験として、そんなところまでCGだったの!?!?と驚くレベルでCG爆盛りのファンタスティックビーストを見た次の映画がTMGだったので余計に面白かったです。

先にも色々書いたように、トム・クルーズが映画スターとしての地位を確固たるものにしてからのトム・クルーズ出演作は、トム・クルーズを知っているか否かで映画の理解度というよりは面白さが変わる部分もあり、TGMはその面が比較的強いと思います。そして無印がベースにあるためその点をある程度観客が理解している保証が同時に面白さを担保しています。それはざっくりいうと

トム・クルーズはトム・クルーズなので、いくらでもトム・クルーズしてよい(笑顔と愛嬌でだいたいのことを誤魔化してくる+不条理なほどのハイパー超絶ウルトラ超人ぶりは“トム・クルーズだから”だけで説明がつく)

ということです。無印のときに「何でだよ」と感じた部分も全て「トム・クルーズだから」でのちのち説明出来、TGMはトム・クルーズを知っているとハイハイいつものやつねと「こまけぇこたいいんだよ」精神に切り替えられます。TGMはがっつりラーメンを食べに行ったらいつものがっつりラーメンにプラスしてトッピングが追加されまくっていた感じです。
私は好きな映画の1つにナイト&デイがあるのですが、これはスパイコメディ映画で“トム・クルーズ”という概念とスパイ映画を知らないと面白さが一段落ちてしまうところがあります。“トム・クルーズブランド”は暗黙の了解の域に達しており、そのトム・クルーズのトム・クルーズぶりを誇張した映画といえるのかなーと個人的には思っていますが、トム・クルーズガチ勢ではないので諸兄におかれましては意見の相違もあるかもしれません。若輩者故ご容赦ください。
ナイト&デイは何も考えなくても見られる面白映画(ただしトム・クルーズがばかすか人殺します)なのですが、一方で現実離れしすぎた内容とCGにより現実性はありません。はちゃめちゃおもろスパイアクション(トム・クルーズ爆盛り)映画です。

TGMはそういう点において、善きにしろ悪しきにしろ、現実性と空想性のバランスが非常によいと感じました。
あまりにも現実に近い設定すぎるので現実世界でのイデオロギーが頭をちらついてしまう話をしましたが、それもまたバランスの1つに過ぎないとも言えます。
時代性(その時代におけるCGに関する技術の限界)もありますし、特に小賢しい大人になると「ここはCGだな」とわかるうえ、その瞬間には例え一瞬なれど物語から離れて技術力に着目してしまったり、あるいは没入感が薄れて冷めてしまったりします。
執念による実写ではそれがありません。技術力はもちろん実写でも時代性を反映しますが、それはむしろ現実性を高めます。画質が悪く、画角が狭く、アングルが限られる映像は過去のものだとよくわかるからです。“あの頃考えられていた空想の世界”ではなく“あの頃の世界”になり、記録に寄るのではないかなあということです。
“映画という空想と嘘を限りなく現実に近づけて撮る”ことにはそういう意味もあると思います。余計なことに気をとられないので、没入感が高まります。TGMでは「いや、何でだよ(トム・クルーズがめちゃめちゃトム・クルーズしてる)」が多分にあるのですが、舞台や背景自体を現実のものに近づけた結果、娯楽映画としてのバランスが上手くとれているのではないかと思いました。
しょせんフィクションなのでストーリー上の様々な要素に関してはまともに取り合うだけ無駄とも言えるわけで、しかしそこを飛ばしてあれこれ突っ込みたくなる人が現れるということはそれだけ真に迫ったと感じられる映画であり作り込みであり、没入感を高めた結果なのではないかなと思いました。

この“没入感”がTGMにおいてはかなりキーワードになっていて、IMAXで見てほしい!というのもそうなのですがここまで“夢中になる”ではなく“没入感”を提供してくれる映画は珍しいように思います。

ところでTGMは音楽が全体的に非常に良く、Great balls of fireはもちろんのこと、I Ain't Worried(ビーチのシーンの曲 https://youtu.be/mNEUkkoUoIA )が謎にものすごくノスタルジックに感じて謎の切なさで苦しくなり、何故なのかわからないまま好きだな~と思いつつ聞いています。
好きな映画のサントラ買いがち人間ながら配信で曲単位での購入が出来るようになってからは好きな曲だけ買っていたのが、珍しくアルバム買いでいいなと思いました。
Great balls of fireはパラマウント公式がYouTubeで公開している未公開シーン含む動画が好きで何度も見ています。
https://youtu.be/pVcMsjyKlaM
今までトップガンの曲が色んなところで流れる度に「なんかやたらとこの曲かかるけど映画見たことないしよくわからんな……」と思ってたんですけど色々わかった後だとそらテンション上がりますねとやっとわかるようになりました。
トップガンすげ~な~と思うのは大概メインテーマがよく使われますがまんべんなく色んなシーンの曲が使われてるあたりにまじで社会現象レベルだったんだろうなというところです。
トップガンがない世界に生まれてないから全然ピンと来ないのがちょっと勿体なくはありますが、ちゃんとその時代を生きる、その時代の人のためのエンターテイメントとはそういうことだと思いますし、今こうして30年以上の時を経て改めてリブートというかTGMという形で時代性を感じさせつつ過去が今に生きるということを教えてくれてサンキュートム・クルーズの気持ちです。
我々はたぶんTGMのトップガンたちと同世代か少し下ぐらいなのですが、そのおかげで彼らがマーヴェリックに対してどう思うか?に近しい視点で見られたのも個人的に面白かったです。
映画はいつ見るか、何回見るかによって受け取り方がかなり変わると思いますし、それは映画そのものの時代性と登場人物たちに対する自分の経験や年齢にもよって、ごく個人的な話で言えばTGMはこれから先何度も見て楽しめるだろうなと思います。ここからルースターの年齢に近づき、いずれマーヴェリックの年齢に近づいたときに何を思うのか、楽しみです。


オタクがうっかり赤い靴を履いてしまい踊り狂う様を見たい貴族の方へ

オタクの感情が爆発してる感想※※※ものすごくネタバレ※※※

頭からここまで読んでくださった方は私がトム・クルーズの話ばっかしてんな……とお思いのことかと思いますが他のキャストのこと何も知らないで見に行ったので仕方ないんですよ。
ちなみにマイベストトム・クルーズはロイ・ミラー(あらゆる点で規格外のスペックと、でっけー部品何個か飛んだ狂気が味わえる)なわけですが、マーヴェリックめちゃめちゃ良すぎてベストの枠が増えそうです。
ていうかあの……マーヴェリックに関しては期待していたものが期待していた通りにお出しされたなって感じだし、なんならマーヴェリックってインタビューその他もろもろでみるトム・クルーズまんまじゃなかったですか?オタクの気が狂う
マーヴェリックの方が人付き合いに対して消極的というか人との関わり方が不器用ではあります
優しいしスターぶりがすごいけど空気は読めないし天然爆発させたりするしなんか部品なくしてそうな狂気を滲ませるしだいたいニコ!てしたら全て許されるとわかってそうみたいな……時々ニコ!が効かない人がいるのも愉快

まあそんなわけで順調に「これだよこれこれ……!トム・クルーズといえばこの味だよ!」を摂取してうきうきしていましたが、全くもって予想外のところから刺されてエッ……?ナニガオキタノ……?になりながら帰ってきたんですね。ルースターっていう人のせいなんですけど。
ファンタビ見たときも完全に死角(と本人は思っていた)から突然テセウスに刺されて暫く患ってたというか今なお患っておりまして、ルースターも予想外のところから突然刺してきたからもちろん心づもりなどなく、見事にくらい狂っております。
あの……ルースターやばないですか?
いきなり全ての説明を放棄して申し訳ないんですけど、ルースター何もかもがやばないですか?いや……逐一何がやべーか書いてくべきなんでしょうけど、あの……私は映画を咀嚼するのに時間がかかるタイプで、見終わった直後は考えがまとまってないしじっくりひとつひとつ引っ掛かったところを何故引っ掛かったのか考えて結論を出してちまちま噛み締めて、時間差で感情を言語化したりしてようやく映画に対する感想に取りかかれる人間で、未だによくわからん感情に支配されているため上手く言語化出来るかわからないというか……話の構造とか構成についてはすんなり把握できても感情面はどうしても言葉がわやわやになりがちなので語り尽くせないというか……まあそんな感じなのでルースターのやばさは映画を見て感じ取ってくれしか言えんのですがそれだけだとあんまりなのでぼちぼち書きます。

そもそもアイスマン/マーヴェリックとルースター/ハングマンってちょっと性格似てるじゃないですか?世代跨いで対応させてるところがあるというか、なのに後半ルースターがマーヴェリック助けにきたところ、素でエーーーーー!!!!?!?!?てめちゃめちゃびっくりしました。
いやー私のトム・クルーズ構文の理解が全然だめだということを思い知らされましたね。マーヴェリックが撃墜されたとき、私はてっきり「マーヴェリックなら時間がかかったとしてもあの状況から生還するぜ!」みたいなタイプのトム・クルーズ構文なのかと思ってたんですよ。今思えばお前は本当にまだまだだな、何もわかってない、何のために敵の基地にF14があるって情報があったと思ってんだよ、マーヴェリックが乗るために決まってんだろ!?F14に?マーヴェリックが?乗る?つまりは?後ろに?ブラッドショーが乗りますよね???答え最初からわかってますよね!!???
でもさあ、優等生タイプのルースターがあんなことすると思いました!?私はめちゃめちゃびっくりしましたよ
「考えるなって言っただろ!」て君は考えなかったら全てを投げ捨ててでもマーヴェリック救うんか!?マーヴェリック最優先か!?君本当に家族が大事なんだな!?愛情深いというか愛情に飢えてるというか、なんなんだ……
ルースターわりと“個人からの絶対的で特別な愛情”を欲してんだなとなんとなく思ったんですけどどうですか?ルースターどう考えてもとんでもなくモテそうだし、男女問わず人気者なのは明らかですよね。パラマウント公式が出してる動画をもう一度はっておきますが、最後のルースターコールめっちゃ楽しそう。
https://youtu.be/pVcMsjyKlaM
ルースターは自分を愛してくれる人とか自分をよく思ってくれる人とか、そういう人はもうたくさんいるし寂しさをまぎらわそうとするなら別にマーヴェリックにこだわる理由は何もないんで、“この人は絶対に自分を本当の意味では裏切らない”“絶対に永遠に特別であり続ける”(≒ルースターにとっての家族)みたいな存在をマーヴェリックに求めてて、さらに“この人は何があっても自分のことを愛してくれている”みたいな確信があって、だからあの妨害もきっと何か理由があるはずと思いたいのかな、と思いました。
ルースターが恐らく10~15年ほど前のマーヴェリックによる妨害工作に対して昨日願書捨てられたんか?てぐらい新鮮で苛烈な怒りをぶつけてくるのって愛情の裏返しだろうなと思っていて、暫くマーヴェリックの顔を見てなかったから忘れていた怒りが再び吹き出した……にしてもそんな長い間腹の中で怒りを温めておくのってかなりパワーが必要だろうなと思いますし、ましてやそれを本人にぶつけるのはまじでマーヴェリックのことを信頼していて家族だと思っていたからこそ裏切られたことによる落差がバカデカイってことなんだろうなという。
そもそも最初はマーヴェリックとアイスマンのやりとりの「先に言って欲しかった」「言ったら来なかっただろ?」は“自分が行くんじゃなく教官をすること”だと思ってたんですが、“ルースターがいること”っぽいな?と思い始めまして、つまり、もしかしてマーヴェリックがルースターのことずっと避けてたのか…?そらまあ新鮮にキレますわねと思いました。
「悲しむ妻も子供もいない」ってくだりは「オッこれペニーと結婚するフラグか?結婚したら妻も子も出来るやん家族作成RTA」などというルースターの気持ちを全く考えない最悪の解決法を見いだしてしまいました。あれってルースター的には「あんたは孤独を気取ってるみたいだけど俺は家族だと思ってたしちゃんと話をして前みたいに家族に戻りたい、あんたが死んだら俺が悲しむのわかってんのか!?知らないだろ!?わかれよ!だからなんであんなことしたのか教えてくれよ!そうじゃないと許せない」みたいななんかそういう、怒りをぶつけるというか同時に歩み寄りでもあったと思うんですけど、それを適当にあしらうマーヴェリックまじマーヴェリックで最高ですね。人付き合い能力がない。マーヴェリックが本当の理由を言えないのも優しさ故だしそれはそうって感じなんですが、なんかもっとやりようあったやろ???と思わずにいられないのがいいです。本人も言ってるけど。ルースターは怒ってるぞって態度も含めて相手に全てはっきりぶつける辺り対話を求めてるのに、マーヴェリックが取り合わないしいまいち納得できないことしか言わないからルースターの怒りがおさまるはずもなく。
あまりにもトップガンに狂っていたので例によってトップガン済みの友人にひたすら話を聞いてもらうトップガンカウンセリングを受けていたときに彼女が

理由がわからんから深いとこまで刺さっちゃってて未だに抜けないんでしょうね
だから毎日新鮮な血が出てる

って言ってて、それーーーー!!!!になりました。
君が大事だから、みたいな完全なる真実ではないが嘘でもない本当のことを言えばそれらしい理由、というかルースターが自分に言い聞かせる理由が出来てまだ時間が解決してくれたのでは?と思わなくもないのですが、そういう打算で物を考えないのがマーヴェリックなので起きるべくして起きたいさかいだし、いやー愉快愉快
話す気がないのにいつか和解できると思ってるマーヴェリック、こいつまさかこれまでの人間関係を全てその笑顔と時間による風化で乗りきってきたのか…!?ルースターがキレてからもうこんなに経っててまだあんな新鮮にキレてんだから風化は無理だよ!!!
「妻も子もいない」ってマーヴェリックを的確に傷つける言葉で、もしかしたら“グースじゃなくマーヴェリックが死んだら良かったのに”ぐらいのことまで思ってしまうかもしれないし、トップガンにいたときグースとてそれなりに好戦的な性格なのに「妻と子がいるから(むちゃをするより、大人しくしたい)」とマーヴェリックに言ったのとか、そういうもろもろを含めて思い切り痛いところを全力で突かれた感じなので、そらまあ~~~~傷ついた顔しますよね!傷つく資格なんてない……的なことさえ思いながらかもしれないけど。さっき書いたみたいにルースターも歩み寄りでありながら改心の一撃のつもりで、怒りでもいいからとにかくマーヴェリックにこっちを向いてまともにぶつかって欲しいし、話して欲しいと思ってのことだとは思うんですけどそこで逃げちゃうのがマーヴェリックなので……彼が好戦的なのは虚勢であり自分を守るためで、空だとそれが虚勢じゃなく実力に裏打ちされた自信になるから空と地上だと性格が違うあたりまた扱いづらい人ですね
無印でのマーヴェリックは人見知りからスタートしている人付き合い苦手っぽく感じられ、うーんmaverick…(群れからはぐれたもの)と思いつつ、さらに怒っていたときも相手の話を聞こえないから!って聞かないで立ち去ってたし、マーヴェリックはまじめな話を聞かされてまともに聞くのがグースだけなので、嫌なことからは逃げるけど大事な人に言われたことはちゃんと受け止めるタイプということでルースター……
マーヴェリックの誤魔化し/いなしスキルが低いばかりに
そして同時にTGMでアイスマンのまじめな話をちゃんと聞いているので時を経てアイスマンを大事な人の枠に入れたんだな~と思えて良いです。
マーヴェリックが歳相応の落ち着きなんぞ持ち合わせてないことは飛ばせたらよくわかるため、彼は歳を重ねてとりあえずニコッ!としておけばどうにかなるぞとは学んだ(たぶんこれ通じるの女の子口説くときだけじゃないなって何かのタイミングで気づいたんだろうな)けど根本的には無印の頃から変わってないんだろうな~というのが良かったです。
そしてちゃんと向き合う対象がグースとキャロル以外にも出来てて良かった。ルースターとはこれからだが……

ルースターはマーヴェリックが絡むと何かと優等生じゃなくなるので、なんかやっぱ本人の性格は元々優等生で慎重派で穏やかで明るくて楽しくて皆に好かれる感じで、たまたま(なるべくして)マーヴェリックと出会ってしまったからマーヴェリックを信頼して裏切られて拗らせて今さらふらふらマーヴェリック(問題児)に寄ってっちゃってる感じか~?と考えるとまじでマーヴェリックがルースターの人生めちゃめちゃにしてて愉快です。悪気なく他人の人生をめちゃめちゃにする人が好きなので……。優等生ルースターがマーヴェリック助けにいったあたりからナニ……?ナニガオキタノ……?状態でルースターやばない????になりました。
優等生ルースターが訓練中にタイムオーバーはしたけどちゃんとたどり着いたシーンでもマーヴェリックにExactly!(だからお前には無理だ)と言われるの、る、ルースター……!!になる。トップオブトップになってもまだ足りんか!?まだ認めんか!?あの時ルースターのこと妨害したのは過ちだったとまだ認めない!?ルースターの越えるべき壁デカすぎんか?????
最初はけっこうマーヴェリックに肩入れして見てたんですが回数重ねるとルースターのことを考え始めてしまってここのところずっとマーヴェリックとルースターのことを考えしまっており……たすけて
まさかこんなヒュージハードヘビーエモーションぶつけられると思ってなかったのでもろに食らってしまいましたね。やめろそれはわたしにきく

アイスマンとマーヴェリックの会話シーンめちゃ良なんですけどルースターの話してるときにマーヴェリックが涙ぐみだすの、お前!!!それを!!!!!!ルースターに言え!!!!!!ルースターの前でやれ!!!!!!たぶんそれでだいたい解決するんじゃない!?とやきもきさせられるの最高でしたね
そんな単純な話じゃないのはよくわかっているんですが、根本的にマーヴェリックがルースターのことをこの世の宝……愛すべき坊や……僕が守るべき人……みたいな感じに思ってるの全然伝わってないからこんなことになってるわけで、信用してないからじゃなくて大事だから危険にさらしたくないってことをはっきり伝えるところから始めるべきじゃない!?もういい!とりあえずハグせえハグ!!!言葉に出来ねえならハグしろ!!!と思いながら見るのめちゃめちゃ良かったです
マーヴェリックの不器用さとルースターのまっすぐで熱量高めなところが真っ向からすれ違ってて、イーーーーーッ!!!!てなるのが良いです。

無印の冒頭がF14に乗るマーヴェリックとグースで、マーヴェリックの最初の台詞が「Talk to me Goose.」であり、Talk to me Goose.はTGMでも出てきてTalk to me dad.にも派生するわけですがF14に乗ることで最終的に「Talk to me Rooster.」になるのめちゃめちゃ良かったですね。F14に乗ってからのルースターがBOB(Baby On Board)になってたのも。マーヴェリックがルースターも乗ってるからと及び腰なのを発破かけるあたりもグースの息子感ありました。なんやかんやグースも好戦的やな……と無印を改めて見返して思ったので。あの僅かな時間で10~15年ほどのわだかまりを一気に精算するかのような、というよりはグース(過去)とのあれこれをルースター(今)で更新し直すような感じがありました。言うてマーヴェリックの中でグースは未だにめちゃめちゃ大きいんですけれども
そして最後の空母でのルースターによる「父の代わりです」もわ~~~!!てなりました。
「親父はあんたを信じた、同じミスはしない」にもかかってる気がするし、マーヴェリックがグース(ブラッドリーの父親)になろうとしていたようにルースターも海軍に入った理由のひとつがグース(マーヴェリックの相棒/同僚であり、ピートの友達で心の支え)になろうとしてたってのがあるのかな~~などと思いました。
同時にピートがニックへの罪悪感を通してじゃなくブラッドリー本人を見られるきっかけになってればいいけど直前まで死に瀕して「すまないグース」とか言ってたから、まあその辺は徐々に……かもしれない

そういえば無印でチャーリーにミグと遭遇した話をする時にマーヴェリックが「I…」と言うと横でグースが「“We”」と言い、マーヴェリックが言い直し次に言うときも「“We”」とわざわざ強調して言ってグースがありがとと返しているので、グースを間違いなく相棒だとは思っているけど空の上での責任に関してはほぼ自分だと思っているのかなと感じたのですがそのあたりは他のペアの雰囲気ももう少し掘らないとそういうものなのかちょっとわからないなと思いつつわからないまま
でもやはり精神的支えであったり、発破かける後席見てると最終的な操縦はもちろん前席ではありつつも影響がないわけではないし、マーヴェリックにとってグースはとにかく特別だったということなんでしょうけれども

無印関係でいくと、アイスマンがマーヴェリックに対して「クーガーはお前のせいでここにいない」と暗に言ったり、はっきり言ったり、優秀なアヴィエイターでありつつチームワークを大事にしていてさすがアナポリス出は違うな……などと思ったりしたのですが、グースが死んだときに“マーヴェリック”ではなく“ミッチェル”と声をかけるところにも優しさみたいなものが出てて感情がめちゃめちゃになりました。
無印もTGMも呼び方が場面場面で変わるのが距離感を丁寧に表現していていいですね。ルースター!→ブラッドリー!→ブラッドショー大尉!しかり、サー→マーヴェリック→マーヴ→キャプテンミッチェルしかり
初回はマーヴェリック視点で見ているのでアイスマン気に食わねえな……と思うのですがTGM後に改めて見るとアイスマンの方が一緒に働きたいし、飼い主がいない狂犬みたいなマーヴェリックはまあ扱いづらいですわね
それでもマーヴェリックを飛ばすことにこだわったアイスマンすげ~な~でいっぱいなんですけどまじであのじゃじゃ馬をよく……。
マーヴェリックはとにかく“力はあるがいうこと聞かないやつ”というあらゆる形容が似合う男なのでアイスマンの苦労が偲ばれるものの、その苦労を全然出さないでやるべきことだけマーヴェリックに言う辺り懐がひれえ~~~!&マーヴェリックの操縦の仕方心得てる~~~!

そもそも無印初見時の感想が「これでもかってぐらいトム・クルーズの瞳の美しさと顔面の良さをおしだしてるな……“オラッハイパー超絶スーパーウルトラ人類の頂点アルティメット美形の美の暴力に屈しな!!!!!”という力強さを感じる……怒られてるシーンがこんな美しいことある???」でして、ほんとまじで古代ギリシャに生まれてたらトム・クルーズを巡って神々が戦争起こしてたでしょうし、生まれるタイミングによっては国の一つや二つや三つや四つ滅ぼしてたでしょ???星座になっててもおかしくないが??個人的には170cmなのも最高~~~!!!!!と思いつつあれで180cm以上あったら今でさえ笑顔で人を崩れ落ちさせるポテンシャルがあるというのに本格的に神の最高傑作お気に入り星座打ち上げ間違いなしでは?170cmだからなんとかギリギリ人間にとどまれてる?
光が射した時のトム・クルーズの瞳まじでやばないですか???無印はライティングが神(色んな意味で)
トム・クルーズをいかに美しく見せるかという点において余念がなさすぎない?あまりにもビジュ最高~~~!!!!!他キャストもビジュ大天才~~~!!!!!な中で、ヴァル・キルマーが無印の撮影中は週3回髪切ってた話を知り、やっぱ製作陣ビジュアルにめちゃめちゃこだわりあるよね!?そうですよね!?あのマーヴェリックと対になる概念としてはやはり最高ビジュアル維持したいよねわかるわかる最高のトム・クルーズに最高のヴァル・キルマーぶつけたいよな、そらそう
個人的には友達の妻だけどトム・クルーズがメグ・ライアンの肩抱いてたの最高すぎました美 グースごめん
まああんな肉体美見せつけるためだけみたいなビーチシーンある時点でつよつよビジュでぶん殴る気しか感じられんやろって言われたらまじでそれはそうでしかないんですが……TGMのビーチシーンは無印のオマージュでありつつやっぱ肉体美見せつけシーンで、大人のわちゃわちゃめちゃ良かったです。楽しそうで何より。

そうなるとビジュアルにとてもこだわりがあると考えるわけで、どうしてもルースターが外見をグースに寄せていってるように見えるのですが、その点もルースターはマーヴェリックにとってのグースになろうとしてたからなのか?いやでも単にひげ似合うからかも知れないよな~とも考えられるというか、長らくマーヴェリックと没交渉だったのは間違いなさそうなので恐らくはたまたまなんだろうな、しかし寄せてなくてあの仕上がりになる……?
やたらしっとりした解釈をすると、やはりマーヴェリックがあまりにもグースしか見てないのでそっちがそう来るならこっちにもやりようがある……とグースに似せていってるのはまあなくはないかなと思うんですけど何故なのかルースター
どっかのインタビューかなんかでこの辺りの話してるのかもしれないんですけどまじでどういうことなの

ルースターとマーヴェリックの話をしているときりがないので一旦他の人の話もします。

フェニックス出てきた瞬間から「(私が)好きそうだな……」になり、案の定「好きだな……」になったんですけどフェニックスのこと好きにならない人とかいます!?最高なんだが!?お顔も好きなんですけど性格もま~~~非の打ち所がないですね。100点。
バーで歌う動画のフェニックスめっちゃ好きでつい見てしまいます。

ハングマンはファーストインプレッションが「洋画ですげーよく見るやつだ」だったんですけど、最後まで見てからもう一度見るとなんか色々印象変わってほっこり……見れば見るほど可愛げを感じはじめて危険ですね。やめてくれこれ以上私の情緒を乱さないで
ルースター(宮野真守・細身のイメージが強い)が個人的にしっくり来なくて吹替はな~と思っているのですがハングマン(中村悠一)がものすごく評判いいらしく、わかる~~~~!!!!!!になりました。
わかるよ、ああいうのやってるときの中村悠一氏めちゃ良さそうなの
最後の撃墜シーンがとんでもなく良いだろうってわかる~~~!!!想像できる~~~!!!家で見るようになったら吹替も見てみようと思います。
最後の空母でのシーン、アイスマンとマーヴェリックでさえハグしてたのにハングマンとルースターはハグしてなくて、何で!?になったんですが続編するとしてここの二人の話するんか?と思ったり。まじでなんで?そこまで気持ち高ぶらんかった?
やはりアイスマン/マーヴェリックとルースター/ハングマンは対応するところがあって、待機していた方が最終的に助けに出撃するのも含めてそういう構造にしているんだろうなと考えると、まあ続きやるならここ二人だよなあと

全然関係ないんですけど初見時から「テキサスの人っぽさやばない?」と思ってたらハングマン役のグレン・パウエルまじでテキサス出身らしくて笑いました。
グレン・パウエル氏は強火トム・クルーズ推しであり強火トップガン推しらしく、さらにオタクを弄ぶタイプと聞いておもしれー人だなという気持ちになっており、今後はポストトム・クルーズ目指してくのかなあとちょっと思ったりしているんですけどどうなんでしょうか。
まだ見てない人がいたときのためにグレン・パウエルのツイートはっときますね
https://twitter.com/glenpowell/status/1564253917512343552
オタクに餌をやるマイルズ・テラーとオタクをもてあそぶグレン・パウエル
グレパ両親がTGM11回見てる(グレパ本人はたしか6回)とか、バーのシーンではグレパ両親とグレパ友人18人がいるとか何かと話題に事欠かない人なので本当におもろです。

マイルズ・テラーとトム・クルーズが並んでると、ルースターとマーヴェリックに頭ぶん殴られた人間だから色々感情がバグるんですけど、グレン・パウエルとトム・クルーズが並んでると素直におもしれー男さんだ!!になるのでここが並んでる写真とか動画とても欲しい

バーでハングマンがマーヴェリックに華麗なウインクを決めたあとマーヴェリックが両目をギュ><てして返すの、シンプルに気が狂うんですけどなんなんですか?トム・クルーズはなんせトム・クルーズなのでウインク出来るみたいなんですけどなんなんです?つまりわざとですよね?マーヴェリックの解像度高すぎませんか?あざとくないですか?両目つむるのってどういう意味なんですか!?オタクは目をつむる仕草ひとつで狂う生き物なんですよ!?どういうことなんですか!?!?

無印のやんちゃだったマーヴェリックって自分は出来るんだ!っていう過信や傲慢を含んだ天才性の表れともとれるけど、結局のところグースを失ったマーヴェリックが大人しくなって無鉄砲だけが残るとああなわけで、人付き合い苦手ゆえに虚勢をはっていて、それでも受け入れてくれたブラッドショー一家と自分のことを認めてくれたアイスマンには心を寄せているのが今なのだと思うと、対人の色々がつたないなりに丸くなったのが、そして丸くはなってもまだつたないのが時の流れを感じさせもし、少々悲しくもさせ
まあ……無鉄砲さだけが残ったマーヴェリックは何かしらの飛行機に乗って死ぬんだろうなという感じはあるんですけど、それをなんとか地上(でありこの世)に繋ぎ止めてたのがたぶんルースターで、同時に飛ばないとこいつの良さは死ぬしこいつ以上に空が向いてるやつはいないと思ってたのがアイスマンだと思うので、マーヴェリックがなんやかんや色んな意味で生きてるのって二人のおかげなんだろうなと
「あんたが死んで悲しむ妻も子もいない」って翻ってマーヴェリックが絶対に生きて帰らなければならないと強く思う理由のひとつとなり得るものがないわけで(そしてこれはルースターにも同じことが言えるし、だからマーヴェリックを助けに行ったんだと思う、ルースターが地上に帰る理由はマーヴェリックしかいなくて、マーヴェリックがいないなら帰る理由がないから帰る理由迎えにいったんだろうなっていう)、生への渇望みたいなものがアイスマン(君がいるからここにいる)とルースター(守るべき存在)に帰結するっぽいっていう
マーヴェリックがルースターを選んだときルースターはマーヴェリックがやっと自分を認めてくれた気になったと思うんですが、マーヴェリックは認めはしたものの庇護対象であるとは思っていて、発艦前にルースターが話しかけてきたときには「帰ってきたら話そう」と必ず生きて帰る誓いに等しいことを言っておきながらルースターの後ろ姿を目に焼き付けてるし、こっそり死を覚悟した最期の言葉を残したりして“身代わりになってでも守る”という決意がお前お前お前お前~~~!!!!!あんだけやんちゃだったくせにここに来て落ち着き払った行いしようとしてんじゃないよ!!!!!とキレてしまうところルースターがきっちりお返しをお見舞いしたので、お、おお……と振り上げた拳を下ろすはめになりました。ルースターが庇護対象からマーヴェリックを守る存在に変わったのほんと良かったですね。
アイスマン亡き今、これからはルースターがマーヴェリックの向こう見ずなところをなんとかしてくれ……!!と思いつつ、ルースターはルースターで腹くくっちゃったから軍にいるのでちゃんとお互いに帰ってくる理由になった方がよくない!?マーヴェリックがまた飛ぶようなら誰か早急にマーヴェリックとこの世をつなぐ楔となるべく家族になれ……!!ルースターかペニー頼むよ!!!

長々と書いてきましたが、個人的な記録も兼ねておりますので、多弁オタクがやたらと書いてしまうのは仕方がない。
時間をおいて映画を見返したり、過去の自分の感想を見るのも“その時”を感じて楽しいので出来るだけ細かく書くようにしています。

最後にとっておきのトム・クルーズ伝説を置いておきます。昔聞いた話で、
「トム・クルーズがプライベートで京都に来たとき、ファンに見つかって車の上に乗りファンサした。車の修理代はすぐ振り込まれた」
らしいです。しかし、その手の話を検索しても見つからず、そもそも又聞きなので本当か?と思いつつも私がその話を聞いたのも既に10年近く前なのでそれより前となるとTwitterなんかもなかった頃?かも知れず、本当なのかわかりません。
しかしまあトム・クルーズならやりかねないな……と思っているので、恐らく世にはびこる様々な真偽不明のトム・クルーズ伝説の一つとして受け止めておきます。
TGMでも最後に10000の仕事と~みたいな文言が出てきてそれがなんとなく好きなのですが、他にも数々の逸話からトム・クルーズは単に映画を作っているわけではなく映画産業を支えているという自負と責任感があり、ファンのこと大切にするのもその一環なんだろうな~と思うのでやってもおかしくないかな……ということです。

TGMを見て改めてトム・クルーズってすげー!になり、同時に早く不老不死の妙薬を誰か……!!!誰かトムに……!!!の気持ちにもなりました。

そんなわけで今後もトム・クルーズがどんな世界を見せてくれるのか楽しみにしようと思います。とりあえずトム・クルーズ出演作を履修しながら……

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