freeインタビュー「向日葵のような21歳の見据える未来」

 学校の課題のためにインタビューしたんだけど、一問一答形式で書きたくなかったから、思うまま書きなぐった。レポート書けよ、は自覚してるから大丈夫です。ちゃんと書く。年末年始お休みあるから、たぶん。

「向日葵のような21歳の見据える未来」


 オレンジ色の髪色、くりくりとした目に、常に横に広がっている口元。初めて会ったのに、まるで1年前から知っているような距離感と、緊張感を感じさせない口調。……その見た目とコミュ力高杉娘に隠されてる部分を暴きたい、と衝動的な思いを抱く。……今どきの21歳なんて、天と地ほどの差がある。年齢も価値観も、受けた教育も初めて聞いた音楽も、初めて持った携帯電話も。ただひとつの共通点を除いて。そして数回会った印象は、話の聞ける若い子、だった。あまり自分のことを話さない、聞き上手な21歳からインタビューを受けたいという申し出に、素直に意外だなと。ますます、この娘のお腹の中を完全に聞き出してやる!...と、密にゴングを鳴らした。一時間一本勝負。あまりお酒を飲まない、という21歳にレモンサワーを差し出し、RECボタンを押した。

 今は推し活が楽しい。仕事も、もっと頑張りたい。美容師の国家資格を持ち、アイブロウサロンで正社員として働いている。仕事もプライベートも充実している。...…ますます、何かないか、とツッコむことにする。何でその仕事を?「本当は美容師になったんだけど、すぐに辞めちゃったんです」……えぇ、えぇ、、、そういう話が聞きたかったんです。その理由を「お店の方針と、聞いていた話と違って。仕事以外の練習は強制だった」美容現場の過酷さを聞き出す。でも決して、悪口に聞こえないし愚痴でもない。しかも真っ当なんだよね、世の中の理不尽とか、大人の嘘とか狡さとか、そういうのが嫌い。そして「だから資格を生かした仕事」として、現職に就く。なんだよ、めちゃくちゃ素直で行動力あって、イイとこしかないじゃん。ヤバい、このままだとこのインタビューはアタシの負けだ。……だから、じゃあ10年後は何してる?「美容系はやってないかも。事務系とかにシフトしてると思うんです」……はいはい、そういうのもっとくれ。「美容業界はやっぱり20代がメインで、若いうちに店長になったりして、でも長く続けていくのも難しいと思ってて」じゃあ結婚は?「してると思います!20代後半には」へー、推しと同じイケメン捕まえるんだ「いいえ!普通がいいです!」え、普通とは?推しは世界一の美形じゃないっすか??目が点、とはこのことだな。「推しは推しで、リアルは別。一緒にいるならイケメンじゃないほうが」そうなんだ、推しとリアルは別かぁ。じゃあ、その頃に推し活は?の質問に食い気味で「たぶん卒業しますね。結婚したら旦那さんです」……カンカンカン!KOです。完敗です。

 まるでひまわりのような明るい笑顔、派手めな髪色と、物怖じしないコミュニケーション能力。美容業界で働きつつも、堅実で落ち着いた未来を見据えている。そして、一時間話しても疲れさせない会話能力と、思いをすらすらと言葉に出来る、、、純真で知能の高い人。あなたの結婚式には司会をしたい。孫の顔を見させてほしい。あと10年は絶対に長生きするから、あなたの幸せを見届けさせてください。共通点はただひとつ、同担だったというだけの、母以上に年の離れた(あつかましい)お姉さんからのお願いです。


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