外資メーカーのジャパンで働いてたからわかる「ラストマイル」の秀逸なとこ

☆ネタバレ☆映画☆物流☆ラストマイルとは☆メーカー☆映画好き☆仕事好き☆お客様のために☆上司が好きだったらどんな仕事でもどんなブラックでもやっちゃう系☆

はい、ネタバレるね。ごじえいを。文句は受け付けませーん。無料なんで笑



ホントに名前で呼んで?って言う上司がいる

 青い目でパツキンの年下の部長だった。二人の幼子と、仕事してんのかしてないのか分からん旦那がおった。だからか知らんが、ほんとに親身になってくれる、社員のためにもお客様のためにも。当時20代後半で、こんなできた人がおるんやなって、感心しきり。だからみんなホントにファーストネーム(敬称なし)で呼んでて、仕事がめっちゃできる人だった。

 まぁ、サラとエレナを足して2で割ったような人が上司だったわけ。そりゃ、もともとの気質が爆発してしまうよね、ホリックなやつ。だから3か月でトップになって、半年でアカウントマネージャーになった。大好きな青い目の上司から、あなたを手放すのは心苦しいし残念だけど、もっと会社のために貢献してくれると信じてる、と言われ異動した。もちろんその期待に応えるべく、まぁまぁ献身的に支えるわけよ、会社も顧客も。そして同僚から「あんな時間まで何やってんだか」的なやっかみ言われ胃とかいろいろ壊すわ、、、な思い出。療養のためにもともとの部署に舞い戻ったときには、顧客に電話口でも直接でも泣かれた。あたしの頑張りは無駄じゃなかったな、と自己満しきり。まぁ周りの同僚はみな、腫れ物扱い&それ見たことか的な感じで。でも同じ境遇になったからこそ分かり合えた同僚と同じ傷なめあったり、なんとか残れるように配慮してくれた上司もいたけど、、、一番耐えられなかったのは、あなたにはガッカリしたよっていう「言葉にしないけど伝わってくる思い」…青い目の上司は日本語で話してはくれたけど、英語を交えるようになった。これもあるんだね、あぁエレナのようにはっきりきっちり指摘してやればよかった…ノーパソをバタンって閉じてやればよかった…(あ。デスクトップだし対面だからそもそもできなかった…笑)

 ・・・あれ、これなんの話だっけ。あ、そう、アメリカの仕事のできる人は、とっても


「おだてがうまい」ってこと。そして「見切りのつけ方がスパッと」てなこと。

 もうそれは、日本の比じゃない。だってそういう教育を受けてるんだもん。人間は、物は、部下は、家族は、どう扱ってどう動かすか。自分がどうありたいか、を実現するために。まぁみんながみんなそうじゃないと思うけど、最後のサラとエレナの会話が、まぁもうね、刺さる刺さる。愛社精神持ってるエリートで上に立つ人間と、その期待に応えようとする仕事大好き人間の会話。これで終わり、っていう遠慮のない感情の含む「最後の仕事」・・・痺れたな。マジで、代わりに言ってくれてありがとう、だった。そして満島さんの細かい表情がね、あんなどんでん返し盛だくさんなのに、ネタバレがないのよ。。。芝居してない良い意味で。ちゃんと先を知らないエレナでいてくれてるから、安心してミステリーを楽しめる・・・あぁおかえり天才、デスノートの時から好きです…マジです笑


 

本当に返品を断らない、その不利益でもっと大きな利益を生み出す

 ビジネスモデルを確立している物流の描き方が「もっと売ればいいから、返品はすぐに受け入れる」って部分に集約してる。わかりやすい。単純だけど、この損害分でフラフラしちゃうような零細企業はできないことだから、まぁそれを言い切るところが、、、かっこいい。観ててスカッとする。もう代わりに言ってくれてありがとうがいっぱいよ。すごい日本人に受ける要素詰め込みすぎ。ドラマ作ってる人達ってやっぱり、持ってるポテンシャルと「今あたる作品」を出してくるタイミングと、その出し方が最適解・・・あぁ日本人で良かった。映画好きでよかった。ドラマもちゃんと観よう!・・・と思う今です笑(連ドラはまとめてみたい派です笑)


あんなに仕事できたら人生楽勝じゃね?いや、そんなわけないを数分で

 バイタリティと行動力と、緻密な思考、、、回る口。めちゃくちゃに仕事できる場面と、あっという間に、エレナの真実を告白させる部下・・・そこホント体感数分。たぶん実際は数十分はあったけど。いやでも、そんくらいにぎゅってまとめてて、、待ち望んだ「犯人告白シーン」か!って期待が、、、ね。なーんかさ、この緊張と緩和のオンパレードに、まんまとのせられてるわけ。分かってるんよ、だってセオリー通りだもん。でも、まぁまぁ手に力はいるよ。そして祈らずにはいられない、、、どうかあの子だけはころさないで、、、お願い。って・・・



最後は家族、子供、ハピエン、、、これが日本映画だ!世界へ届け!!

 海外で賞取るような作品にはない、この温かい後味。ねぇ、これが日本映画なのよ、もう全世界同時公開してよ。本当に観てほしいのは、こういうのですよ、たぶんこれ観た人全員思ってる。(偏ってる自覚はある)

 でもさ、こういう映画のラストをこういう風につくってくれる映画会社や、クリエイターがいて、
それを観る映画ファンがたくさんいて、口コミでどんどん広めていって、面白かったって声が増えていくって事実だけで、
まだまだ日本いいじゃん!やるじゃん!!ってあったかい気持ちになれたのは事実。明日も仕事がんばろう、まぁエレナみたいには働けないかもだけど、できることをやろう、って気持ちになるよ。仕事って大変なことばっかでもないよなって。


 はい、元ワーカホリックからは以上です。今はのんびりと働いてます~残業できないので、毎日予定を入れるのに必死です、、、あふたーふぁいぶほりっく、、、、、、???笑


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