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ひとりごと

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日々思ったことを書いています。時々イラストも描きます。
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#海外生活

誰かに作ってもらった料理を、食べる。

先日、友人の話を聞いて驚いた。 聞くまで知らなかったけれど、彼女は無類の料理好きで、毎日2時間程かけて夕食を作るのだそうだ。 それが彼女の健康のバロメーターで、もはや趣味なので全く苦にはならないらしい。「食に貪欲で、時間もお金もかけたいタイプなので」となんてことないように笑う彼女。 ちなみに彼女はフルタイムで働いており、残業して帰りが遅くなっても同じように料理を作るらしい。むしろそんな時こそ、ちゃんと作った料理を食べると、満足して元気になるのだそうだ。 出来合いの食品は全

強くなった、わたし。 ~きっと海外生活が、私を強くした。

4月。新年度が始まりました。 真新しいスーツを着た若い方をあちこちで見かけると、こちらまで新鮮な気持ちになります。 自分もあんな風だっただろうかと、つい記憶を振り返ってしまいます。 社会人になったばかりの頃の私は、今よりもっともっと弱かったです。 これまでの価値観が通用しない世界。 社会人の常識がわからず、職場の言葉がわからず、日々混乱していました。 毎日の生活をこなすのに一杯一杯で、余裕なんてちっともありません。 それでも、新しいことへの挑戦と新しい友人関係を、懸命に楽し

Life is too short. ~父を亡くしたことに順応するまで。

数年前、私は父を亡くした。 ドイツに渡航する直前のことだった。 * ドイツに渡った頃、私の心はとても不安定だった。 晴れの日が恨めしく、曇りの日になると気分が落ち着いた。 私の内側に渦巻く悲しみの波は、満ちては引いて、時々姿を現した。 この悲しみや戸惑い、寂しさや喪失感をどう処理したら良いかわからず、途方に暮れた。 可能なら、気が済むだけ落ち込みたかった。 けれど、どうしたら終わりが来るのか見えなかった。 深い池の崖の淵を、ふらふらと歩いているようだった。 バランスが

文章は、なまもの。

noteに出会って、どんな小さな日常の出来事でも書き留めて綴り、発信していくことができることを知った。 いま出会えてよかったという気持ちとともに、 ああ、どうしてもっと早く出会わなかったんだろうという後悔に似た気持ちが、心の隅っこからじわじわと広がってくるのを感じた。 そして、書きたいという気持ちが、私の中に眠っていたことを知った。 例えば、もしドイツに住んでいた頃noteに出会っていたら。 日々の出来事を書き、それを誰かに読んでもらうことで、どんなにか心を落ち着ける助け