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調理系専門卒のわたしがwebデザイナーに転身した話

私は現在28歳、都内のマーケティング会社でwebデザイナーとして働いています。
経歴としては、地元の高校を卒業後、調理系専門学校に進学。
専門卒業後の就職先も飲食・サービス業。
そんなわたしがなぜwebデザイナーになったのかお話をします。
未経験からwebデザイナーになりたいと考えている方のために、ひとつの参考になれたら幸いです。



01 勉強が苦手だった学生時代


わたしは勉強ができる方ではありませんでした。
大学進学は考えておらず、調理や製菓に興味があったので、調理製菓系の専門学校に進学しました。
専門学校では実習だけでなく、調理理論や製菓理論、栄養学や公衆衛生など、食に関することを一通り学びます。
好きなことなら熱くなれるタイプだったため、それなりに頑張りました。
そして卒業制作では銀賞(そこそこ良い賞)をいただいて卒業することができました。


02 飲食・サービス業で働く社会人時代


専門を卒業してからは飲食業で2つの仕事を経験しました。
1社目は和洋菓子の製造販売。主に販売を約1年。
2社目はスターバックスコーヒーの店員を約3年半。
スターバックスではアルバイト入社で正社員を目指して働いてましたが、あと少しで正社員になれるかもというところで新型コロナウイルスが流行し、勤務していた店舗が一時休業になってしまいました。


03 将来について考えたコロナ時代


お店が休業の間、さまざまなことを考えました。

「こういうときにまず打撃を受けるのは飲食業なんだな…」
「休業中は収入が減ってしまうから節約しないとな」
「本当に以前の日常は戻ってくるのだろうか。また働けるのだろうか」

そしてさらに考えは巡り…
「このまま飲食業で働いたとして自分は将来どうなっているのだろうか」
「正社員になったところで30〜40代になっても体力的に続けていけるのか?」
「今のうちに他の職種に転職した方が将来設計しやすいのでは?」

コロナ禍は、自分の将来について考える良い機会になりました。


04 飲食からの転職を決意


将来への一抹の不安を覚えた私は、飲食業からの転職を決意しました。

希望する職種は接客スキルを活かせる営業。

営業職は未経験でも採用してくれる会社が多く、書類審査で落とされることは多々あったものの、最終面接までたどり着くことはそこまで困難ではありませんでした。

面接が通った企業の中で特に気になっていたのがweb制作会社の営業。
当時はweb制作がどういったことをするのかわかりませんでしたが、面接を受けたときの雰囲気がよかったのでここに入りたいと思うようになりました。

そして念願の内定をいただき、入社が決まりました。

05 web制作会社に入社|デザインに触れる


飲食業だった私が初めに苦労したことはPC操作です。
それまでPCを触るのは飲食時代の発注をするときと、転職での応募書類を記入する時くらいだったのでとにかく不慣れでした。
エクセル、パワポ、メール、チャット、ズーム、、、
それまで私の日常になかったものを一気に吸収しました。
(今思うとそんなんでよくweb制作会社に入ったなと思います…)

web業界は初めてのことだらけでとにかく刺激的でした。
お客さんの要望をヒアリングし、提案資料を作成し、プレゼン。

仕事は基本的に楽しかったですが、特に楽しいと思えた仕事が提案資料の作成。
今思うとかなりこだわっていたと思います。
一応フォーマットは決まっていたので、その決まった中でフォント選びや文字の大きさ、行間、画像の配置、レイアウト、どうやったら読みやすく見やすい資料になるのかを考えて励んでいました。

わたしが初めてデザインに触れた瞬間でした。

06 そして制作部へ異動


デザインの面白さに気づいた私は自ら希望し制作部のUIデザインチームに異動させてもらいました。
そこでは主にワイヤーフレームやプロトタイプを制作し、きた依頼はどんどん制作しました。

しかししばらくして自分の制作物に自信が出てくると「このメインビジュアルはイラストで表現したい」や「このボタンの色は赤系がいい」など、
それなりのこだわりを抱くようになりました。

しかし、デザインの部署はまた別であるので、自分自身がやることはあくまでもワイヤーフレームです。
それでも楽しさを感じながら3年ほどUIデザイナーとして働きました。


07 退職→webデザインスクールへ


ワイヤフレームを描いているとデザインもやってみたいという欲が出てきました。
もちろんワイヤーをデザイナーさんへ引き渡す際に、どんなデザインにして欲しいかは伝えるのですが、100%それが反映されるわけではありません。
それはデザイン的な事情もあればコーディングが難しいなどの実装的な事情もあると思います。
わたしはデザイン・コーディングに無知だったので、自分が納得できるデザインを作るには自分自身がデザインを理解し、作れるようにならなきゃと思いました。
そしてデザインをやってみたい、自分自身が納得できるサイトを作りたい、サイト制作をもっと理解したいという思いから、webデザインスクールへの入学を決意しました。

ちなみに私は退職してからスクールに通いました。
会社に在職中のままスクールに通うでも良かったのですが、
カリキュラムやスケジュールを見たときに結構大変そうだったので、思いきって退職してスクールに入校しました。
(どこのスクールに入ったのか、選び方などはまた別の記事でシェアします。)

08 苦しすぎた就活→内定へ


スクールに入校し、しばらくしてから就活も同時に進めました。
デザイナー未経験での就職は非常に厳しく、書類でほぼ落とされました。
多分書類だけで150社以上は落ちたと思います。。
デザイナー転職が厳しいのは重々承知でしたが、ここまでとは…と思いました。

私の場合、dodaのエージェントサービス、Wantedly、企業HPでの直接応募の3つを活用しました。
いま思うとエージェントはdodaのような大手ではなく、業界職種特化型のエージェントを利用すれば良かったと思います。
(就活についてもまた別の記事でシェアしたいと思います)

就活は本当に難航し、志望度の高かった企業にはどんどん落ち、もうデザイナーは諦めた方がいいんじゃないかと思うくらい苦しかったです。
もういっそアルバイトから採用してもらうか、それとも需要の高いディレクターで入るか、それとも採用率は高いがリスクのあるSESにいってしまおうかなど、、
デザイナーになりたかったはずなのに他の選択肢を考えてしまうくらい、厳しかったです。

ですが最終的にご縁があり、Wantedly経由のマーケティング会社のwebデザイナーに就職が決まりました。
内定が出たときは心からホッとしたのを覚えています。


09 念願のwebデザイナー|今わたしが思うこと


飲食業時代との違いやメリットに感じたことは以下です。

・規則正しい生活を送れる
・体力に左右されない
・PC1台でどこからでも仕事ができる

他にもいろいろありますが主にこの3点で、webデザイナーになってとても良かったと思っています。

私は現在、決まった時間に出社してますが、いつかライフスタイルがまた変わったときにはフルリモートやフレックスに対応できるところや、いざとなれば会社に依存しない働き方ができるところにも魅力に感じてます。

あとよく言われる年齢については、あまり気にしなくて良いかと思います。
私は28歳でデザイナー転職を叶えましたし、周りに30代・40代でデザイナー転職を実現させた方もたくさんいます。

最近はSNS等で「未経験からwebデザイナーに!」などの広告をよく見かけるようになりました。
webデザイナーという職業の認知度が高まってきており、それだけ参入も多いと思います。
もし始めるなら、少しでも競合が少ないうちに挑戦することをおすすめします。


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