いいことばかりじゃない人生

   人生は積み木みたい。
　大きく分けると（良いこと）と（悪いこと）の組み合わせ。
　良いこと→悪いこと→良いこと→悪いこと……
　悪いこと→悪いこと→悪いこと→良いこと→悪いこと→良いこと……
　タチが悪いのは、良いことであっても捉え方や何かの拍子で悪いことに変化してしまったり、その時は悪いことでしかなかったことが後々思い返してみたら良いことであったりする。
　良いことを解剖すれば、その中には色々な方面での悪いことと良いことが緻密に組み合って形成されている時もある。
　同じことでも、受け取る側の立場や環境によって良いことか悪いことかも違えば、その度合いも違う。
　人生の器の大きさは決まっている。良いことが多くなれば悪いことは必然的に少なくなるし、悪いことが膨張すれば良いことは呑み込まれてしまう。
　悪いことで悩まされている時は、良いことをできるだけ見つけてみよう。小さな良いことを大きな悪いことの隣に積み上げよう。
　良いことがあったら悪いことが隠れている場所を探して一網打尽してしまおう。
　もっと慣れたら、悪いことを良いことに変えてしまおう。
　でも、良いことも悪いこともみんな同じ仲間。ただのこの世の中の現象を受け止めるあなたの匙加減。
　人生の器の大きさは決まっているから、良いことだけを集め続け、悪いことには決して関わらない人生を送られたら最高。
　（人間万事塞翁が馬）
　良いことと悪いことはずっと繋がっている。人生、良いことだけじゃない。悪いことがあるのも人生。
悪いことがあなたの目の前に現れたらすぐに処理して早めに片付けた方がいい。
どうしても良いことに変化できないような途轍もない悪いことがあなたに襲い掛かってきたとしたら無視して逃げてもいい。その時は心を閉じて、あなたの中に悪いことを少しでも入れないように注意して。
（人間万事塞翁が馬）
冬が通り過ぎれば必ず春が来る。
寒い冬に立ち向かわなくていい。厚着をすればいい。暖かい場所に逃げればいい。
その後には必ず春が来る。
また来年、そして再来年と四季は必ず繰り返される。
あなたの中に重ねられた積み木、良いことだけを限界まで積み上げられたらいいですね。