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「2/6年間」

日々楽しみにしていた4年生14人の卒部ブログが終了し、こんなにも各々の色が出るのかと、彼らをよく知る身としては非常に面白く、こんな個性的な部員達ともう少し一緒にいたかったとも感じる連載でした。また、目を通した多くの読者が感傷に浸っているのではないかと思います。そんな中、水を差すようで大変恐縮ですが、多くの4年生がブログの中で一先輩である私の名前を出してくれたことに対するお礼、また非常にごくわずかではありますが強いリクエストを受けたことから、私もブログを書かせていただくことになりました。
 
タイトルにもあるように私は「6年間」この静岡大学サッカー部に所属し、選手として4年間、院生コーチとして2年間、様々な経験をさせてもらいました。プレーヤーとして東海リーグで戦えたことはもちろん、「降格・昇格・残留」という結果を経験したことは4年間が充実した要因だと思っています。そんな4年間で選手として色々考えましたが、2年前の卒部ブログに綴っているので割愛したいと思います。興味があれば下記リンクからご覧ください。
 
(https://note.com/shizudai_fc/n/n1c19c419b073?magazine_key=ma20e07012dc1)

では、ここからこの2年間が私にとってどんなものだったのかを本題として話していきたいと思います。
 
 
まず、私は当たり前のように院生コーチをやっていましたが、本来大学院に進学したかったことが先立っており、院生コーチになった理由は歴史的に院進した先輩が同じような立場で携わっていたため流れに乗ったというのが正しいでしょう。また、「下手くそでサッカー観がなく、致命的なミスばかりしていた先輩」である私が後輩の指導とは、私としても選手目線で考えても意味不明です。つまり、丁度2年前サッカー部に関わることに100%乗り気だったかと言ったらそうではなかったかもしれません。
 
しかし、結論としてこの2年間、選手として所属していた4年間よりも価値が高く、濃い時間を過ごせたと思います。その要因として、「サッカーを楽しめたこと」と「よい仲間に恵まれたこと」が挙げられると思います。
 
「サッカーを楽しめたこと」に関して、外からみていたことで気楽だったといえばそうかもしれませんが、それだけではありません。私はこの2年間サッカーを勉強し、たくさん練習しました。なぜなら指導する立場としての責任と、単純に下手くそだということが恥ずかしかったからです。練習前後にボールコントロール、壁当てやバー当て、シュート練習をたくさんしました。筋トレもしました。試合もたくさん見ました。清水エスパルスの試合をたくさん見たので気分が落ちることばかりでしたが。
つまり、サッカーそのものに本気で取り組んだことで、競技そのものの楽しさを理解できたのだと思います。選手のうちにもっと考えていれば、もっと楽しくサッカーができただろうなと毎日思います。エリートでもなんでもない一人の成人男性が成長するのだから、切磋琢磨する仲間と良い環境でプレーしている現部員はもっと自分を高められるはずです。

「よい仲間に恵まれたこと」に関して、この2シーズン私を受け入れてくれたチームに本当に感謝しています。授業や研究活動で部活に顔を出さないことも多々ありましたが、理解し信頼してくれたことには救われました。特に昨年度の「サッカーの神様にいつも少しだけ優しくしてもらったキャプテン」と今年度の「キャプテン・ジャイアン」がチームの中心になっていてくれたことで、気楽に指導させてもらえたと思っています。
Bチームの選手たちも同様です。この2年間は、今までのように県内リーグをシーズン通して実施することは叶わず、フラストレーションも溜まったと思います。しかし、朝6時半から笑顔で楽しそうにボールを追いかける姿をみて、早起きした甲斐があったなと感じていました。

2年間とも真面目で不器用で暑苦しいキャプテン中心に、朝早くから這い上がってやるぞと必死になっている姿を見て、そんな選手の力になれることがとても嬉しかったです。朝早くてもチームの内外から多くの人が顔を出し、サポートしてくれたのも皆の努力する姿があったからだと思います。東海リーグに出ること、チームでリーダーシップを発揮すること、得意なプレーで魅せること、何がいいかはわかりませんが、サポートした人々が幸せになるような姿を見せてほしいと思います。何度かきついことを言ったかと思いますが、多少間違いはあっても全く意味のないことを言ったつもりはないと思っていますので、少し思い返してみてください。皆のサッカー人生に影響を与えられていれば幸いです。

他にも2年間が充実したものになった理由はたくさんありました。正直、卒部ブログに書くにはあまりにも個人的でくだらないことばかりだったので、ここまでまともなことを捻り出すのにだいぶ時間がかかりました。逆に考えれば、くだらないことで笑い続けた2年間だったかもしれません。ピッチでも、部室でも、バス移動中でも、ゼミ室でも、バイト先でも、選手・マネージャー含むサッカー部員に恵まれ、毎日とても楽しかったです。
 
この環境にいれなくなることはとても寂しいですが、来年も私は静岡市にいます。時間が許す限り大好きなグラウンドに足を運びたいと思っています。その時は変わらずフランクに接してください。静大サッカー部が誇る「ハイブリッドサッカー」楽しみにしています。

最後になりましたが、6年間携わってくれた方々に感謝申し上げるとともに、今後ともご支援よろしくお願い致します。
本当に最高の6年間でした。ありがとうございました。
 
 
#サッカーって素晴らしい
 
 
 
2021 2022シーズン 院生コーチ 高宮佳祐