「大きな財産。」
私は、自分のプレースタイルが大好きです。普通の人が見たら、何言ってんだと思うかもしれませんが、私は堂々と大好きだと言えます。
私は最後の1年、東海リーグを全試合先発出場させていただきました。自分はたいしてうまくないし、シュートがへたくそで決定力は低いし、線も細くて特別おさまるわけでもない、足りない部分が多い選手であることは自覚していました。そんな自分でも、1年間主力として出場できたのは、自分を信じて戦い続けることができたからだと思っています。
私には、スピードと貪欲にゴールを狙う姿勢と犬のようにプレスをかける能力があります。この3つだけはチームのだれにも負けないと思っています。絶対に負けません。半分は精神的なところなんじゃないかと自分でも思いますが、これが自分の武器に磨きをかけた結果であり、リーグで結果を残すことができた誇れるプレースタイルです。
また、これだけ自分のプレースタイルを好きになれたのには、指導者の方々の影響も大きいです。高校の時の監督には、後ろ向きのプレーをすると怒られることがあり、その時は反抗心を抱いていたと思いますが、その声があったからこそ、貪欲な姿勢が生まれたと思っています。西村先生ありがとうございました。前監督の池谷監督には、たいしてうまくもない自分を1年の時に使っていただいたことで、自分の武器に自信を持つことができました。松尾監督がこんな自分を信じて1年間使い続けてくれたおかげで、自分のプレースタイルに自信と誇りを持つことができました。素晴らしい指導者の方々に会えて自分は恵まれていたと思います。
そして、何よりも両親の存在が自分のプレースタイルを好きになれた最大の理由です。ルールもまともにわからないくせに、倒れるなとか走れとか脳筋みたいなことを言い続けてくれて、点を取ったときは歯茎を出して喜んでくれる母と、特に何も言わないけど私が点を取ると内心喜んでくれる父が応援していてくれていたからこそ、このプレースタイルで結果を残せたと思います。本当にありがとう。
自分のプレースタイルを好きになり、誇りを持てたことがサッカー人生の最も大きな財産です。
今年は追いコンができないので、後輩にはここに伝えたいことを残します。
ここまでに書いてきたこととほとんど変わりはないですが、自分のプレースタイルに誇りを持ち、得意なことや自分の武器を伸ばすように頑張ってほしいです。自分の武器に自信を持てば自ずと結果はついてきます。全国大会に出る後輩の姿を楽しみにしています。
国語が苦手なので、非常にまとまりのない文章でしたが、自分の想いを書かせていただきました。最後に、私のサッカー人生に関わってくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。松尾さんをはじめとするスタッフの皆様、マネージャーのみんな(特にさくら)、同期のみんな、後輩のみんな、本当にありがとうございました。
2021年度卒業生 中尾聡志