見出し画像

「自分の居場所。」

 12月29日の卒部ブログを担当させていただきます、広瀬翔平です。
 こうゆうのはあまり得意ではないので、みんなみたいに後輩のためになるようなことや、かっこいいことは書けませんが、今までのサッカー人生を振り返りつつ、引退して3週間程経った今、考えていることを書きたいと思います。

 私は小学校2年生の時にサッカーを始めました。その当時はプロになりたいという夢があり、そのために、中学校では、セレクションを受け、クラブチームに入りました。しかし、そこでは、周りのレベルについていくことができず、試合にもほとんど出ることができませんでした。正直、中学校を卒業する頃には、自分にはプロになることはできないだろうと感じていたと思います。それでも本気でサッカーができるという基準で高校、大学を選び今まで頑張ってきました。

 プロになることはできないと感じ、サッカーをやめるという選択肢もあった中で、なぜ今まで本気でサッカーをやってきたのか。それは、サッカーが自分の居場所だったからだと思います。サッカー以外に特に頑張れることもなく、人と付き合うことも得意ではない自分にとっては、サッカーだけが本気になって頑張ることができ、人と深く関わることができる唯一の場所でした。勝てば嬉しいし、負ければ悔しいし、だからこそそのために本気で上手くなりたいと思うし、仲間と一緒に頑張りたいと思えるし、サッカーをしていると当たり前のことかもしれないけど、そうやって過ごしていた時間が、自分にとってはとても幸せだったんだなと感じています。プロになることもできなかったし、目立った結果を残すこともできなかったけど、サッカーをしていなければ、こんなに充実した時間は過ごすことができなかっただろうと思います。

 そして、私は以前、池谷さんからの課題みたいなのの中に少し印象に残っているものがあります。それは「これまでにあなたがサッカーに与えたこと」という問いです。その当時の私はそんなことあまり考えたことがなく、何も思い付きませんでした。先程も話したように、充実した日々であったり、大切な仲間であったり、サッカーからはかけがいのないものをたくさん与えてもらいました。しかし、これまでに私がサッカーに与えたこと、という問いに対する答えはまだ見つかっていません。だからこれからは、直接サッカーに関わることは少なくなると思いますが、たくさんのことを与えてくれたサッカーに、何かを与える、恩返しができるような道を探していきたいと考えています。

 最後になりますが、私がこれまでサッカーを続けてこれたのは、一緒にプレーした仲間、監督、コーチ、スタッフの方々、家族、今まで私やチームを支えてくれた全ての方のおかげです。本当にありがとうございました。

2021年度卒業生 広瀬翔平