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本日の寄り道、こばんざいお京都。

あれま。ヨーロッパ旅写真の記事を書くのをすっかり忘れてしまっていた。


今日は、タイムリーな旅写真と記事をば。


行って参ったのは、2年ぶりの京都!

この冬の青春18きっぷ(12/10〜1/10)の第一回目。実家から拠点地へ帰る道中に、友人に会いがてら京都に寄り道しようと思い、11時半から18時まではんなりしてみることに。

相変わらず、ノープラン。京都駅に着いて決めたのが、pro antiques COMという骨董品屋さんを待ち合わせにしよう、ということのみ。

だいたい30分で歩いていくね^ ^ と連絡を入れる。

京都たびは欲張るとしんどいので、あるエリアをぶらついて偶然の出会いがある方が私は楽しいんじゃないかな、と思っている。それは京都に限らないけれども。

なぜなら、私の場合は作られた観光地を巡ることだけではエネルギーを消耗するからだ。アレもコレものおばんざいのようにはいかないのだ。お寺のある一角なんかはもちろん、もみじの木や、松の木ひとつをとっても、完璧で美しい景色が続く京都は素晴らしい。だけど全部が良すぎてエネルギー喪失になってしまう。良かった記憶も疲れに負けてしまう。カラスですら「御カラス」と呼びたくなるくらい品の良さや静けさを感じるのは思い過ぎか。

太陽があると、美しすぎてなんだか隙のない京都に自分が追いつかなくなる気がするときさえある。だから、多少日差しが弱い方が気持ち的に落ち着いたりもするし、なにかしら欠けてたり限定された方が、深く狭い中の美しさや隙を発見できて嬉しくなる。

だから、今日のように少し暖かくて真っ白な曇り空は絶好の友人との再会日和になったな、と今帰り道に思っている。

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京都駅からその骨董店までは、単純に北へまっすぐと進むだけ。なので北へコンパスは定めながらも、町家の玄関路地や、家の門の奥に見える小さな庭、素敵な名前のついた裏路地をカクカクと思うがままに曲がりながら北へ。出来るだけ地元の人が歩く道へ。

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インバウンドで立て直したお店が本当に増えてた。町家は宝なんだな。

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パッと右を見ると、紅もみじが映える小さくとも最大限に美しいお庭。

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文字のレトロ感と名前のギャップ。

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現代アートのような迫力がある風景。


そんな中、嬉しいサプライズがあった。左手に現れたお寺をのぞき、真っ黄色の「池」に目を奪われた瞬間ー     心まで惹きつけられて門をくぐった。

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なんて粋なサプライズ。


こういう「宣伝」も「広告」もない偶然に出会える時、めちゃくちゃ嬉しくなる。

誰もいないよ。でもちゃんと待っててくれたような。

引きの写真を撮ろうとお寺の全体を撮ろうとカメラを構えると、反対側に視界に入ったものがあり目を凝らす。…あれ?もしかして。。。


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ノーマークだった、d&department Kyotoの「d」のロゴが、意外すぎる場所にふと現れた、ビックリした。こ、ここに創ったのか〜!!

あいにく定休日だったけれど、窓に映る美しい景色だけでもう充分。大満足。

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こういう偶然の出会いって、言葉にするのがもったいないくらい嬉しい。


久々に会う悩める友人と合流し、思うがままに右往左往し、京都御所を通り抜ける。せっせとお庭のお手入れする人たちを横目に、庭師さんたちの美しさを維持する労力に頭の下がる想いがした。昨日今日で造られる景色ではない。樹齢何百年だろうと思われる松の幹の模様一つひとつが、美しくてエネルギッシュで、フレッシュささえ感じる。

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歴史と「今」を重ね合わせて、肩を並べながら歩く。彼女の表情と周りの景色を繰り返し見ながら響く、ザクっ、ザクッ。とふたり分の砂利道の音が心地よい。


それから、京都御所を抜けて、なんとなく行きたいと思っていた鴨川付近のカフェに入る。ランチオーダーからスタートして、食後には美味しいコーヒーとの出会い。その雰囲気と四方山話をした2時間半で、すっかり京都に入り込んだ気がした。今日さっき来たとは思えない感じになれる瞬間ってあるような。

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レトロで静かでいい距離感。コーヒーの美味しさに脱帽。


コソッ)…こんなところに書いていいものか分からないが、大好きな元歌手の噂のマンションが目の前で鳥肌。。。嘘でしょ。)


再会する前は、下鴨神社とか行けたら〜と話していてと、あくまでそれは選択肢の一つなのでまた次回にとっておき、その時したいことを、限られた時間と空模様と相談。

実ははんなり京都散歩で、しなっと包まれたサッカーボールを持ってきていたので(笑)、鴨川沿いでボールを蹴って遊んだ。いちお今週の大会の練習に付き添ってもらいながら、教えてあげて。旅先どこでも蹴ります。初めての芝と景色に囲まれて蹴る時が幸せ。彼女元気なかったからさ、こうやって無心で身体動かすと、かける言葉より元気出たりするし、幼い頃から一緒にボール追っかけてたから、また違うスイッチ入れば気も紛れるかなと思って。

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暗くなり、そよそよした流れに灯りが映り出す鴨川を横目に早歩きしながら駅へ向かい、またね!と。18時すぎ京都発のJRに飛び乗り、23:30すぎに静岡着く予定。


充実していたのは、短時間ながらでもローカルでいれたからに尽きる。無理なく腰を落ち着けながら京都楽しめて、いい時間だったな(^^)と今心から思い、小さく心の中で「小バンザイ」したい気持ちになっている🙌うんうん、この一日の終わり方が好きだ。

また次回は、今日行けなかったところや、また同じところ行くでしょう。


急遽今年の9月に引っ越した彼女のおかげで、今年の最後に京都に行けてよかった。


もう一度、小ばんざい🙌


静水庭🌿




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