ストレスフリーな生き方

2年前、インドネシアのロンボク島で「働きたくない」と思った。
厳密に言うと働きたくないというよりも、辛い労働はしたくない、遊ぶように働きたいと思った。

そこから2年の間、ずっと「どうすればストレスフリーで幸せな人生を過ごせるのか?」ということを割と真剣に考えてきた。

断捨離をしてミニマリストになってみたり、
仕事を全て辞めてゼロの状態になってみたり、
「幸せ」というキーワードを含む書籍を読み漁ったり。

そして最終的に出会ったのが、瞑想だった。

自分のやりたいことをやる人生を送りたい。
でも自分のやりたいことって正直よく分からない。

私たちには顕在意識と潜在意識があり、普段「自覚」している顕在意識は3%~10%しかないらしい。

残りの90%~97%は潜在意識で、この潜在意識にいろんなことが眠っているらしい。

だったら自分の本来のやりたいことや望みって、顕在意識上に上がってくるやりたいことや望みではなく、潜在意識下にあるのではないか?

そう思った私は瞑想をやってみることにした。
瞑想をすることで潜在意識にアクセスしやすくなるらしい。

瞑想1日目。
あぐらをかくように座って背筋を伸ばし、呼吸に意識しながらそっと目を閉じてみた。

しばらくすると、モヤモヤしていた胸のあたりがスッキリする感覚がした。

この「スッキリ感」がなんだかとても気持ち良くて、その次の日もまたその次の日もなんとなく瞑想をしてみた。

瞑想を始めてから3、4日後、モヤモヤ感だったりイライラだったりざわつきだったりという「ストレス的な」胸の不快感は、外的な要因がもたらしているのではなく、自分が作っているのだと気付いた。

私は今までに何度も転職をくり返してきたけど、ストレスがなくなることは一度もなかった。仕事内容が変われば、上司が変われば、給料が変われば、少なからずストレスは減るんだろうと思っていたけれど、何度転職してもしばらく働くと必ず不満が生まれ、最終的には「辞めたい」と思うようになり、新しい環境に移れば不満は解消されるのだと思っていた。

環境はとても大事だと思う。
何かを変えたいなら環境を変えろとはよく聞くけれど、多分、これは根本的な解決にはならない。

じゃあ何を変えれば根本的に解決するのかというと、自分が変わるしかない。

ストレスを減らすということは、ストレスの原因となっている要素を排除するのではなく、ストレスの原因となっている要素の受け取り方と消化方法を覚えることなのではないかと思う。

ストレスの原因なんて、避けようとしても全て避けられるものではない。
でも、理不尽なことや不快な出来事があっても、それを上手く受け取って上手く自分で消化することが出来れば、何が起こってもストレスフリーに過ごせるようになる。

ストレスフリーな生き方とは、嫌なことを避けて好きなことだけをやる生き方ではなく、どういう環境でも何が起こっても心乱されることなく、自分の今ある人生に満足し、いろんなことに感謝の気持ちを持ち、自らワクワクする楽しい気持ちを作り出しながら日々を過ごす生き方なのではないかと思う。

だから環境を変えなくても、
仕事を変えなくても、
給料が変わらなくても、
人間関係が変わらなくても、

周りのことが一切何も変わらなかったとしても、自分が変わることで誰でも今すぐにストレスフリーな生き方ができるのだと思う。

瞑想を始めてから無駄だと思っていたことが貴重になり、つまらないと思っていたことが面白くなり、仕事も収入も環境も何も変わってないのに、見える世界が一変した。7

何年もずーっとストレスフリーな生き方を追い求めていたけど、ストレスフリーな人生は外の世界ではなく私の中にあった。

どこかにいる誰かのために、少しでもお役に立てると嬉しいです☆