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【生活費のこと】住居費は収入の1/3以下にするべきというのは本当か

日本でもアメリカでも住居費(家賃にしろモーゲージにしろ)は、収入の1/3以下にするべきだと常々言われてきている。

それって本当なのだろうか。

住居費の高いカリフォルニア中都市に住んでいる身としては、かなり難しいのが現状ではあるが、なるべくそうしようと考えてはいる。

がしかし、私は必ずしも1/3にすべきだというのが正解だとは思わない。

生活に必要なお金というのはそれほど変わらない

生活に絶対に必要な固定費というと
・住居費
・光熱費
・通信費
・交通費
・食費
・医療保険費
・衣服費って言ったっけ?

これらは多分来月収入が増えたとしても、または減ったとしても大差はないはずだ。

ということは、収入が多くても少なくても生活必要最低限の経費というのはみんな変わらないということになる。

ただ普通の人間は、収入が増えるとそれに合わせて何かしら買うという行動をとってしまう性がある。

収入が増えても経費を同じとすると•••

最近巷では「いくら収入が増えても生活費は同じにするのが良い」と言われている。

特に最近のビジネス系若者たちのYouTubeをみると口を揃えてそういう動画を配信している。しっかりしているな〜と還暦間近の私は感動している。

確かに、収入が増えてもそれに合わせて経費を上げるのは馬鹿らしい。

収入が増えても支出は変えないというのが大切なだというのも納得だ。

住居費というのは住む地域で全然異なる

私は不動産の比較的高い中都市に住んでいる。

ここでは、不動産は10年単位で考えると右肩上がりになるとよく言われている。

アメリカは日本と違い、将来的にも不動産は資産となる。値段があまり上がりそうにない田舎だったとしても大幅に下がることはそんなにない。見捨てられた都市となり、みんなが出て行ってしまわない限りは・・・。

そして、カリフォルニアの中都市では、私が調べた(1970年辺りからの)50年間ぐらいでは、10年単位で倍々になっているところが多い。

もちろんリーマンショックの時などガックーンと下がった時もある。それでもその後10年経つとまたその前以上の金額には戻っている。

カリフォルニアの都市部は、必然的にレントにしろモーゲージにしろ高くなっている。収入が高い人はまだしもみんながみんな高収入とは限らない。また、収入が多くても少なくても住居費は高い。

住居費以外の必要経費が$2000(20万円ぐらい)と仮定してみよう

A) 住居費が$1000(10万円ぐらい)の場合は、$3000(30万円ぐらい)あれば生きてはいける。
この場合の住居費は全体の1/3(約33%)

B) 住居費が$2000(20万円ぐらい)の場合は、$4000(40万円ぐらい)あれば生きてはいける。
この場合の住居費は全体の1/2(約50%)

C) 住居費が$3000(30万円ぐらい)の場合は、$5000(50万円ぐらい)あれば生きてはいける。
この場合の住居費は全体の3/5(約60%)

ということになる。ちょっと大袈裟だけれどね。

住居費が$2000(20万円ぐらい)と仮定してみよう

A) 収入が$4000(40万円ぐらい)の場合は、住居費は全体の1/2(50%)になる。

B)収入が$5000(50万円ぐらい)の場合は、住居費は全体の2/5(40%)になる。

C) 収入が$6000(60万円ぐらい)の場合は、住居費は全体の1/3(約33%)になる。

この場合必要経費が$2000(20万円ぐらい)なら(A)でも生きてはいけるのだ。

収入に対する住居費の%は意味がない

生きていくことができるということだけでいうと住居費が収入の何分の1かなんていうのは意味をなさない。

不動産の高いところだと住居費を収入の1/3にするのは難しいこともあるというのが私の言い訳だ。

何%だったとしても生活していければいいじゃないかと思う。

必要経費をきちんと把握して生活をしていけば、住居費が収入の何%かということは関係ないというのが私のちょっとやけっぱちな持論である。

そして加えるなら、少々高くても資産となる不動産を購入しておくことには価値がある。


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