差別する心
差別することはいけないことです。
たぶん、そのことを知らない人はほぼいないと思うのですが、では自分自身に差別心はありませんか？と聞かれたら、皆様はどう答えますか？
私は、「私の心に差別心は生じます」
と答えるかな〜
あります、ではなくて、生じます。
差別する心って、どんな心だと思いますか？
まずは、私とあなたとは違う。という比べる心が生じて、
次に、その違いが嫌だ。という感覚が起こる。
これが差別心なんじゃないかな〜
違う、までは差別ではなくて、区別で。
それに嫌だ、がくっついていると差別心になる。
ですけど、心の中でそう思ってしまうことって、ありませんか？
私はあります。
自分の外側で、あからさまに差別をすることはなくても、自分の心にはそのような心は生じている。ということです。
でもそれって、ただの好き嫌いですよね。と思います。
好き嫌いって、何か深い考えの上にあるでしょうか？
好き＝善 ですか？
嫌い＝悪 ですか？
人は自分の好みで生きているだけなのに、それを善だとか正しいとか当然だと勘違いして生きるものなんだろうと思うのです。
ですから、その差別心は、
決して信用できるものではない
と思うのです。
ただの勘違いだと思うのです。
恋愛もただの勘違いなんて聞いたことがあるような。。。
一つ取り上げてみます。
何がいいかな〜？
男女差別、は、わかりにくいな😅
私は女性なので男性に対して差別心、は生じやすいですけど、普段生じているかというと、生じていても気づきにくいかもしれないですね。いつもそこに男性が当たり前のようにいるからですね。気づきにくいことは、やはり難しいですね。
これが差別がなくならない一つの理由かもしれないですね。
外国人差別。これは、気づきやすいかな〜
ここは田舎ですけど、最近ではけっこう外国の方々が働いています。
心を正直に観察すると、あまり増えて欲しくないと思っていますね。
その考えは、信用できますでしょうか？
なぜ増えて欲しくないのでしょうか？
日本人と外国人。ここは日本で、私たち日本人の国だから、でしょうね。単一民族(ほぼ)だからというのもありますよね。
でも昔昔、元を辿ればほぼ移民ですし日本と名乗ってからの話ですね。
この私の国、は厄介な感覚です。
普段ちょっとした地域の差でさえ問題にしちゃってる私たちです。
都会と田舎、東と西、うちの町と隣町、うちの集落と隣の集落。この集団意識？ですかね〜
どこどこに住んでいる何々さん。
私、私の、私のもの。この感覚。
これが煩悩で差別する心の元だと思います。
差別することをなくすことは、難しいことです。
なぜなら、私達はいつも私と人、と比べているからです。
比べるのをやめましょう。
と、よく言われますが、できますでしょうか？
もし、自分が差別されたくないと思うなら、人を差別したくないと思うなら、差別はよくないと思うなら、自分自身の比べる心と好き嫌いする心をよく知ることだと思います。
ただ知ればいいと思います。
自分自身の心に差別心を生じさせない、ということは難しいことだと私は思うのです。
なぜなら私たち、「よし！今から人と自分を比べてみよう！」と思って、心に命令してから比べているでしょうか？
こういうのって、自動思考ではないですか？
心は勝手に人と自分を比べています。
しかも一瞬で😂あ、違う。と。
見た瞬間に差別心が生じています。
だから私はこう思います。
差別心は誰の心にも生じるもの
ただ、その心には気づきにくい。
その心は勝手に生じるからです。
ですから、
自分の心に注意深くあった方がいい
のだと思います。
差別心は煩悩ですね。
煩悩はすごく力を持っています。煩悩で生きている私たちは、普段から貪瞋痴(欲怒り無知)の煩悩に力を与える生活をしているんですね。ですから勝手に生じるものです。
これを乗り越える道が仏道で八正道ですが、語ると長くなるので今日はやめときます🙏
だって、私だって、人から差別されたくないです。
差別、されたいですか？
ここは理性で、と思います。
色んな知識が理性を後押ししてくれることもあります。
世の中の差別を知ること。
自分自身の差別心を知ること。
差別心は誰の心にも生じるけど、その心に注意深くなることで、
人を実際に差別することをしなくてすむ、のではないでしょうか。
そして、自分の差別心に注意深くあれば、実際に人から差別された時に、寛容になれるんです。
人の心とはそういうものであると知っているからです。
そして、差別しない方と接した時には、有難いことであると感謝して生きられると思います。
昔々、の記憶ですから多少捏造があると思いますが。。
小公女セーラというアニメがあって、セーラはお嬢様で、ベッキーはそのお嬢様をお世話するお手伝いさん。ベッキーは、いつも意地悪なお嬢様にいじめられていたりするんですね。でもセーラだけはいつもお手伝いの自分に優しいんです。ある時ベッキーはセーラにこう聞きます。
「なぜお嬢様はお手伝いの身の私にいつもそんなに優しいのですか？」(セリフはこの通りではないと思います)
「だってベッキー、私があなたで、あなたが私だったかもしれないでしょう。」
と、さらっと言ったのですよ。すごいですよね。まだ小学生くらいの年ですよセーラは確か。
これを聞いておお！と、小学生の私は思いましたね。😂
慈悲の瞑想フルバージョンにこのような言葉があります。
無始なる輪廻のなかで、
私の母でなかった生命はいません。
無始なる輪廻のなかで、
私の父でなかった生命はいません。
無始なる輪廻のなかで、
私の兄弟でなかった生命はいません。
無始なる輪廻のなかで、
私の子供でなかった生命はいません。
無始なる輪廻のなかで、
私の友人でなかった生命はいません。
釈尊の戒めを尊とうとんで、一切の生命に
慈しみの気持ちを抱きます。
すべての生命は私自身の
父・母であると思います。
すべての生命は私自身の
兄弟であると思います。
すべての生命は私自身の
子供であると思います。
すべての生命は私自身の
友人であると思います。
すべての生命は私自身の
家族であると思います。
すべての生命は
幸福でありますように。
日本テーラワーダ仏教協会
慈悲の心(慈悲喜捨の心)は、平等心でもありますね。
皆様の心に差別心は生じますか？
生きとし生けるものが幸せでありますように
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