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ジャーニーシフト デジタル社会を生き抜く前提条件

ジャーニーシフト デジタル社会を生き抜く前提条件

藤井 保文 日経BP

内容


「ジャーニーシフト」とは、顧客提供価値が時代によって変質したことを示した言葉です。一文で示すと以下のようになります。

顧客提供価値は、「モノや情報の提供」「瞬間的な道具としての価値」から、ありたい成功状態を実現させ、行動を可能にさせる「行動支援」に変わっている。

 これは言い換えると、「ユーザにとって何かしらの行動やアクションを可能にしていなければ、企業として何の価値もない時代」になってきているということでもあります。自分の中でどれだけ受け止め、理解したり解釈したりしても、世の中に対して発信や貢献をし、社会やコミュニティーに干渉しないと、意味がない時代になってきているのです。

 本書は、世界の潮流から新たな変化を読み解く本です。社会のビフォアアフターを書いたこれまでのシリーズに対し、提供価値のビフォアアフターを書いたものがこの『ジャーニーシフト デジタル社会を生き抜く前提条件』です。

 DXやOMOから、SDGsやパーパス、Web3やメタバースなど、次々と現れるバズワードは、1つの大きな潮流【提供価値の行動支援化】を示しており、その中には2つの特性【利便性の進化・意味性の進化】があります。本書を通してこれらを整理し理解することが、変化の速い時代の道しるべになるのではないか、と考えています。読んでくださった方の仕事や生き方において、さまざまなバズワードに埋もれて身動きが取れなくならないよう思考しアクションしていくための、コンパスや道具になることを願っています。

<目次>
はじめに 体験中心の時代、生き抜くための視点を
第1章 新興国からデジタルの未来を学ぶ時代
第2章 新たな社会リーダーシップとジョイントビジョン
第3章 Web3がもたらす意味性の進化
第4章 行動支援の時代:行動実現してくれないものに、もはや価値はない
第5章 ジャーニーシフトに必要な視点と思考法
巻末特別対談 深津貴之氏との対談 「画像生成AIから見る、意味生成の在り方、企業の戦い方」

■著名人からの推薦コメント
地方創生からクールジャパンまでこれが日本のDXへの光明だ
  ―平将明氏(衆議院議員 自民党東京都連政調会長)

超同意!既に東南アジアに抜かれた日本こそ、デジタルの両利きを!
  ―入山章栄氏(早稲田大学大学院 経営管理研究科教授)

「もの→こと」発想はもう捨てよう。
ジャーニーシフトは「こと→もの」で製品・サービスと顧客価値を生み出す手法。顧客体験作りに寄り添うことで、企業は真の顧客価値を生み出せる。
  ―奥谷孝司氏(オイシックス・ラ・大地 専門役員 COCO、顧客時間 共同CEO取締役)

モノや情報に価値はない。現代における価値創造の前提条件が書かれた一冊。
  ―小野直紀氏(博報堂 『広告』編集長)

未来のデジタル体験にとどまらず、思想、ライフスタイル、社会システムのあるべき姿が提示されている。
  ―佐々木康裕氏(Takram ディレクター / ビジネスデザイナー)

顧客への提供価値がモノや情報から、成功体験の支援に変わるなか、「ジャーニーシフト」はテクノロジーによって意味性と利便性の両方の価値をつくり出す視点を提供してくれる
  ―塩野誠氏(経営共創基盤(IGPI) 共同経営者 / マネージングディレクター)

盲目的なデジタル化から脱却し、ありたい社会のためのジャーニーを始めよう。
  ー関治之氏(Code for Japan Founder)

先行き不透明な時代の「羅針盤」になる1冊!僕も「意味性」を追求していきます!!
  ―竹村俊助氏(WORDS 代表取締役)

デジタル化された社会とは、難解なものではない。むしろ逆だ。生活や行動を、すぐに、ドラスティックに変化させることができる社会だ。この本は、ようやく生み出された変化の手引き書なのだ。
  ―三浦崇宏氏(The Breakthrough Company GO 代表取締役 PR / クリエイティブディレクター)

体験価値の変質によって、人々がより共鳴しあう社会が実現していく。藤井さんの示す未来に強く共感します。
  ―宮田裕章氏(慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 教授)

中国の「社会実験」からインドネシアの「世渡り上手」へ。「UX」をめぐる藤井さんの旅は、デジタル/新自由主義世界に「社会」を取り戻すためのジャーニーなのだと思う。
  ―若林恵氏(黒鳥社 コンテンツディレクター)

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