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8/19 夏はやっぱりアイスコーヒー!

その後、いかがでしょう。

暑い毎日で、いのちあるものすべての気が滅入っています。
ライブの時はライトで暑いし、たくさん動いているのに、なぜか顔の汗をかかないな。のに、日常生活では信じられないくらい顔から汗が出るな。メイクしている時は毛穴が埋められているのかな。
あまりにも体の外が暑いので、体の中だけはせめて明瞭な思考で以てまともさを保とうと思うのに、上記のような短絡的で非生産的なことだけしか考えられない。なぜならもう我々は、夏の日差しで溶けてしまっているからだ。

前回、食わず嫌いしていたラーメンに挑戦したお話をしました。
そして、夏は挑戦の季節ということで、実は、また新しいものに挑戦してみた次第です。歌ってみた、みたいに、やってみた、ってことを、続々と。

夏はやっぱりアイスコーヒー

今まで、シユイはアーティストとして、こだわりを持って、コーヒーはホット以外飲みませんでした。あのブラックホールのように黒い液体は、絶対に熱くなければいけない。

その事柄に私は疑問を抱くことすらなく、コーヒーはホットに限る。そして、アイスコーヒーは悪いものだとまで、思い込んでいました。だけどもこれは大きな過ちで、私は愚かでした。

私の愚かな点①思考能力の省エネ化

ひとまず、「ホットコーヒー」というオンリーワンの選択肢があることは、制服を着ていけば良い学校や会社と同じで、生活での選択を必然的に一つにしてくれます。以前も言及した、「スーパーの割引シールの選択肢を狭める効果」と全く同じことです。我々人間は日常的に35,000回も決断していると、レインボーブリッジ大学かどこかの教授も言ってました。人生の省エネ効果を狙うためには、カフェのメニューの前で迷っている場合ではない。
家においても、紅茶を飲もうか麦茶を飲もうか、はたまたトムヤムスープにしようかと、逡巡するわけにはいかない。

また、私は飲食店のアルバイトを山ほどしていたわけですが、レジに来てからうんうん悩んでちっとも注文をしないのに店員の貴重な時間を奪う客がいかに敬遠されているかを知っているので、その点においてもまず「迷う」ことは極力避けていきたいなと考えている次第です。

私の愚かな点②かしこくみせたい

ホット・コーヒーを自身のブランディングに使用させていただいております。

わたくしはコーヒーはホットしか飲みませんよ、というアピールが何につながるかと申しますと、わずかながらでも、クレバーでこだわりのある人間だと他人に思わせる一つの手段になり得るわけです。例えるなら、スタバでMacBookを開くこと。写真を撮るために訪れる、アートの展示。ずっと取り急いでいる、言葉の応酬。

さらに、なんとなくアイスコーヒーよりもホットコーヒーの方が賢く感ぜられる。個人の感想ながら。氷が溶けていくことがないから、焦ることもしないで長く作業に集中できるからでしょうか。ホットコーヒーから立ち上る湯気が、「整う」ことを彷彿とさせるからでしょうか。暑い夏といえば、サングラスギラギラパリピ太陽、対して寒い冬は聡明そうな顔立ちの雪だるまのイメージが浮かぶことも関係があるのでしょうかね。

こうして私は、ホットコーヒーを嗜む自分が他人にどう見えるかというのを意識して、この絶望的に暑い七月中はホットコーヒーで乗り切ったわけです。

夏はやっぱりアイスコーヒー!

八月も下旬に差し掛かってきましたが、ついに先日アマゾンで箱入りのペットボトルのコーヒーを購入しました。酷暑、仕事を終えてチャリで帰宅(チャリ盗まれたんやった)、ゴックゴク飲むアイスコーヒーは格別。仕事終わりのビールとほとんど同じ原理で。日常的にアルコールを飲むことはないため、実際「ビールのために仕事してる!」とかはまだ理解できていませんけども、きっとこの件みたいにしっくりくる日が訪れるのでしょう。

今、気づいたこと

ずっと私は、こう思っていました。ホットとコールド、温度の差異はあれども、日常においてかけがえのない「コーヒー」という存在は一つ。

けれどそれは違いました。「ホットコーヒー」と「アイスコーヒー」は、似て非なるもの。一言で言うなれば、もたらされる「気分」が違いすぎる。

アイスコーヒーはホットコーヒーに氷が入っているだけ、では説明ができない。

アイスコーヒーを口に含んだ時の、清々しい概念としての夏の青と重たい白、気づけばもう胃に落ちている液体の足の速さ、泳ぐような水々しい世界。
ホットコーヒーを口に含んだ時の、休日の朝十時ベッドの中のような安心感、心の隅を掠める未だ見ぬ今日への期待、一日のなかにある少しの豊かさ。家の扉を開けても外と変わらない気温、ずっと吸い込むばかりでいたいとさえ思う軽やかな色のない空気。

おおよそここでは筆舌に尽くし切ることなんてできるわけがない、あまりにも多くの要素が、対立することなく全く異なるものでした。

意地でも汗だくでホットコーヒーを飲んでいた七月の反動で、この八月、自身で誓いを破って解禁されたアイスコーヒーを、来る日も来る日も飲み干しています。夏は、ぜひアイスコーヒーを飲んでください。そして、もうまもなく秋、わたくしシユイのワンマンライブがあります。こちらもぜひ。

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