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4/7 四季がある

こんばんは。アルバムのRECが終わり、ひとまず覚えるものがないですので、自分のタイミングで自分の好きな楽曲だけを摂取できる状況にあります。耳にも生活にも、心にも馴染みきった音楽を聴いています。全くもって、シユイが歌う音楽と私個人が聴く音楽はジャンルが違うことに気がつき、それと同時に、シユイとして皆様にお届けする歌声は、本当に植物のような生身の危うさを孕んでいることにも気がつくのです。その声は、私の静かな一人の時間には遠いだけです。私の喉には一方向にエネルギーを持って生きる環のような、核を持った惑星があるのだろうと考えています。

今朝は、窓の外に桜が咲いているのが見えました。その写真を早速友人に送ると、家花見をしようということになり、そのわずか15分後には肩を並べて午前の桜を眺めておりました。これくらいラフな花見をしたのは人生初で、一種の発明なのではないかとも思えるほどに、大変に日常のひとつとして在りました。花見団子がなくても成立する家花見は、皆様の日常にさりげなく潜り込むこともできる。

窃盗

まだ書きたいので書きます。枇杷という果物についてです。小学生の頃に隣の家の敷地に大きな枇杷の木があって、それを食べてみたかったので祖父に頼んで、隣人に許可を得てもらいました。抱っこしてもらって手に入ったそれは、夏の致死量の日光を存分に溜め込んだ、小さな夕方のような一粒でした。みなさん、食べたことはありますか。奴は種が大きく多いので可食部がとても少ない、また味にも特徴はないです。しかしその経験のおかげか私はどこでその木を見かけても、やたらともぎ取りたい衝動に駆られます。まだ小さな青い果実のときは、後日もう一度見に行ったりします。そしてこの場で、白状させてください。もう時効だと思うので言います。何年か前に近所のアパートの敷地内にもうそれはそれは目も眩むほどに大量の枇杷が満開の木を発見したんですよ。本当に私の心は揺れ動きましたよ。本当に。夜中に、三十粒ほど頂戴いたしました。ちょっと待ってください。本当に、しばらく通って様子を伺っていたんですよ。で、だれも興味を示していない、強いていうなら鳥ぐらい、ことも確認済みです。あのままでは実が落ちて腐るだけだと思って。美味しかったです。

今日は夕飯食べて寝ます。おやすみなさい。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

ワンマンライブまであと5日
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2024.04.07
シユイ

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