【東京2020組織委員会に意見しました】2021/2/3の森会長の発言について

世の中に対して感じる不満について、ちゃんと言うべき場所で言わないといけないと考えています。加えてこう言う場でも共有して、他の方の意見も聞きたい、他の人にも発言してもらいたいと思っています。

今回、2021/2/3の評議員会での森会長の発言について、組織委員会に意見を提出したので、こちらで共有します。使用した投稿フォームは[こちら](https://enquiry.tokyo2020.org/)。

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2/3の評議員会での森会長の発言について強く抗議します。

まず女性が多いと会議が長くなる、女性は競争意識が高いために発言回数が多いとする発言は、国際的なイベントに関わる重要組織の会長としてあまりにも配慮に欠けています。

また、オリンピックは日本のアスリートのためにあるという発言もおかしいです。オリンピックは全世界の人々にためのものです。決して一国家のアスリートのためと限定されるものではないです。

今回の発言で、東京五輪が現代の国際的な倫理感覚と大いにズレた評議員たちによって議論されていることが露呈されてしまったと感じます。その責任は森会長のみならず、組織委員会全体に及ぶものと思います。

そもそも森会長の発言は、誰に対して何を伝えるためのものだったのでしょうか?全文ざっと読みましたが、何のための発言だったのか理解できませんでした。仮に森会長や組織委員会の権威を示すための形式的なものだとしたら、そもそもそんなプログラムは少なくとも今のタイミングでは不要ですし、五輪を是非やりたいという訴えなのだとすれば余計な話、不適切な話が多すぎます。いずれにしても評議員会の構成自体が狂っていると感じます。

個人的な意見を言ってしまえばそもそも半年後などに五輪を開催すべきではなく、アスリートには五輪とは別に競技の場を分散的かつ無観客で用意すべきと考えますが、五輪というものがそうそう簡単に中止できるものでもないというのは良くわかりますし、単なるスポーツ大会とは異なる意味を持っているというのもなんとなくわかります。

だからこそ、是非やりたいというのであれば、なぜそう思うのか、やればどんな良いことがあるのか、リスクにはどうやって対処する方針なのか、そのための用意がどの程度進んでいて、我々一般人には何を求めているのか、誠意をもって発言していただきたいです。

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今回の発言、腹が立つのは差別的発言をメインではなく「ちょっとした話題」「余談」的な文脈の中で話して、森さんや組織委員会がそれを理由としていまいち誠実に反省していないように見えることです。

私はそんな事実はないと思いますが、もし仮に「女性が多いと会議が長引く。それは女性の競争心、上昇志向が高いが故である。」というのが限定的にでも事実なのだとすれば、それはその組織が解決すべき問題点であり、なぜそんな問題が発生するのかを真剣に考えなければならない話です。少なくともちょっとした話題として取り上げるべき話ではありません。

逆に、それが事実でないのだとすれば、そんな話を公の場でするべきではありません。森さんの年齢を考えれば、現代の倫理観の移り変わりについていけない、納得できないと言うのもわからなくはないですが、それを口にしていいのは気心知れた友人や家族との雑談などのプライベートな場だけです。場を弁えるべきであると言うのは、年齢にかかわらず共通の認識のはずです。

今回の件、森さんへの怒りだけでなく、そんな人をトップに据えさせるという日本の公的組織の性格というか、現在高い地位についてその人事権を持っているような人々の間での認識の古さ、鈍感さを強く感じ、本当に腹が立ちます。

あとやっぱり「東京五輪は日本のアスリートのためのもの」というのも絶対おかしい。そういう意識をもっと国際的に変えていくためのイベントがオリンピック、パラリンピックであるはずなのに。なんでこんな人が、こんな組織がオリンピックの議論を進めているんだ。と私は思ってしまったし、おそらく世界中からそう思われてしまったということについても、とにかく腹立たしいです。

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