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昨日は学歴の話を書きました。その続きみたいなものですが、英語の力について書きたいと思います。

世の中、英語の力を上げるように求められている会社が多く、自己啓発の代表的なものになっています。私の会社でも昇格するための条件としてTOEICで〇〇点以上を取らないとダメ、という規則が最近できました。

ちなみに私は昇格ラインを超えていますのでご安心ください。って言っても本当にギリギリですけどね😂

今までは普通に合格していたような人もこの規則によって昇格できず、けっこうな衝撃をもって受け止められました。これで危機感を持つ人が増えるんじゃないでしょうか。仕事で英語を使わないから英語なんて必要ない、こんなことをしたら昇格できる人がいなくなる、人材計画に狂いが出てしまう、ということを言う人がいますが、私はこの制度にはおおむね賛成です。

理由の1つ目は、単純にこれから(すでに?)は海外市場で売っていかなければならず、海の向こうのお客さんとコミュニケーションをとるためには英語が必要、という単純な理由。これは誰でもわかりますよね。

2つ目は英語というのは身に付けるのに時間と根気が必要である、ということです。これから自分たちのリーダーになり、会社を引っ張って行ってもらおうとする人が、根気のない人であったり、努力ができない人であっては困ります。

そして3つ目。私は意外とこれが一番大きな理由になっているような気がするんですが、人事評価の公平性を保つためです。要は、お友達人事や縁故人事がまかり通らないようにするためです。たとえば上司が自分の後任を選ぶ時、いくら本人が注意をしていたとしても、どうしても自分の部下をひいきしてしまうのは避けられないと思います。また、全然知らない人ではなくて自分が知っている人を選ぶのは当然ですよね。十分実力を知った部下を選ぶわけですから良い面もあるとは思うのですが、そればかりだと「なんであいつが選ばれるんだ?」と周囲の人が思ってしまうような、一方的な人事が成立してしまうことになります。ですが、その人の能力を定量的に評価できる英語があれば、縁故人事を多少なりとも避けることができるようになります。簡単に言うと、「あいつはムカつくけど、TOEICで高得点を取っているなら仕方がない」と周囲が納得できる理由になるわけです。

この世には100%問題がないシステムは存在しません。ゆえに、英語での人事評価が完璧なシステムであるとは言いません。

ですが、英語を軸にした人事評価を導入すれば、会社にとってもメリットがあり、適正な人選が可能であり、かつ、周囲の人も納得できるような人事が可能となるのだと思っています。


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