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文句の種類。

私は約30名が所属する部署の管理職をしています。いわゆる、課長というやつです。

毎年、年初と中間で全員と1対1の面談が義務付けられています。目標管理というやつですね。目標管理というシステム自体は好きではないのですが、1対1の面談は面白いので、決められた頻度以上に実施するようにしています。

面談をしていると面白いもので、同じ環境で働いているはずなのに人によって感じ方が違います。当然、クレームも違ってきます。私は、こういう時こそ不満を聞いてあげようと思っているので、しつこいくらいに不満はないかと聞くのですが、こっちが拍子抜けしてしまうほど何も言わない人もいます。逆に聞かなくても不満を並べる人もいます。

いろんな不満を聞いていて思うことは、どうにかなる不満とどうにもならない不満があるなあ、ということです。

どうにかなる不満というのは、たとえば残業を減らしてほしいとか、自分の希望の部署に異動させてほしいとか、こういう仕事をやらせてほしいとか、そういう類の物ですね。希望というべきかもしれません。まあこれも簡単に解決できる不満ではないのですが、どうにかやりくりすればやれなくはない。だから話として聞いてあげられるし、どうにかしてあげたい、という気持ちにもなります。

一方で、どうにもならない不満というのは自分自身の中で折り合いをつけるべき不満、とでも言えばいいでしょうか。

たとえば、あいつと俺は同じだけの成果を出しているのに給料が違うのはなぜだ、とか、今の会社の仕組みがおかしいと思う、という類の物ですね。給料が違うのには理由があります。自分が思っていたより評価が悪かったり、会社の給与体系自体に起因していることもあると思います。よくあるのが大卒と高卒の差。大卒の方が給料が高く設定されているので、この手の不満の原因になることも多いのですが、そもそも給与体系がそうなっていることを理解して入社してきたんでしょ?とこちらとしては言いたくなります。こういうことを、管理職だからなんとかしてくれ、と言いたくなる気持ちもわからなくはないですが、そこは自分の中で折り合いつけてくれよ、と言いたくもなります。

会社の仕組みや体制に不満があるのであれば、それはもう、自分の理想に合う形の会社を他で見つけてもらうしかないのでは、と思うわけです。

自分の抱えている不満がどちらの不満に該当するのか、というのは仕分けしたうえで訴えるか、自分の中で折り合いをつけるか、あるいは自分の理想を求めて他の道を探すか、対応方法を検討してみた方がいいと思います。


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