心地良い言葉の波に揺られて
前回の記事で、人生で初めて自分の文章がこれだけたくさんの人に読まれて、
スキやフォローの通知が来るたびに心がきゅっと飛び跳ねています。嬉しい。
やさしいコメントもありがとうございます。嬉しくて嬉しくて、何度も眺めてしまいます。
やっぱり文章を書いて生きていたいと思っちゃうなぁ。
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昨日、親友に「自分の本を出したい」と打ち明けた。誰かにこんな大きな夢を話したのは初めて。
絶対に馬鹿にしない人だとわかっているから、電車に横並びの帰り道、進路の話になったときに あ、言ってみようかな、と思い立って。
「誰にも言ったことないんだけど、本出したいんだよね、自分の。」
しーん、ってなったらどうしよう。と思った瞬間、
「すごいじゃん!クリエイティブなことできるの尊敬する!」
なんて間髪入れずに褒めてくれて。ちょっと、泣きそうになった。
彼女はどちらかというとクールで、自分の道を真っ直ぐに進んでいるように見える。だけれど、自信がなくて不安だと泣きつくわたしに、そっとあったかい言葉をくれる人で。
友達を紹介するとき、詩雨ちゃんの友達だからいい子に決まってるよ と言ってくれたこと。
やることが多くて大変だと弱音を吐いたとき、それだけいろんなことに挑戦できるのすごいよ と言ってくれたこと。
授業を休みがちで、不真面目な学生だと思われているわたしに、詩雨ちゃんはちゃんと頑張ってるから と言ってくれたこと。
何の気なしに言っているのかもしれないけれど、あなたの言葉で少しずつ、顔を上げられる気がして。わたしもそんな人になりたい、そんな物書きになりたいって思うんだよ。
このあったかさを、わたしもあなたに返してあげたいのに。
人と話すのがまだ少し怖くて、カタコトで文法もおかしくて、自分でも頭の中で何を言いたいのかわからなくなっちゃって、上手に伝えられないのがもどかしい。
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今日は、大学の教授と卒論のテーマについて話し合う個人面談があった。
なんでこのテーマに興味があるの?と聞かれたときに、自分の過去の話をしながら、何故だかわからないけれど、思わず泣きそうになった。
自分は真っ当に生きてきたわけではないけれど、その中でいろんな大人に救われてきて、その姿に憧れて教育の世界に来たんです
うまく話せないけれど、詰まりながらゆっくりそう言って、
先生は頷きながら、優しい目で、優しい声で、そうなんだ、と言った。
その5文字が、あったかかった。
否定するでも肯定するでもなく、どこか心地良くて、
もしかするとわたしが一番欲しかった言葉だったのかもしれない、と思った。
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スキ、をたくさんいただいた後だから、
しょうもない投稿して失望されちゃったらどうしよう、と
きっと誰も気にしていないことで不安になって、何を書こうかずっと迷っていた。
でも、そんなこと気にするためにnote始めたわけではないんだ、と思い直して
感じたことを心のままに、書くことにした。
やさしい言葉を言うだけじゃだめなんだよ と怒られたこともあるし、
はっきり言わなきゃ伝わらないよ と常日頃から叱られているわたしだけれど、
わたしの書く文章の中では、わたしが選びたい言葉、わたしが心地良いと思う表現を選んでいいのだ。こんな当たり前のことをこの何日か忘れていた。
就職活動が今日から始まって、本格的に進路選択に迫られているけれど、
どんな職業に就いても、文章を書くのは自由だ。わたしには自由になれる場所がある。
そう思ったら、少し気が楽になる。
スウェットを着ていたわたしもスーツを着て、電車に乗って、誰かのためになる仕事を探しに行く。そこに、言葉で生きていく、という大きな夢も背負って。
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