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【香川県】 学区制について

普通科をしばる学区

香川県の県立高校で普通科を受験しようと思った時に、必ず確認しておかなければならないのが「学区制」である。

香川県は2つの学区に分かれていて、「第1学区」は高松市以東のいわゆる東讃、「第2学区」は坂出市以西の西讃を指す。原則として、普通科は自分の住所が属する学区にしか出願できない。

現在の制度では、高松市国分寺町、綾川町および丸亀市綾歌町はグレーゾーンとして、どちらの学区にも出願が可能となっている。

点線で囲まれた地域は、第1・第2どちらへの出願も可能です。

この学区制は普通科にのみ適用される規則で、実業系の学科(商業・工業・農業・土木・家政など)には当てはまらない。たとえば、東かがわ市に住んでいる中学生が、三豊市の笠田高校(農業高校)を受験することも理論上は可能である。

[筆者注]
ここで言う「普通科」とは、大学科のうち普通科と理数科を指します。総合学科・文理科には、学区制は適用されません。

ただし、令和5年度入試から、一部の公立高校で定員の5%に限り、学区外からの受験が可能になります。


学区制のワナ

この制度が意味するところは何か。

高松市内にある実業系学科といえば、高松商業や高松工芸、そのほか高松南の看護・環境科学・生活デザインなどが挙げられる。この中でもっとも偏差値が低いのは南高の実業系(看護をのぞく)で、診断テストなら110~120の得点が必要となる。

次に高松市以外の地域に目を向ければ、坂出工業・坂出商業・志度・笠田・多度津・農経と、どれも100点あれば安全圏にもっていけるだろうというレベルである(志度高だけはここ数年、合格点が上昇傾向にある)。

つまり、高松市以外で実業系高校を目指す場合に、真の敵と見定めなければならないのは、偏差値レベルを下げて安全圏を狙って受験してくる高松市内の生徒である。

実業系高校はどこも定員数がそれほど多くないため、生徒がちょっと流れてくるだけで一気に情勢が変動する。合格ラインぎりぎりにいると、あっという間に不合格になってしまうのである。

いま自分と同じ高校を志望している生徒はもちろんライバルなのだが、願書を提出し、志願変更を経たのち、本当に戦わなければならない相手は、自分より上のレベルを志望している生徒であるということを理解しておかなければならない。

[筆者コメント]
それにしても、なぜこのような区分があるのか。大きな理由として、高松市への生徒人口の集中を抑制するため、というのがあるようです。単純に距離や通学時間といった交通網の問題もあるでしょう。
うがった見方をすれば、かつての高松藩・丸亀藩の名残か、はたまた方言と生活習慣の差異からくる文化的背景にもとづく潜在的な東西の競合感情に端を発するのかもしれません。

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