論理的に理解できるまで同じ問題を何回も解くことは十分意味がある。

こんにちは。

章憲です。

私の指導方針の一つで、同じ問題を何度も解かせることしています。
例えば、テキストのP12の基礎問題であれば、すべて丸がつくまで
何度も解かせます。

もちろん意味を理解させることが前提になります。

もしかしたら、生徒によっては新しい問題をどんどん解きたい!
って思う子もいるかもしれません。

実は現役生のころ、私がそうでした笑

それでも勧めた場合、結果的にどうなるか。
結局基礎問題が定着していないので、新しい問題を解いても
「これ、前やった問題と一緒やん。」ってなるんです。

さらに気持ち的にネガティブになりやすいです。
「あー!いっぱい問題解いているのに、全くできない。」
「というか、また新しい答えを覚えないといけないのか。」

という感覚です。

しかし実際はそうではなくて、覚えるべきことは限られているはずなのに
なぜその答えになるのかを論理的に理解できていないから
そのような感覚に堕ちいってしまうのです。

自習室に来ている生徒でも私と似たような感覚に堕ちいってしまった子がいました。

その子は漢字の書き順が苦手な子で、覚えるべき漢字が増えれば
また新しい書き順を覚えないといけない感覚になっていました。

例えば「糸」と「田」で覚えるべき書き順は2つです。次に新しく習う漢字を「細」としましょう。「細」は「糸」と「田」の書き順を足したものなので、よく考えれば覚えるべき書き順はありません。

しかしその子にとっては、「細」という漢字の書き順をまた新たに覚えないといけない感覚になっていたのです。

この生徒の場合は、結局「糸」と「田」の正しく書くことをやり込めてなかったのでした。もしやり込めていたら「細」の書き順を見たときに目新しさ
を感じなかったはずです。

日本の義務教育の内容は学年が上がれば肉付けするような内容になっている
ので、各科目の学び始めの部分(いわゆる基礎内容)がいかに大切か、今になって思います。

反対に義務教育で習うべき内容をしっかり理解でき、アウトプットできる子であれば正直、中学卒業後に社会人になったとしても日常生活を送る上でまず困ることはないと思います。

(例えば字が読めないとか、ニュースの意味がわからないとか、数が計算できないとか、そういうことが無いという意味です。)

だからこそ私は基礎問題を繰り返し解かせ、基礎学力の定着を本当に大切にしていますし、ここが仕上がっている子はこれからの学力にすごい伸び代があります。

もし学力に伸び悩んでいるご家庭の方がこちらの記事をお読みいただけたらならば、ぜひ基礎問題からやり込んでいただけると良いかもしれません。

子どもにとって、自分の力で問題が解けること自体がとても嬉しいものです。そこに基礎も難問も大差ありません。

今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?