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マツダの魂動デザインにやられた話

最近のマツダ車に用いられる、魂動デザインを提唱した方の本を読みました。
(↓の本です)

元々マツダ車のデザインに惹かれていてはいたのですが、想像以上に面白く、一気読みしてしまいました。書評ではありませんが、気に入った点を書き出してみます。

理詰めより感動

ある施策がいかに良いかを理詰めで語るより、プロトタイプなり何なりで現物を見せ、関係者を感動させるのは最強。

理詰めで納得させるよりも、強く意識を変えることができます。
たとえば、ある部門の意識が「我々は部品を作っている」から、「我々は車を作っている」に一段上がることで、チームとしての力が強くなる。
これ、製品やサービスのプロモーション動画を作ったりすると良いんだろうか。

車のサービス化の波

車が所有するものからサービス(Mobility as a service)に変わっていきます。

僕はエンジニアなので、テクノロジーが作ったその流れは歓迎しますが、面白みがなくなるという主張は理解できます。

機械仕掛けの腕時計など、人の感情に訴えかけることでコモディティ化の波を耐え抜くモノもありますが、マツダの車もそこを目指すようです。

その気概に感嘆しますし、この先どんな車を見せてくれるんだろうとワクワクします。

販売店の新デザイン

現在、マツダ販売店はデザインが一新されています。

『素晴らしい車を受け取るところが平凡な店では、顧客の気分が盛り上がらない』という理由からですが、これを読んで真っ先に思い浮かんだのはApple Storeです。

同じものを同じ値段で買うにしても、やはり特別な気分にさせてくれるところは強いですよね。

この本を読んでいる最中、実際に販売店へ行ってきたのですが、木材の温かみと、ライトに照らされてこれ以上ないくらい綺麗に輝く、赤いマツダ車に感動しました。
これは感情に訴えかけてくる……


そんなわけで、魂動デザインの背景に心を動かされ、新デザインの販売店で実車を見て追い打ちをかけられて、次の車はマツダになりそうです。

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