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世紀の対決ジャパンカップに挑戦

 今日11月29日、東京競馬場で開催されるジャパンカップは、競馬史上最高のドリームレースと騒がれている。
 なにせ、GⅠレースを8勝し、今回がラストランとなる名牝アーモンドアイ、今年誕生した無敗の三冠牝馬デアリングタクト、同じく今年の無敗の三冠牡馬コントレイルと、史上初めて三冠馬3頭がぶち当たるというのだ。
 上記3頭は目下「3強」と騒がれ、1着2着3着の順を問わずに組み合わせだけを当てる「三連複」のオッズは、この3頭の組み合わせがぶっちぎりの1番人気、なんとたったの3倍台という異様な盛り上がりを見せている(29日未明現在)。

 15頭立ての今回、三連複の組み合わせは、

15×14×13÷6=455

 なので455通り。
 単純計算すれば三冠馬3頭で決着する確率は、約0.22%しかないのだから恐れ入る。

 もちろん最有力であることには間違いないが、絶対はありえない。
 穴党としては、つい人気馬に逆らって当ててしまいたくなるものだ。
 そこで、私なりに今年のジャパンカップを予想してみた。

 結論からいうと、3強のうち、牡馬のコントレイルを3着以下に敗れる可能性が高いと踏んで敬遠することにした。
 印は以下の通りだ。

◎デアリングタクト
〇キセキ
▲アーモンドアイ
△ワールドプレミア
☆ユーキャンスマイル

 本命はデアリングタクトにした。コントレイルのダービーと比べても、もちろん4コーナーの位置取りの差こそあれ、最後の直線のスピード感では、デアリングタクトのオークスほうが頭ひとつ抜けていた感じがあった。単純に「バケモノ感」が強かったとでもいおうか。実際に同じ東京2400mで、上がり3ハロンが1秒近く違う。加えてコントレイルは臨戦過程からも厳しい戦いを強いられそう。神戸新聞杯を叩きに3000mのタフな菊花賞を差のない競馬で辛勝しているので、反動が心配だ。一方デアリングタクトは秋華賞を危なげなく勝ち、叩いてここが良化と見たい。道悪の桜花賞、稍重の秋華賞でも結果を残しているあたり、冬場の芝も苦労しないだろう(最近は造園技術のおかげか、ジャパンカップでもとんでもない時計が出るが)。

 対抗はアーモンドアイではなく、キセキにした。アーモンドアイとはかつて一昨年のジャパンカップで1着を争った強力なライバルの1頭だ。内枠偶数4番を利して先行できれば、内枠先行有利なコースで一発はあるし、京都大賞典で見せた追い込みからの勝負にも新たな可能性と円熟味を感じる。

 単穴がアーモンドアイ。牝馬のラストランにはいまひとつ信用のおけないところがあり、今回の至上命題はとにかく無事に回って帰ってくること。万が一、これだけの名馬を故障させてしまい、血を残せなくなってしまうとしたら競馬界全体の損失にもなりかねない。なにせ、その血は1年に1頭しか残せないのだ。それでもスキップするように軽々と走って勝ってしまいそうなのがアーモンドアイなので、軽視はできない。

 連穴は、ワールドプレミアにした。名手武豊はキセキでなく、こちらの馬を選んだようだ。3強対決の陰に隠れてはいるが、昨年の菊花賞馬であり有馬記念3着馬。久々でもまだ4歳馬で、底は見せていない。好位から展開が向けば、連までは可能性ゼロではない。

 注目馬には外枠だがユーキャンスマイルを挙げたい。外枠ならグローリーヴェイズに注目が行きがちなのだろうが、実は重賞3勝でタフな競馬でも堅実に走るユーキャンスマイルも負けてはいない。過去11戦で掲示板を外しておらず(これは地味に凄い!)、ダービーには出ず菊花賞で10番人気の伏兵となり、長距離適性を見せて3着。昨年のジャパンカップでも馬場と展開に泣いた5着。前走叩いてここが目標と捉えれば、人気が急に落ちすぎの感があるここでは狙い目かもしれない。

 買い目の予想は、夢を見るなら素直に三連複ボックス(10点)にしてみたいが、3着にコントレイルに割って入られるのもなんだか悔しいので、せっかく枠が偏っていることもあり、

枠連フォーメーション
 2.3.7-2.3.7 (6点)

 とするのが面白いのではないかと考えている。マカヒキも好きな馬ではあるし、昨年のジャパンカップではユーキャンスマイルよりひとつ上の4着。捉えどころのない馬で、3歳時のフランス遠征以来勝ち星には恵まれず、いつ好走するかも読みづらいが、まだ枯れてはいないとしたら、7-7の同枠で6万馬券の夢を見てみる価値くらいはある。

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