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挑戦者、求む

 本日未明、サンタクロースを気取ったわけではありませんが、久しぶりに一編の習作小説を発表しました。

 朝起きたら、この企画を気に入ってくださった方々からサポートを頂戴したりして、有難うございます。朝一番にサポート通知が来るのは、なんだか、サンタクロースから届いたクリスマスプレゼントみたいでいいですね。

 かねてから書きたいと思っていた「読者への挑戦状」型のミステリー短編です。一度やってみたかったんですよね、人を食ったような挑戦状で煽るやつ。当たり前のことですが解決編のプロットもしっかり作り込んであって、既に半分くらいは書き終わっています。

 とはいえアマチュアの習作なので、読者の多くを驚きとともに納得させられる解答が用意できているのかどうか、不安は尽きません。論理の筋道をたどって唯一の解に至る手がかりは指し示したつもりですが、ちょっと難しすぎたかな? とも思っています。解答の締め切りは、迷った末に来年の1月末に設定していますが、果たしてどれくらい集まるのやら。1ヶ月も経ったら忘れられてしまうんじゃないかと心配でもあり、さんざん気を持たせた挙げ句に解決編で興醒めさせてしまうとなったら本当に申し訳ないので、怖さもあります。その怖さを乗り越えていけるミステリー作家って、改めて凄い。

 じつは、唯一のリアルな読者となってくれている妻には、執筆中にネタを覗かれてしまいました。おかげで難易度設定が正しかったのかどうか、自信がないままに公開しています。

 せっかく締め切りまで1ヶ月もあるので、読者の感触を掴むためにも、難易度調整をしていきたいと考えています。
 まず、少し期間をおいて、ヒントをさりげなく書き加えたバージョンを公開します。そのときは、改めて告知します。
 また、解決編が書き終わったら、有料(返金不可)の形で先行公開します。読者への挑戦型の作品は、残念ながら私はまだ編集に携わったことがないのですが、編集者が想定しなければならないのは、
「自分で推理はしたくないけれど、早く解決編を読んで気持ちよく騙されたい」
 という読者の存在ではないかと推測します。
 1月末になれば無料公開される予定の解決編を、お金を払ってまで読みたいと考えてくれる読者が果たして存在するのかどうか、検証してみたいと思います。
 さらに、この企画は本来、出題編を読んでくださった方々の創作意欲を少しでも刺激することができたらという想いから、解答を「この小説の続きを書くこと」という、ちょっと変わった形式で指定しています。創作者が多いnoteでこそやってみたかった実験です。もちろん、タグをつけてご応募くださった「小説の続き」にはすべて目を通させていただき、1月末の締め切り後になんらかの形で感想をお届けしたり、note上でシェアしたりします。しかし、ミステリー好きの読者のうち全員が、小説の続きをすらすら書けてしまうような実作者であるとも限りません。なかには、箇条書きや、数学の証明文のような形式で筋道を立てて論じたいという方もいらっしゃるでしょう。そこで、解答募集から一定期間経過後には、小説形式でなくとも解答を受けつけるようにします。

 なお、応募してみたいと考えてくださった方は、あまり解答用タグを覗かないほうがよいかもしれません。他人の解答を見てしまうと、自分の推理がブレたり、正解と思われる解答をネタバレされたりする可能性があります。
 私は折を見てタグをチェックするようにしますが、ちゃんと正答が出てくるのか、逆に別解を指摘されてしまうのではないかとドキドキしています。初めての試みなのでグダグダになってしまうかもしれませんが、もし好評なら、第二回、第三回の開催も検討します。アイディア次第の企画なので、定期的な開催は無理でしょうけど。

 試みとしては面白いのではないかと勝手に自負していますが、noteには小説を書きたいという実作者が多い反面、小説を読むほうに比重を置くユーザーが少ないように思われるので、上手いこと盛り上げられるかどうか。実際、出題編のビュー数・スキ数は、ふだんの小説論やエッセイと比べたら伸び悩んでいるので、空振りに終わってしまわないか心配ではあります。
 シェアするなどして盛り上げていただけるなら嬉しい反面、応募多数になってしまうと、ひとりで捌ききるのも大変になるので、悩ましいところです。拡散されれば、それだけガチのミステリーファンの目にも届くことになるので、ボロクソに批判されそうなのが、小心者の私には怖くもあります。

 なんにせよ、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

 メリークリスマス。


サポートは本当に励みになります。ありがとうございます。 noteでの感想執筆活動に役立てたいと思います。