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金沢工業大学ライブラリーセンターを撮ってみた。

建築家・大谷幸夫が手掛けた金沢工業大学北校地。12階建ての図書館、ライブラリーセンターが完成した1982年、キャンパス全体が日本建築学会賞(作品)を受賞している。
キャンパス全体が受賞するのは珍しいことだ。

夜のライブラリーセンター

今日はたまたまイベントの設営があったので、いい機会だと思い、内部を撮ってみた。

エントランスから総合フロアに通じる階段。

以前、卒業生同士が家族を呼んで、ここで人前結婚式をあげている。

総合フロア。ライトの配置ひとつとっても面白い。

違う角度で撮ってみる。

スマホで撮っているのだが、撮るだけで建築雑誌風になる。


PMC(ポピュラー・ミュージック・コレクション)。寄贈されたレコードは約27万枚。ボディー・ソニックで体感できる。

奥に見えるのはラジオ収録で使われるスタジオ。以前、松任谷由実さんがエフエム東京のレギュラー番組でここから生放送をされている。

こちらのジューク・ボックスは寄贈された際は故障していたが、学生の手で再生され、活用されている。

ライブラリーセンター内には国際会議室として「酒井メモリアルホール」がある。4カ国同時通訳を可能にする機器が完備されている。

酒井悌はライブラリーセンター初代館長。国立国会図書館副館長という要職を辞して、自身が理想とする図書館としてこのライブラリーセンターを具現化した世界的な図書館人だった。

左右にある丸窓は、取り壊された建築家・辰野金吾の最高傑作「旧日本生命金沢支店社屋」から移設されたもの。
また中央のエジプト風の緞帳はかつて金沢市内にあった映画館の緞帳を移設したもので、「友禅」人間国宝・木村雨山の作だ。

貴重な文化財も、こうした形で今日も生かされている。
建築学科がある大学ならではの発想と言えるかもしれない。

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