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水面に映るキャンパス

春の月は朧月がよい、というのは伝統的な美学であるが、月はシャキッと輝いていた方がきれいだと思う。

今日は出張で職場に戻るのが遅くなったのだが、夜空を見上げると月がきれいに浮かんでいたので、キャンパスをちょっと散策してみた。 

本当は水面に映る月を撮りたかったのだが、角度的にちょっと無理そうだったので、建物のリフレクションに変更した。

こうして撮ってみると、とてもいい感じ。

スマホで撮っただけなのに、まるで建築専門誌の写真のように撮れてしまうのが不思議だ。

このライブラリーセンターという12階建ての建物は1982年に完成した。広島の平和記念資料館などを手掛けた建築家の大谷幸夫が設計したものだ。

実は金沢工業大学の北校地の建物群全体が大谷幸夫による作品で、ライブラリーセンターが完成した1982年にキャンパスそのものが日本建築学会賞(作品)を受賞している。

水面への映りかたもきっと計算されたものなのだろう、40年経った今でもその美しさは変わらない。
芸術とはそういうものなんだろうとあらためて思うのである。

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