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リモートワークでのマネジメント

こんにちは。株式会社ビズパのプロダクト開発チームの白鳥です。
こちらはビズパプロダクトブログの記事になります。下記マガジンから過去の記事を見ることができます。毎月なにかしら記事が追加されていく予定ですので、興味があれば是非フォローしてみてください!

僕は2019年8月にビズパの最初の社員として入社し、開発チームのマネジメントをしています。
コロナ禍によりビズパも2020年2月頃からリモートワークに切り替わり、気がつけば3年以上もリモートワークメインで仕事をしているわけですが、少なくとも開発チーム内では大きな問題もなく開発を行えており、もしかして今のマネジメントはかなり良いのでは…?と思ったので僕がどんなことに気をつけているのかを言語化してみます。

リズムを作る

開発チームにおける一大イベントといえば新機能のリリースですが、ビズパでは毎週火曜日をリリース日と定めてサイクルを回しています。
リリース日を決めることで、自ずとミーティングなど他のイベントに関してもいつやるのが良いのかが定まり、何曜日はどんなことをする日なのかのリズムもできてきます。

参考までに、ビズパの開発チームの1週間はこのようになっています。

  1. 火曜昼 : リリース作業。

  2. 火曜夕方 : 開発チーム定例。翌週のリリース機能と各メンバーのタスクを決定。

  3. 水曜午前 : 全体定例で翌週のリリースノートを全社に共有。

  4. 木曜午前 : 翌週リリース機能をステージング環境にデプロイし、開発チーム内でテスト。

  5. 金曜午前 : 翌週リリース機能をステージング環境でビジネス部門が確認。何かバグなどが残っていれば修正する。

  6. 翌火曜昼 : リリース作業。

火曜日にリリースするために、前週金曜にはビジネス部門にリリース機能をチェックしてもらい、そのためには木曜日に開発チーム内でテストをし、少なくとも水曜日中にはステージング環境にデプロイできる状態にしておく必要があるけど可能なのか?を火曜日の定例までに各メンバーが判断する必要があります。

もちろん大規模な改修になると、テスト期間をもっと確保したり、データ整備の時間を取ったりとありますが、概ね上記のサイクルで回せています。

チームvsタスクの構図にする

開発チームの定例では Google Meet を使ったビデオ会議をしていますが、基本的にずっと画面共有でカンバンやスケジュール表などを映しています。
横の方にメンバーの顔は出ていますが、全員でカンバンだったりスケジュール表を見て、会議の中でカンバン・スケジュールを更新していくという形にしています。
カンバンに関してはメンバーが手をつけたタイミングでステータスを変えたり、新しいタスクをTodoに追加したりというのはありますが、ステータスを完了にしたりスケジュールを更新するのは必ず会議の中でやっています。

開発チームのカンバン
開発チームのスケジュール

もしこれらを画面共有せずに各自の進捗を聞いていくと、マネージャーはメンバーの顔を見て、聞かれたメンバーはマネージャーの顔を見て、それ以外のメンバーは自分の番が回ってくるのを待つ形になります。
上司vs部下の関係性が部下の数だけできてしまい、チームとしての連携がしづらい形になります。

開発チームのタスクは開発チーム全員のものなので、たまたまアサインされたメンバーが全責任を負うのではなく、手に負えないときはチームでフォローしていきたいんですよね。
そのための前提として、今どんなタスクがあってメンバーそれぞれがどんなスケジュールで動いているのかを共有しておく、だけでは足りなくて、全員でタスクを見てタスクのステータスを更新していくことで、チームでタスクに向き合っている感を作っています。

メンバーのキャリアプランを知っておく

キャリアプランというと少し仰々しいですが、各メンバーが今どんなことに興味があるのか、逆にどんなことには関心がないのか、ということを把握するようにしています。Will-Can-Must フレームワークの Will にあたる部分ですね。
会社としてやらないといけないことだったり、メンバー各々が得意なことというのは割と明確なことなんですが、メンバーのやりたいことというのは本人しかわからないんですね。

ビズパでは週1で 1on1 の機会がありますが、メンバーの Will については注意深く訊くようにしています。
一時期はこれがやりたいと言っていたけど興味関心が別のものに移ってしまったり、実際にやってみたら向いてないとわかったのでもうやりたくないなどもあるので、常に情報をアップデートするように気をつけています。

なぜメンバーのキャリアプランが大事かというと、ほとんどの人にとって会社の成功よりも自分のキャリアの方が大事だからなんですね。
経営層や役職が高い人ほど、会社や事業の成功そのものが自分のキャリアになっていきますが、メンバーにとっては会社の成功と自分のキャリアは別の物です。

自分のキャリアの一部を会社に捧げたのに経歴書に書けることが増えないというのは相当きついことなので、メンバーがモチベーションを維持していくためにも、各々のキャリアプランを把握してタスクの割り振りなどを行なっています。

朝会で細かい話は聞かない

開発チームでは定例の他に、毎日朝会をやっています。朝会では「昨日やったこと・今日やること・何か困ってることがあれば」の3点を確認しています。

朝会はバーチャルオフィスで

朝会はバーチャルオフィスで、音声のみでやっています。

で、見出しの通りなのですが、メンバーが細かい話をしだしたらだいたい聞いていないです。

と言うとちゃんと人の話を聞けと怒られてしまいそうですが、朝会で昨日やったこと・今日やることをメンバーが喋ってるときって、マネージャーは細かいところを聞く必要がないんですよね。
細かいことを聞いても何も口出ししないなら聞いていてもいいんですが、口出ししてしまうなら聞き流しておいた方がいいです。

なぜかと言うと、マネージャーが細かいこと言ってもだいたい的外れなんですよ。現場のことは現場の人の方が詳しいので、なんか変だなって思っても間違ってるのはマネージャーの方で、現場のメンバーのが合ってます。もし本当に変なこと言ってたら他のメンバーが指摘してくれますし。
ただ、マネージャーが何か言うと、メンバーは気にするんですよ。「素人は黙っとれ」とはならない。仮にマネージャーの指摘が真っ当だったとしても、マネージャーが細かく全部指摘していくとメンバーはマネージャーに依存していきます。マネージャーがしゃしゃり出て良いことがないんです。

じゃぁマネージャーが朝会に参加する必要はないのかと言うと違くて、「メンバーが細かいことを言わない」ときにツッコむ必要があります。

昨日やったこと・今日やることをちゃんと話せるときって、きちんとタスクを分解できて作業が進められているときなんですよね。仮に何か問題があっても、問題があることが本人もわかっていて困ってると言ってくれることがほとんどです。

そうではなく、たとえば「昨日はAプロジェクトを進めてました。今日も引き続きAプロジェクトを進めます。以上です。」みたいな、実質何も言っていない報告が上がってきた時に何か困ってないかフォローが必要です。こういうのはメンバーだとスルーしやすい部分だったりします。

あとは体調崩してないか、モチベーションはどうか、とかも気にしていますが、ペラペラ喋り始めてくれたら「ああ、今日も元気そうだな」って思いながら Slack 見たりしています。
もちろん、何か困っていたり相談事があるときはちゃんと聞いてます!

チームのやりたいことは基本やる

特定の機能のリファクタリングをしたいとか、新しい技術について検証したいとか、そういう声があがったらなるべく時間を取れるようにスケジュールを調整しています。
開発のスケジュールについてはビジネス部門からあまり口出しされずに任されているので、その点はかなりやりやすかったりします。

重要なのは、メンバーから提案があったらその提案を却下できるロジカルな理由がない限り通す、ということです。優先順位の問題で今すぐできないことはありますが…。

「提案をしたら採用してもらえる」と思ってもらえることはとても重要で、そう思ってもらえると提案しやすい環境になっていきます。
提案を却下することは、「良くない提案が通ってしまうデメリット」と「次の提案が出にくくなるデメリット」が天秤にかかっているわけです。

少なくとも技術領域において、マネージャーとメンバーの間で意見が対立したとき、マネージャーが 7対3 くらいで自分の意見の方が正しいと思っているなら、メンバー側の意見を採用するべきだと思っています。
メンバーの方に3割も理があるのにそれを却下するのは、チームが継続的に成果を上げていく上でのデメリットが大きすぎるので。

まとめ

いつもブログ記事の締めをどうしようか悩んでしまうので Chat-GPT に頼んだら要約してくれたので貼っておきます。求めてたのとちょっと違う感はある。

リモートワークでのマネジメントについて、私が気をつけているポイントをまとめました。これからも開発チームの円滑な進行とメンバーの成長を促進するために、以下の要点に留意して取り組んでいきたいと思います。

リズムを作る:定期的なリリース日や会議の設定により、チーム全体のリズムを作り出し、スケジュールの調整やタスクの管理を容易にします。

チームvsタスクの構図にする:画面共有を通じてチーム全員がカンバンやスケジュール表を見ながら会議を進め、タスクの進捗とステータスを共有・更新していくことで、チームの連携を強化します。

メンバーのキャリアプランを知っておく:メンバーが興味を持つ領域や得意な分野を把握し、それに合わせてタスクの割り振りやフォローアップを行うことで、メンバーのモチベーションを高め、キャリアの成長を支援します。

朝会で細かい話は聞かない:朝会ではメンバーが昨日やったこと・今日やることを報告する際に細かい話には触れず、タスクの進捗が順調か確認します。ただし、メンバーが困っていることがあればフォローアップを行います。

チームのやりたいことは基本やる:メンバーからの提案をできる限り受け入れる姿勢を持ち、優先順位の問題で即時実行できない場合でも、ロジカルな理由を示すことでメンバーの意見を尊重します。

これらのポイントを意識しながら、リモートワーク環境下でのマネジメントを行っています。今後もチームの円滑な運営とメンバーの成長を促進するために、さらなる改善に努めていきます。ご参考になれば幸いです。

Chat-GPTにまとめてもらった


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